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封印されたもの  作者: 天草
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知らない物






いつ頃だったろうか。


ふと、世界が暗くなった。


昔、飛行場で大きな飛行機が頭上を通り抜けていくときのような影がみえた。


こんなのどかな場所に飛行機は必要なのだろうかと、あの日のように顔を持ち上げる。



見えたのは、昔と同じ鉄の胴体と鳶のようにまっすぐな鉄の羽。





…ではなかった。



それは鉄ではない、もっとやわらかそうな素材だ。


だが、鳥のような羽毛は生えていない。


体長程の長さはある大きな羽が太く長い胴体から左右に生え、上下している。




私は、あれに似たものを知っている。


小さい頃、本で読んだ恐竜とは少し異なる形状のあれを。






気がつけば私はそれを追いかけていた。


だが、それは思った以上に進むのが早い。


必死に追いかけたが、普段から走っていない私の体力がすぐに尽きてしまった。




せめて後姿だけでも目に焼き付けようと、重い頭を持ち上げる。


はるか彼方に見えたそれは、私に気がついている様子もなく、空と草原の中に消えていってしまった。




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