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VSパワハラに立ち向かう小市民。間違ってても俺は知らん!

感想、評価をいただきありがとうございます(*´∇`)

読んでくださる全ての方々へ感謝の祈りを捧げながら、本編第85-2話を投稿させていただきますー!

ちょっと長くなってしまった後半ですー。前後編合わせてテキスト文書30kb程度でした・・・。

これからも皆様に楽しんでいただけると幸いです(*´∨`*)

「路地裏で幼女と楽しく戯れていたらいつの間にか汚部屋にいた件について。」


「発言が性犯罪者の様相(ソレ)になっておりますが人として良いのでしょうか、マスター?」


「問題なんかあるハズないだろ?子供は国の宝だぞ。それを愛でて可愛がってなでくりなでくりして何が悪い。ニコだってイヤじゃないよな?」


「ん。ソウ、あったかい。ぐりぐり、スキ。」


「ほれみたことか!俺の勝訴だ!」


「疑われる時点で社会的には死ぬそうですが・・・嘆かわしいことです。」


ハァーとカナデさんが溜め息のような音?を流してくるのとほぼ同時に俺の背中がツンツンされて服をキュッされる。


「んん?テト、どした?」


振り返るとテトにゃんが仲間になりたそうにこちらをみているのでニコにしたのと同じようにぐりぐりしてみる。


「うにー・・・って違うの!そうじゃないの!あの、ソウのことみんなが待ってるの!そろそろお話しを進めないとなの!」


「お話し?ってさっきのつまんないヤツ?えっまだ終わってなかったのか。勝手にやって勝手に終わらせてくれたらいいのに。」


「えと、みんなソウが説明してくれるまで待ってるの。ソウ、ニコと遊んじゃってて全然だったから、なの。」


少々不満げなテトにゃんが微妙にプリプリ、略して微プリしてて可愛い。最近ようやく色んな表情を見せてくれるようになってきてお兄ちゃんは嬉しい限りです。今日は微プリ記念日としようそうしよう。


「はてさてふむー。テトが怒っちゃったからちょっとばかし真面目にやりましょうかねー。」


「怒ってるのはそっちのおっきいのばかりじゃあないんだけどねぇ?」


Disn〇y映画に出てくる悪役(わるやく)たちなんかじゃ太刀打ちどころか相対(あいたい)することもできない程に醜悪で邪悪な顔をした老婆が凄んできた。凄く怖い。顔が。夢に出てきそう。顔が。


「・・・できる限り早く終わらせよう。見るに堪えない。」ボソボソ


「ああぁん?何か言ったかいっ!?」


激しく絡んでくる後期高齢者がウザい。そんなに元気なら年金辞退して自らの体を酷使してでも働けといいたい。病院でウゴウゴしながら医療費という名の税金のムダ遣いもやめていただきたい。


「マスター、こちらの世界では年金制度は一部の特権階級しか持ち得ませんのでご安心ください。病院にしても井戸端会議の集会場にはなっておりません。」


マジかよ。文化文明はもしかしたら異世界(こっち)の方がまともなのか?いやいや、そもそもの税率が日本(あっち)よりバカ高いか。比べちゃいかんな。うんうん。


「なんでもないよー。さって、じゃあサクサク行くから着いてきてねー?」


マーグル婆さん、メタリ家族を順に見てから簡潔に話しを進めていこうと頭の中で道筋を立てて整理してから話し始める。


「まず、この街は侵略を受けている。」


「「「「・・・はっ?」」」」


「・・・侵略とは穏やかじゃないですね。」


大多数が呆ける中、ショニタンさんだけがまともに返してくる。鋭い目つきが彼女の美人度にプラス補正。


「でも事実だから仕方ない。」


「ま、待ってくれソウ殿!侵略とは?!既に軍規模の何某(なにがし)かが攻め入ってきているのか??!」


「ちょい落ち着こう?エリザが言わんとしてるのは侵略戦争の中でも武力による侵略だろ?」


「??侵略なら戦争で、大群で相手の領土に攻め入ることであろう?」


「それは侵略全体から見れば一部分でしかないな。武力で相手側を叩いて削る他にも色々あるんだよ。いまやられてるのは経済や人的侵略だからちょっとわかりにくいのは仕方ないけど、仮にもこの街のトップに名を連ねるんだからもう少し頑張ろ?な?」


