肥大化オーク筋肉マシマシ時たま少女
感想、評価をいただきありがとうございます(*´∇`)
昨日無事にお節にありつくことができました!栗きんとんと煮豆と昆布締めだけですが、やっとお正月気分が味わえたのでとりあえず満足です(°▽°)
みなさまはお正月をいかがお過ごしでしょうか?楽しいお正月になっているといいなって思います☆
読んでくださる全ての方々へ感謝の祈りを捧げながら、本編第47話を投稿させていただきますー!
これからも皆様に楽しんでいっていただけると幸いです(*´∨`*)
前回のあらすじ
テトにゃんのお腹に穴開いた
ヌグゴブウィーバルピアとか倒した
オークってなんだろう
俺が日本語の難しさについて思いを馳せていたら、<オーク>氏の変態行為・・・もとい形が変わる方の変態が終わっていたようだ。すぐに思考の彼方へイってしまうこの癖はいい加減治さないとマズいなぁと思ったりするが、思うだけで治れば病院も医者も要らないかもしれないとかっていう不要な横槍を突き込んでくる自分がいるのでお前みたいなヤツがいるせいで治らないんだと責任転嫁をしておいたのでもう俺のせいじゃないと主張したい。
相も変わらず自身が何を言っているのか理解不明のプー太郎状態だが、これも全ては変態豚野郎のせいだと思うので問題なく俺は今日もこうやって正常運転をしているんだと思う。大分混乱してるな?
「どうやらあの顔の変貌は俺とカナデさんの仲良し小好しな関係を邪魔するタメの精神攻撃だったようだ。どうにか抵抗に成功したが、マーグル婆さんよりも幾分かレベルの低い攻撃だったな。婆さんの攻撃で耐性を獲得できていなかったらヤバかったかもしれない。」(キリっ)
《いいえ、マスター。精神攻撃は実行されていません。単純にマスターの頭が残念なだけのようです。》
なん・・・だと?確実に精神系の攻撃によって俺の純真無垢なガラスのハートが傷つけられていたというのに、カナデさんに気付いてもらえないどころかむしろ傷つけられているこの状況はいったいなんなんだろう?
「ピギュウウゥゥゥ。お、おおおばえだぢぢぃぃぃ!こここここののの、の、のの、おでざばををぉぉぉ!おでざばのぶぎゃをををぉぉぉ!!」
・・・こまった。何を言ってるのかまったくさっぱわからん。とりま攻撃するしかない気がする。悲しいかな、やはし人と獣とは意思の疎通は図れないらしい。そもそも図る気がないのは秘密だがそれはそれこれはこれとしよう。
「3つの弾よ在れ!炎弾 変換 炎槍 性質付与 貫通 爆発 強化」
『炎弾』を3つ消費して『炎槍』を組み上げる。術式自体はいままでとさほど変わらないが、今回は複合させて強化してみた。貫通力と爆発力で組み上げ全体を強化したものだ。深く刺さって爆発すれば、単体に対する威力の底上げはかなりの物だと思う。多分だけど。
いま、ガッチガチに固めた1mちょっとの炎の槍が俺の左手の少し上をフヨフヨ浮いている。ぶっちゃけチリチリと熱い。炎上性質は入れてないけどそれなりの火力もあるらしい。嬉しい誤算であるとともに、俺の髪の毛の危機的状況にもなっている。焦げてチリチリになったりしないことを祈るばかりだ。
一方<オーク>はというと、頭に空いた穴はそのままに元気よく叫びながら丸太を振り回している。正直その丸太、邪魔です。だけどそうも言ってられない事情がこっちには沢山あるので、さっさと倒すといたしますか!
「ピゴオオォォォォ!!!」
「ってなんでいきなり突っ込んでくんの?!錯乱状態じゃなかったの?!」
《のんびりしすぎです、マスター!戦闘中ですので迅速に対応すべきです!》
怒られてしまったがこの状況は仕方がないと思いたい!頭に『炎弾』が刺さって死なない相手だから、威力高いの用意したんだもん!俺悪くないもん!と心の中で言い訳をしてみる。
《それが原因で対処が遅れてしまっては本末転倒です。来ます!》
がっつり心の声を聴かれていた。くそぅ。負けないもん!迫りくる猪野郎は丸太を振り回しながら突進してくるが、そんなに早くない!いや、猪野郎なのか?顔は結構人間寄りだし毛皮もないぞ?よくわからん!だが、そんな訳のわからん生き物だって動いてるんだから生き物だろ!頭吹き飛ばせばきっと死ぬ死ぬ!接敵して爆散させてやんよ!!
