危険はいつもすぐそばに
感想、レビュー、評価をいただきありがとうございます(*´∇`)
新規ブクマ登録者様が4名様いらっしゃいましたー!
現時点で79名様です!とてもありがたいことでございます!とっても嬉しいです!!
これからも楽しみながら更新していきますので、皆様も楽しんでいっていただけると幸いです(*´∨`*)
食文化の違いに驚愕
性別って大事
魔力による胃もたれ、胸のムカつき発症
ご利用をあまり計画的に考えることなく無計画的に集めた魔力を思いつきで吸ってから、なんか胃の辺りがもやもやするし胸の辺りがムカムカする。いままでモタレるって経験したことなかったから非常に不快感が強い。うぇ~。
魔力の自動吸引術式は出力を抑えたから、さっきまでより集まる魔力の量が少なくなっている。それでも俺の周囲は魔力濃度が高く、それがまたこのモタレ感を助長している予感がする。空気が気持ち悪い・・・orz。
(カナデさん、魔力って口から吸い込んじゃダメなの?これって有害物質的なあれそれなの?)
《はい、マスター。現状はマスターにとって有害であることは間違いないでしょう。ただし、それは濃度や状態によって異なります。マスターにわかりやすい物質に例えるなら、酸素(O)でしょうか。》
(・・・わかりやすく例えてくれてありがとう。ようするに、適量なら必要で、多すぎても薄すぎてもダメってことだけわかればいいや。)
《ご理解が早くて何よりです、マスター。》
つまり、俺が正常に吸収するためには魔力の濃度や状態を、俺が吸収できる形に整えなきゃダメってことか。酸素でそのまま考えれば、H2OとかO2とかって感じにしないといけないと・・・わりかしめんどくさいな。
マンガやラノベ情報だと、結構お手軽に吸収してるキャラって結構いるんだが・・・ミロワールドって前世知識否定派なのかな?
(てことは、スキル一覧にあった魔力吸収系の技能は、その魔力の調整もコミコミのスキルってこと?自動制御だから必要SPやDPがお高かったのか。)
《はい、マスター。その認識で間違いありません。ただし、経口摂取が不可能なわけではありません。単純に食事からも魔力の補給は行っていますので。》
(・・・ご飯として食べる方が、魔力濃度が薄くて消化・吸収しやすいってことか。)
んむ~、そう考えると、そもそも魔力ってなんなの?あっちのホンワカ厨二知識を前提に考えてたけど、なんか違うのかな?
けどこの手の話しを振るとカナデさんトークがヒートアップしちゃって、俺の頭がアップアップしちゃいそうだから怖いんだよなぁ。
カナデさん説明好きっていうか、その辺に固執してる感じがするし。まぁ、案内役を自称するくらいなんだからそれも当然っちゃ当然なんだけど。
掻い摘んで要点だけ話してもらえるように頼めば大丈夫かな?いや、やめておこう。なんかフラグというか地雷なような気もしないでもないし。うん。
(とりまこの集まっちゃった分をどうにかしないとだけど、現状の吸引力なら問題なさそうかな?濃度的にもそんなに高くないし、部屋に戻ったらマイ・ダンジョンに吸わせればよくない?)
《はい、マスター。単純な対処法としてはそれで十分でしょう。ですが、果たしてそれが間に合うでしょうか?》
(えっ?別にそれで問題ないんじゃ・・・)「ちょっと!ちょっとアンタ!」
「ふぁっ?!なになにどした??」
急に肩をガッツリ掴まれて耳元で叫ばれると驚くんですけど?!変な声出ちゃったじゃん!
「なにじゃないわよ!なにじゃ!こっちこそ聞きたいけど、いったいアンタなにしてるのよ!」
「・・・はい?なにって、見ての通り果実水飲んでるだけだけど?」
「そう、しらばっくれるのね?この、あ・た・しを前にしてその度胸と態度、いつまで続けていられるかしらぁ?」(ドヤァ)
「いや、このあ・た・しって言われても、どのあたし?俺はあんたのことなんて特に知らないから超困るんだけど。」
腰に手を当てて小ぶりな丘を主張していた彼女の顔が、一瞬で歪み赤く染まっていく。ドヤ顔からの見事な急展開である。鼻息荒くプルプルし始めたけど、座ってる俺の目線だと丁度小ぶりな丘が目の前だからやめていただきたい。
小さくったって震えるんですね。だって、女の子だもん?それに、俺としてはそれなりに幅広く嗜めるタイプですので、我が呪われた左手を封印するのが大変な訳でして・・・だって、男の子だもん?