「ぶ、武力以外に頼る侵略など聞いたこともないぞ!」


「いや、大なり小なりあるんじゃないのか?何も、侵略は街や国単位でばかりやるもんじゃないぞ。」


「侵略とは国と国のぶつかり合い。その大小なぞ国の大小以外にないのではないか?」


「大きいものでいえばそりゃ国と国との争いだ。でも、地方と地方でも成り立つし街と街でもいいだろう。なんなら村と村でも領土を侵すなら侵略に含まれるし最小単位で言えば縄張り争い。極端に言ってしまえば個人と個人でもいえる。侵略ってモノを難しく考えすぎじゃないのか?」


まぁ、地球(あっち)では国際法とかで定義があるから細かく言えば違っちゃうんだけどこっちには多分そんなのないだろ。うん。


「そ・・・そうなの、か?」


「そうなのだ。ざっくり言っちゃえば2つ以上の縄張りがあって1つの勢力が他方の領土を侵そうと動き出したらそれは全て侵略だと言っていいと俺は思っている。そして、今回のやり口はちょっと姑息で陰険だ。わかりづらいのも仕方ない。」


「少なくとも、私は領主としてそのような話しを聞いたことはないが?」


「んーでしょうね。気付いてる人も少ないだろうし、わかってる人のほとんどは多分敵側ですもん。メタリカさんには教えないでしょう。実際聞いて回っても答えてくれなかった訳だし。」


「・・・私が聞いて回った家の中にいる、とでも言いたげだな。」


「いや~?詰問した内容やお宅については聞いてないんで確証はないですが、聞いて回った家は大体が敵側だと思いますよ。」


「んなっ!!?ほ、本当にそうなのか??!」


「聞き方にもよるとは思いますが、領主がそんな質問してるのにツレない返事をする人は普通いないでしょうし、非協力体制は広義では敵です。」


「・・・・むうぅ。」


メタパパさんが深く考え込んでしまった。いや、考えてるような顔になってしまったかな?多分きっと大したこと考えてないと思う。なんとなくわかってきたぞ。彼はポーズがうまいんだな。


「ソウ殿!それは流石に言いすぎなのでは?!」


ビッグリアクションのエリザが詰め寄ってくる。視線が一部にぷるんと流れそうになるのを必死に堪える・・・が、実に難しい。鉄のフ〇ルゴレ!パルコ・フォル〇レ!アレに耐えるだけの力を俺に!!


「・・・そう思いたいのはわかるけど、それくらい相手側が大きな派閥じゃないと薬草やポーション類の独占・規制なんてできないもん。特に冒険者ギルドみたいに大きな組織相手だとなおさらねー。」


「ぐむっ・・。」


「ちなみに狙いも簡単だよ。この街の兵力を弱らせることだからかなり相手の策がうまくいってるんじゃないか?この街が掌握されるまでもう少し余裕あるんじゃないかと思ったけど、いまのままだとちょっと厳しいかも。」


俺も最初は深く考えてなかったけどメタパパからのヒアリングや街の状態を見てみた結果、予想以上にこの街はヤバいことがわかった。多分相手の方は準備終わっちゃってるんじゃない?ってくらいに。


「これはおそらくだけれども、ポーション・薬草類の独占・規制。それと光神教のそれなりの立場の連中がまとめてこの街を離れたのは同じ策略だと思うよ。」


箇条書きにすると↓こんな感じ↓

回復手段を断つ

冒険者が冒険しなくなるor危ないこの街を捨てる。

冒険者が減り、残された冒険者も更にリスクを避けるようになる

全体的に質が低下、冒険者の量も低下


「有事の際には一定ランク以上の冒険者も戦力になるんだろ?なら冒険者を減らすだけでも相手さんにはメリットがある。それに冒険者が減って街の周囲にモンスターが溢れれば兵士が巡回を増やす必要も出てくるし、戦う機会が多ければケガをするリスクも高くなる。」


「それが、街の防衛力を削ぐ敵方の戦略ということか。」


「絶対とは言い切れませんが、大体そんなものかと。」


「やられたな。補給を断つのと同様の手口か。」


「そんな感じですね。」


「もしや、東の『死霊の穴』の件も関係が?」


「あまりそっちの情報は持ってませんが、可能性は高そうですね。」


『死霊の穴』はメタリカーナの東にあるダンジョンのことで、最近になって活発になったからメタパパさんとこの息子さん2人が兵を引き連れて対処にあたってると聞いている。しかもそこに銀蠅ことモーキンスとかいうガキンチョも向かってたりするので怪しい臭いがプンプンである。


「・・・・ネッズ、すぐに動かせる兵力のアテはどの程度ある?」


「街に残っている常駐の者と非番の兵、それに冒険者を入れても100~200程度かと。住民からの徴兵を行っても戦える者がどの程度いるか・・・。」


思った以上に少なかった。これ頑張れば俺1人でもこの街落とせそうな気がするわ。イレギュラーな戦力次第だから実現は難しいだろうけど、魔法で何回か襲撃してから街に火でも放てば制圧できそう。


《発想が魔王軍のようです、マスター。人外としては正しいかもしれませんが、どうしたものかと。》


(いや、あの、俺・・・人間なんですけど?)