3m以上はある丸太を無造作にスイングしてくる豚野郎!それを幕ノ内君の如くダッキングで躱したいけどそんなダッシュ力がない!仕方ないから左から迫る丸太を右へ飛んでやり過ごす!次いでムリヤリ腕力に任せて軌道修正して丸太を上から叩き付けてこようとする豚!『炎弾』を丸太の持ち手当たりにぶち込む!
ボンッ!
丸太を大破することはできないが、多少抉ることに成功!いえーい!そんなの関係ねぇ!とばかりに豚メンが丸太を振り下ろそうとするが、丸太は遠心力と自重に負けてメキメキと折れてしまった。それでも構わず下まで振り下ろしたトン太君は、ちょうどお辞儀をし過ぎた小学生みたいに後頭部を晒してくれたのでここに『炎槍』をドーン!!する!
「喰らえ!そして死ね!! 投擲!!」
ギュウンッ
俺のスローイングに合わせて『炎槍』が勢いよく飛び出し<オーク>の頭にぶっ刺さった。それと同時に起こる爆発!
ドンッ!!
『炎槍』の半分ほどが後頭部に刺さった上にそこから爆散。豚面は首の付け根あたりから吹っ飛んでしまい、その破片が俺へと降り注ぐのを変態防具屋にもらった外套で凌ぐ。あわわわわわわわ!
《マスター、擬音が多くてあまり賢そうに聞こえませんでした。幼児向けの内容ではないのですから、もう少し表現を考えてはいかがでしょうか?》
「そんな余裕は皆無なのでお断りいたします!!丸太避けたり『炎弾』ぶち込んだりだってかなりぎりっぎりだったんだからムリだっつーに!!」
いったいカナデさんは俺に何を求めているのだろう?俺は表現者でも解説でもないただのしがないダンジョンマスターだってのに。まったく。しかもまだどこも特化してないままの紙装甲マスタリーだぞ?当たる→死ぬ。おわかりか??
・・・てか普通に戦って普通に冒険してるダンジョンマスターってなんだろう?俺のダンジョン背嚢だし。何をマスターしてるんだろう?
「それに、表現云々は置いておいて、流石にこれだけやれば死んだだろ。フラグじゃないから終わりでいいっしょ。」
少しの間倒れずに固まっていた<オーク>の死体も、やがて音を立てて倒れた。血がおびただしい量ドバドバ出てるんだが普通に気持ち悪いからちょっと離れるか。
残りの炎弾は3発だけ。これじゃどう頑張っても全部の死体は燃やせないな。回復したMP分も半分以上使っちゃったから追加の魔法もムリっぽいしどうしよう。背嚢の口の大きさに入るくらいになるまでモンスターの死体を切ったりする他ないのかな。死体量産だけに飽き足らず、今度は損壊ってか。猟奇過ぎるなダンジョンマスター。
こんなことなら慣れないからってショートソード置いてこなければよかった。ロングダガーちゃんより重さがある分、間接とか切るのに重宝しただろうに・・・ん?
「カナデさん。」
《はい、マスター。いくらなんでもおかしいですね。》
いま、確実に僅かばかりだが<オーク> の死体が動いた。こいつがいったいどんな化け物かはしらんけど、頭吹っ飛んで体液もドバドバ出て死なない生き物がいるハズがない。どちらか片方だけならまだ可能性はあったが、これは絶対といっていいだろう。
「カナデさん、感知系スキルを<オーク>に絞りたい。情報収集手伝ってもらっていい?」
《はい、マスター。もちろんです。カナデにお任せください。》
『炎弾』の維持以外の意識領域を全部猪豚へと向ける。特に変わったことのない普通の死体だと思ったんだが、どうやらそうじゃないらしい。
「魔石以外の魔力がある?」
《はい、マスター。どうやらそれが今回の騒動の元凶のようです。》
魔石のすぐ近くでとてもわかりにくいが、微弱な魔力波が出ているように感じられる。コレが何かは全然わからないが、多分<オーク>の魔石の魔力を吸って稼働してるっぽい?できればミリーの回収とテトにゃんたちとの合流を優先したいけど原因を除かないとどっちにしても危ないかなー。
「魔石とってみよう。そんで怪しい所燃やしてみよう。」
ホントはあまり気が進まないが、バチャバチャと豚の血溜まりを歩き進んで死体へと近づく。まず言いたいこととして、この豚の血は凄く臭いということと気分が悪くなるということを主張したい。それはさておきさっきはロングダガーちゃんしかない!とかパニクっていたが、冷静になったいまなら剥ぎ取り用ナイフがあったことに気付ける。平常心ってマジ大事。
そして、思い出したからには折角なので使ってみるかと剥ぎ取りナイフで<オーク>の背中を背骨に沿って開こうとしたが、固くて刃が通らなかったので結局ロングダガーちゃんを使って剥ぎ取り作業を続けること1分くらい。
「とりまこれが魔石だな。これ自体は普通っぽいな?」
《はい、マスター。魔力の流れが若干気になりますが、それ以外は問題なく普通の魔石のようです。》
カナデさんのお墨付きをいただけたので、きっとこれ自体は大丈夫なんだろう。その魔力の流れとやらは気になるが、いまはそれどころと違うし。違うんだよね。違うと思いたい。でも気になるからちょっといじってみようそうしよう!
