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い
事の始まりは、とある島国の夫婦から。
夫は元々視力が良く、、、と言う次元を超えていた。
例えば高層ビルの上から、蟻の数を正確に数えたり。
妻の方は嗅覚が発達し過ぎており、隣の家の夕食の材料が分かったり、それこそ匂いを辿って目標物を見つけたりと、さながら犬並みの嗅覚だった。
本人たち曰く"ちょっと便利、時に不便"だそう。
しかし、自分たちが他人より優れてる、否
異常だと自覚した頃、島国各地や世界中でそう言う
"普通の環境では身につかない身体能力"を持っている人が続々と現れた。
視力や嗅覚に限らず、味覚、聴覚、触覚
あらゆる器官が発達している人種や
100m走 7秒を軽く切る人種で世界は溢れかえった。
これが後に語られる異能黎明期。