「はぁ~・・・確かに、ソウ殿が言う通りだ。いま攻めてこられたら相当に厳しい・・・。」


「くっ。ではどうしたらいいと言うのだ!このままでは街が!民が戦禍にさらされてしまうではないかっ!」


悔しそうに顔を歪めるエリザ。美人さんのそんな表情は正直反則だなーなんてのほほんとしてた俺も悪かったが、スルスルっと近づいてきたエリザが両肩をロックオンしてきた。


ガシッ!


突然のことで回避できなかった!あぐっ!ミリミリいってる!?か、肩が壊れちゃう!!?


「ちょっ!ま、待てエリザ!俺の肩が!肩が死ぬ?!」


「ソウ殿!ソウ殿ならばこの状況も如何様(いかよう)にもできるのではないか?!貴方ならばきっと私たちには思いもつかないような策を!策をぉっ!!」


ガクガクと前後に振られ俺の上半身はガックンガックン。脳みそフルシェイク待ったなしである。そもいつから俺は孔明になったのか?エリザの謎の信頼が重い。重苦しいし痛い!

見かねたテトにゃんが止めてくれたが、そうでなければ意識が彼方へ旅立ってしまうところだった。どうしてエリザはまともに話しをしてくれないんだろう?俺を痛めつける趣味を疑ってしまう。


「あいててて・・。えっと、大した策はないけど、対処のしようならある。」


要は少しずつ衰退していくこの現状を回復させればいいだけだ。そのために必要なのは①ポーションや薬草類、回復手段を取り戻すこと、②冒険者を呼び戻すこと、③味方の派閥を増やすこと、④街の防衛力(兵隊)を増やすこと。これに尽きる。


「その点はブレーンマーグルがいるから大丈夫だ。後は全面的に任せたっ!俺はヤダっ!」キリッ


「なんでそうなるんだい!」


「えっ?だってそういうルート持ってるでしょ?俺があげたポーション流してるルートとか、色々なコネクションがあるじゃん?」


「・・・・・。」


苦虫が逃げ出しそうな険しい顔をするマーグル婆さんに睨まれる。視線が苦い気がしてくるからあっち向いてほしい。


「そのコネを使ってメタリカ領主側の味方を増やしてほしい。多分それに関してはそれなりにスムーズにいくと思う。連絡取り合ってる連中()や日和見連中はすぐ取り込めるだろ。」


「すぐって言っても声をかければなびくってもんでもないんだよ?」


「ポーションに関しては俺が作れるだけ作って急場を凌ぐ。それで少しはマシになるだろ。それとこれからメタリカ領主が薬草や材料類を買い上げるって街に公布すればいい。」


「そんなことやったら住民のいままでの不満が全部領主の方にいっちまうよ。」


「それはないな。同時にポーションを適正価格で売るって言えばいい。こっちの分の現物は俺が用意する。」


「これまで1年以上まともに流通してないんだ。10や20じゃ足りやしないんだよ!」


「それで足りないなら10倍用意すればいいだけだ。十分可能だし。材料まだあったよな?」


「材料ならあるけどね、そんなにホイホイ作れるもんでもないし作成にかかる魔力だって無限じゃないんだよ!」


「あー、その辺についてはあとでサクッと終わらせるから大丈夫。物があればいいんだし。あとは急ぎなのは防衛力か。息子さん方はどんな感じなんですか?張り付いてなきゃダメな感じ?」


「報告ではダンジョンの活性化は見られるが周囲へモンスターが出てきたりはしていないそうだ。だが、活性化はその兆候かもしれないとのことで離れるに離れられないのが現状だ。」