怪しい魔力のラインを『魔力把握』で捕まえて、その先にあるナニカを手繰る!ん~、なんか釣りみたいな感覚?いや、それよりももっと脆い繋がりのように感じるぞ!縁日の水風船釣るヤツより弱そうだ!モナカで亀釣るヤツレベルにムズい!
このままではちょっと弱すぎて引っ張れないので、周囲の魔力を練り込んで補強してみよう!俺の魔力はもうロクに残ってないからエコだエコ!
《マスター。得体のしれない魔力の流れをいじるのはあまり感心しません。罠や呪いだったらどうするんですか?》
「いや、だってさーこのまま放置してたらなんかコイツ動き出しそうだったじゃん?だから解決してから他のことやろうかなって。それに、罠とかじゃない気がするんだよね・・・なんとなくだけ・・・どっと!」
太くした魔力パイプを引っ張ってみたらなんか黒い塊がズルッと出てきた。物理的なもんじゃない気がする。なんだこれ?
《これは・・・下級の悪魔?》
「えっ?これ悪魔なの??」
魔力ラインのさきっちょにくっついているのは、マックロク○スケのようなまぁるい黒いボールみたいなヤツだった。大きさ的にはリンゴくらいかな。これが悪魔といわれても全然ピンとこない。この世ならざる温泉街の蜘蛛おじさんとこにいるススみたいなヤツでもある。どっちも同じか。
「ぎじじっ。じじっ。」
「・・・よくわからんがめっさ弱ってない?そこはかとなく儚い印象なんですけど。」
《そのようですね。見た所、まだ単体では自己を維持できない程に弱弱しい存在のようです。何故人族勢力が強いこちらの大陸で悪魔の幼体が?疑問が尽きません。》
「幼体、ね。幼体のくせして今回の騒動の主犯格ってこと?やりよるな。」
《はい、マスター。どうやらそのようです。この<オーク>の魔石付近に憑りつき、幾らかの魔力を吸収していたようです。それによって元々悪かった<オーク>の頭が更に悪くなっていたと思われます。ただ、他のモンスターがこれだけ集まっていたことと、<オーク>が喋れたことの理由がわかりません。》
「んむ~、原因究明の為にちょっとコイツの意見を聞きたいな。たしか弱ったモンスターをダンジョンの眷属にできたよね?これだけ弱ければすぐいけるんじゃない?」
メニューウインドウを開きながらカナデさんに聞いてみると、答えはYESとのこと。しかもこれくらい弱ければ背嚢ダンジョンの中でも生存が可能らしい。こんな展開でまさかの第一村人ゲットである。
――――――――――――――――――――――
●眷属化作成メニュー
本メニュー操作権限を持つモノは以下のいずれかの形式を以て、該当する対象との眷属契約を結べるものとする。
眷属の契約にはダンジョンマスター、配下のダンジョンいずれかを主たる契約者として行うものとするが、特段の定めがある限りは例外を設けることができることとする。
・服従征服
▼以下詳細
・任意同意
▼以下詳細
・交渉契約
▼以下詳細
※契約違反者に対する罰則を特段設けない場合は、痛覚の刺激を以て厳罰と換えるものとする。
――――――――――――――――――――――
「ふむふむ。パッと見全然んわからんが時間がないからさっくりいこう。お前さ、住む場所と魔力やるから俺の眷属やんない?」
かなりおざなりな適当すぎる感じに思えるかもしれないが、これでもちゃんと神(笑)の加護を意識して語りかけている。神(笑)がサボってなけりゃそれなりに意思は通じるハズだ。
「ぎひっひ。ぎぃぃいい。」
うん、わからんな!さっぱルンルンだ!でもとりま同意を得られたって前提で任意同意の項目をポチッてみる。
ギュワン
真っ黒謎助の足元?に白い魔法円が浮かび上がり謎助を激しく照らす。なんか謎助って黒いし白い光とか当てたら消滅しそうなイメージなんだけど大丈夫なのかな?
「ぎひぃっ!ぎぎぃっ!」
「あれ?コレってダメくない?死んじゃうじゃないの??事情聞けなくて困るんですけど!?」
強い光の中で、苦しそうなのか嬉しそうなのか理解に苦しむ声をあげる謎生物。ダメか?これダメなヤツだったか?急いでたから特に考えることなく実行しちゃったから普通に焦る・・・。
《対象者の同意を確認できました。対象の眷属化を開始いたします。主たる契約対象を選択してください》
「おうっふ。カナデさんモドキさんお久ッス!でもそういうのはも少し早くアナウンスしてほしいッス!」
どうやら眷属化は成功しているらしい。その辺りの実感は全くないままに次々に選択を迫られまくる俺氏。細かい説明とかなんにもない気もしないでもないが、俺に不利益があることならカナデさんが教えてくれるだろうと思いじゃんじゃんドンドンと進めていく。
「住み処はダンジョンにして、飯?の魔力もそこから吸収してくれ。仮にもダンジョンだし多少は魔力濃度も高いかもしれないという俺の期待感も込めておいたからきっと大丈夫だろう。時間ないから細かいことはまた今度ってことで、眷属化完了っと。」
いくつかの項目をスキップしながら契約を済ませる。すると、謎助が光輝くと共に俺との間になんとなくの繋がりが作られていくのを感じる。見るといつの間にか俺の足元にも魔法円が現れていて謎助用の魔法円より遥かに光輝いていた。灯台もと暗しとはこのことか。
謎助ともどもピッカピカの1年生レベルに光輝く俺たち。未来とか希望とか可能性が我らを祝福してくれる気さえしてきたが、魔法円タイムはホンの数秒で終わりを迎え最後にカッ!と強く発光して終了した。
「まっぶしぃー!・・・つか謎助の形変わってるじゃん?!卵みたいになってるじゃん!」
《どうやらマスターとの契約により存在が多少安定したようです。先程までの消え入りそうな儚さがなくなっています。》
眷属化の契約って不思議だなぁくらいの感想しか出ないくらいに俺おいてけぼり状態である。あとでしっかりと話しを聞こう。カナデさんから。
《マニュアルにも記載がありますので、そちらも合わせてご参照ください。》
うぐぅ。全てお見通しされてしまった。流石はカナデさんである。
「よし、この件はもうこれでいいだろ。背嚢につめていまは忘れよう。んで、ミリーの様子を見に行こう!」
《覚えていたのですね、マスター。てっきりこのまま放置するのかと思っていました。》
「いやいや、どんだけ鬼畜なのさ!ちゃんと回収していくって!預かりモノだし生物だし?」
カナデさんへの弁解も束の間すぐにミリーのところへ到着したが、ここで大きな問題がいくつか浮上した。てか俺の心が不浄した。
「薄いピンク・・・か。」
《ガッツリ見るのはやめてください、マスター。傷つき横たわる幼気な少女の下着を見つめるというのは、変態で犯罪で変質者で異常者です。》
「いやいやいやいや!言うほどガッツリ見てないてすよ!?えぇ、たいして見てませんとも!流石に怪我した女の娘相手にそんな不謹慎なことはいたしませんとも!マジで!マジなので!
ちょっとばかし目に入っちゃっただけですからね。ちゃんと自重してますから!大丈夫ですから!」
危ない危ない。危うく変態犯罪者になっちゃうとこだった。俺のタングステンに匹敵するほどの強靭な精神力がなければ危ないところだったと言わざるを得ないだろう。
いやでもだって!横たわりながらもこっちにお尻向けてるのが悪いと思うんだよ!せめてこっちに頭向けてたらこんなことにはならなかっただろうに!まったくもってけしからん娘だよ!もう!