「中のモンスターも少なくない数を倒していると伺っております。」


メタパパさんとネッズさんからの報告を聞くに、そっちはそんなに人数要らないんじゃね?ってのが正直な感想。


「対アンデット系の装備がある分だけ人数残して引き揚げるのがいいと思います。確か装備足りてないんですよね?」


「まぁ、な。」


「ならその方向性でお願いします。多分ダンジョン(そっち)より街の方が緊急性高そうなんで。ポーションの件も急ぎでお願いします。」


「わかった。ネッズ。」


「はっ。」


メタパパさんの了承が得られたからそっちは平気そうだ。間に合えばいいけどって感じ。


「じゃ、ちょっとポーション用意してきますんで。マーグル婆さん、作業場借りるねー。テト、ニコ、手伝って。」


「あたしも行くよ。」


「いや、ちょっと秘密の裏技使うから家族以外立ち入り禁止でお願いします。これマジなので。」


「はぁ?そんなんで間に合うわけないだろうに!少しでも手があった方がいいに決まってるよ!」


「まぁまぁまぁまぁ、それを含めて秘密だから!ちょっと待っててくれたらそれでいいから!」


それでもなお着いてこようとするマーグル婆さんをショニタンさんに抑えてもらいつつ作業場へと入る。今回は時短がカギなのでダンジョンマスターとしての権能を使うつもりだ。


「手作業で作れる分だけ材料こっちに集めよう。質がいいのを選りすぐると・・・10本分くらいがいいとこかな?残りは変換機能でサクッとやっちゃおう。俺の魔力が足りれば一気だし。」


品質は決してよくはならないが悪くもないので平気だろ。むしろ下級ポーションの高品質とか微妙で売りづらいし。


「材料を1ヶ所に集めて『メニュー』からDP召喚->アイテム->下級ポーション->材料有り、Enter(エンター)っと。」


大量の素材が一気に消費されて山のような量の下級ポーションが出現した。夢の時短工作だがアホみたいな量の魔力をギュインギュイン吸われて超キツい。献血で400ml採られるのより全然キツい。酷いめまいと軽い悪寒、それから吐き気に頭痛と冷や汗がヤバい。


「ソウ、やくそーすりつぶすの終わったのー。」


「おーテトありがとー。」


「ん。」


「そうそう、次要るのは清水だからねー。よく覚えてたね、ニコー。」


普通品質を作るのは俺の体調不良と引き換えにサクサク終わったのでいまは仲良く高品質の下級ポーションを作るべく頑張っている。下ごしらえがぼちぼち終わるからあとは仕上げだなー魔力は多少回復したかなーっと。


「前に作った時より精密な魔力操作ができるようになったからそれ自体は楽チンだなー。俺の魔力の残量を気にしなければなー・・・。」


鼻歌交じりにサクサクいきたいところを、代わりに魔力枯渇からくる各種体調不良により溜め息と嗚咽を交えて仕上げること小一時間くらいで下級ポーション(高)が10本完成。流石に魔力も精魂も尽きそうだ。てか完全に尽きた。潰えた。燃え尽きた。真っ白にな・・・。


「一気にポーションを合計90本ほど作ったのですから当然です。在庫分と合わせて117本。まずは十分といえるでしょう。」


別に内職チートでもなんでもないのに頑張って作ったコレらをマーグル&メタリ家族に引き渡したらあとは知らん。頑張ってくれと激励して小汚い小屋をあとにする。

マーグル婆さんがやれ「こ、これだけの量を?!」とか「まだまだ話しを聞かせてもらわにゃ!」とかってやいのやいのと五月蠅かったがこの街のことはできるだけこの街の人間がどうにかしてくれと言いたい。ムダに関わっておいて言うセリフじゃないけども。

最後に「今回の話しはあくまで状況を客観的に見て分析した結果なので、信じる信じないは貴方がた次第です。」と付け加えておいた。これで俺に責任がのしかかることはなくなるであろう。うへへへへへ。


「マスター、お疲れ様でした。」


「ソウ、身体大丈夫なの?少し冷たいの。」


「だいじょーぶだよ。少し休めばよくなるし。」


「ん。ニコ、あっため、る。」


「あっ、ウチも!なの!」


可愛い愛妹たちが優しすぎる件でご飯が3杯はいけそうな気がする。やる気さんも長旅からご帰還遊ばれたので元気出して頑張って行きますかー!街の内政は投げっぱなし決定だけど!


「さて、予定は大きく狂っちゃったけどそろそろ街の外に行くとするか。」


「ご飯も買ったし、飲み物も持ったの!」


「ん。オバナ、も、フランク、もいる。」


「んむ~、大将(ゴルドル)防具屋の(変な)人にも数日帰らないこと伝えたし、忘れ物はこれでもうないハズ。」


「予定していた旅程より大幅に遅れましたがスケジュールは全てこなせています。」


カナデさんが言うなら平気だろ。この時はそんな風に思っていたが、あとになって大いに焦ることになった。そのことを当たり前ながらこの時の俺が知る由もなかった。

絶対的にこうなんです!みたいな話し方をしておいて最後の最後でそれって・・・。

提案者、情報提供者、解説者。これだけ関わっておいて責任から逃れようとするソウ君、人としてカスいです。

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