「ま、冗談はさておくとしてとっとと診て治して帰り支度を進めよう。」
診たとこミリーに大きな怪我はなさそうだ。せいぜい骨が数本折れてそうな感じがするのと、ゴブのだと思われる噛み痕がくっきりついてるのと、裂傷がいくらかついてる程度だもの。俺やテトにゃんに比べたら軽い軽いw
《マスター、その基準は如何なものかと。》
「えっ?だってこれくらいならすぐには死なないし、下級ポーションで十分治せるじゃん?あ、1回じゃ治らないからちょっと怪我重めってことかな。それなら納得だ!うん!」
《・・・それでいいならいいのですが。》
どことなくご不満な空気感を漂わせてくるカナデさんだったが、思えばカナデさんも人間味が出てきたもんだなぁと感慨深く思いながら治療を開始する。
お馴染みの下級ポーションをDPで召喚し、ミリーへとジャバジャバと振りかける。そして、大分熟れてきた魔力操作でポーションの魔力を押し留め、押し込み、強化し、ムダなく怪我の重いところから重点的に治していく。
「敵が沸かないと随分と気持ちも情報処理も楽チンだなぁ~。骨折にしても完全に折れてるのは腕だけだし、ここは後回しにして肋骨のヒビと手足の噛み痕を優先して治そう。これくらいなら完治させられそうだ。」
《これくらいなら、と言いますがその認識が既に異常です。》
失敬な!なんで頑なに俺を異常者扱いしたがるんだか、理解に苦しみますわーイヤですわー。
幸い内臓系にダメージはなさそうなのでまずは優先して噛み痕を治したい。出血が続くのは危ないからね。噛み痕は右腕の上腕部と手首辺りと、左腕の肘近く、それに健康的なふくらはぎは両方にか。それといい感じのぷっくりめの太ももにも噛み痕がありやがるな。くそゴブめ。いくらいい感じの太ももだからってかぶりつくなよな!傷跡が残ったらどうすんだよ!もう!
肌色的には日本人並に焼けてる感じだな。白さランキングはニコ>テトにゃん>ミリー>リーフさんみたいな?どうでもいいか。
1番深かった太ももの怪我もなんとか塞ぎきったから、残った回復エネルギーと集めた魔力は全部肋骨のひび割れに使おう。これが折れたら洒落にならんし・・・なっと。
「擦り傷とかもイケるかと思ったけど全然足りないな。見た目以上に噛み傷が深かったせいか。」
《それもたしかにありますが、1番の理由はマスターが足の付け根の傷を入念に丹念に舐め回すかのように治していたからだと思います。》
「いや!いやいや!いやいやいやいや!何それまるで俺が変態みたいじゃん?!そんな変態行為いましてなかったよね?治療中はそれはもう真剣にやってましたよ!?足の付け根の部分はショートパンツをムリに引っ剥がそうとしてできた怪我っぽかったから、ちゃんと治してあげないと可哀想かなーって、歩くときに痛そうだなーって思っただけだから!そういうのと違うから!」
俺としては珍しく、途中からはふざけることもせずに頑張って治療してたにも関わらずこの言われよう!解せぬ!
憤ってオコで遣る瀬ない気持ちのままに次の行動へと移る。具体的にはミリーを起こすことである。だって、俺1人じゃ運べないし人手が足りないしなんだもの。
「おーい!ミリー?起きれー!早よ起きれー!おっきしないと引っ叩くゾー!」
地面に転がしたままだと流石に気が引けたので、現在は俺の足の上に頭をのせた状態でほっぺたをペチペチ叩いてみてる。こんなもんで起きてくれるか心配ではあるものの、なんか吹き飛ばされてたし頭打ってたらマズいので消極的な起こし方しか実行できずにいたりする。
「鼻摘まんだりしたら起きないかな?」
などと軽い気持ちで鼻をギュってしてみたら、すぐに眉間にシワがよってう~んう~んとかいい始めたからそろそろだと思うんだよ。
「早く起きないとご飯抜きだよ~。」
適当に呟いた台詞でミリーがパチッと目を覚ました。マジかよ、そんなに飯状況シビアだったの?
「ご飯?!どこどこどこどこやだあたしのご飯どこ?!」
ゴンッ!!
「ふぎぅっ?!」
「あぐん?!」
急に起き上がったミリーの空っぽな頭が、俺のデリケートなアゴを情け容赦なく貫いた。
お読みいただきありがとうございます。
おかしなオークにおかしな状況のミリーちゃん。どちらもミステリーな予感がしますがそれ以上に気になることがありました。
想君!傷つき横たわる幼気な少女に対してそれはないです!ヒドい!変態!禿げろ!
もっと紳士的且つスマートに助けてあげてほしかったです・・・。
次回予告
事後処理
後処理
なんの準備もしてなかった