「ちょっと!なんであたしのこと知らないのよ!?アンタも見たとこ冒険者でしょ?同業者の顔くらい少しはチェックしときなさいよ!」
ちょっと思い込みが激しいようだけど、言ってることは至極まともだな。それにご指摘を受けて気付いたけど、思えば俺って同業者のこと全然知らんかったわ。ギルドに依頼を貰いに行かないし、他の冒険者と情報交換したりってのもないし。
あらやだボッチ?いつの間に?それはね、この世界に生まれたその瞬間からさ。誰もが初めはボッチなんだよ・・・ってそんなことあるか!気張りながら産んでくださるお母様が普通はいるっつの!舐めんなし!
「てかそこまで観察できるんだったら、俺が駆け出しなのもわかるだろ?まだ冒険者になって、たったの6日なんですけど?」
「はぁ~~~?!つくならもっとまともな嘘をつきなさいよ!アンタの装備、どこが駆け出しよ?上等な外套に、質の良さそうな片手剣まで下げてるじゃない!」
「これ?これは全部良心的なお店で買ったからそんなにかかってないけど?てか上等な装備してたら熟練の冒険者とか・・・本気で言ってるの?ちょっと心配になるんだけど。(頭とか色々)大丈夫?」
なんだか目の前の娘が可哀想で不憫でどうしようもなくなってきた。この娘は多分、ちょっと頭の方がアレなんだよ。少しばかり自然豊かな感じの所で育ったに違いない。そういうことにしておくのがきっと優しさってもんさ。うん。
「あ、あ、ああ、あたしをババババカにしたな?!許さないぞ!!あたしをバカにするヤツはぜぇぇっったいに、ゆるさないんだからーー!!」
急にキレだした(推定)10代の少女。えっと、こっちでもキレやすい若者とかそんな文句が飛び交う次世代型のお方ですか?ついてけないんですけどー。
喚きながら地団駄を踏み鳴らし、大きく振りかぶって第一拳・・・って殴るつもりかよ?!やだもうこの世界!物騒すぎるしょ!!
素早く『視力強化』を発動し、展開中の各種スキルに割いてた意識の割合を掻き集める。強化された俺の眼に映るのは、いままさに発射されようとしている彼女の拳。
・・・てかなんか周囲の魔力が彼女のお手てに集まっていっていませんですのこと?!それ、ヤバいんじゃないんですかねぇっ!!?驚愕の事実に驚異的な集中力が発揮されていくのを感じる・・・世界を置き去りにして、いま、俺の脳内世界が加速する!!
「ぶうううぅぅぅぅ・・・わああああぁぁぁぁぁ・・・くぅぅわああぁぁぁぁ・・・!!!!!」
圧縮された時間で見せつけられる光景に死を予感する。きっといまこの瞬間もカナデさんがバックグラウンドで走馬灯の処理をしてくれているんだろう。
だって、咄嗟にガード用に構えた俺の左手が何の抵抗もできずに弾き飛ばされましたもの。これアカン、死ぬヤツや・・・
ヒュボッ!!
ビッ!
恐怖の塊が顔のすぐ右側を通りすぎていく。
「あぶっ!あぶっ!あぶにゃかった!マジいまのはアカンかった!!なにすんだよ!こ、殺す気か?!殺す気なのか??!」
いまのはM・K・5だった・・・。思わず死後の世界を垣間見て、死語を呟いてしまうほどにヤバかった・・・。
意味がよくわからない人は、それなりにお歳を召した年配の方に聞いてみるといい。ウィッシュじゃないよ?
「ってかいったい!マジいったいぃぃ!受けた左手がヤバい状態なんですけど?!お前マジアレだかんな!マジだかんな!!」(涙目)
どうやら弾き飛ばされた左手が俺の上体を後ろに引っ張ってくれたお蔭で、恐怖の右ストレートを避けることが叶ったらしい。その代償が俺のお手ての激痛だ!てか重症だ!
こんな重い右を顔面にぶち込まれてたら、俺のお顔が吹っ飛んじゃうとこだよ!少なくとも顔の半分は内側に大移動を成し遂げちゃうくらいの威力だった!
「ま、またやっちゃった!あ、あれ?でも当たってない?なんでアンタ当たってないのよ!いま絶対当たった感触あったのに!なんでよ!」
「お前なぁ!どんだけバカなんだよ!いまの、当たってたら死ぬ威力だったろ?!それなのになんで当たってないことに驚いてんの?バカなの?死ぬの??てかバカだろ!迅速に死ぬれ!!」
「ま、またあたしをバカにしたな?!バカにしたな??!許さない!許さないんだkっ」
ゴン! 「いだぃっ!!」
「いい加減にしなっ!ミリー!アンタ、ホントに人を殺しちまう気かい?!」
「いったぁーい!ちょっと、バルムさん!何もぶつことないじゃないですか!いまきっと頭におっきなコブができましたよ!絶対!」
「コブで済めばいいもんじゃないのさ!そっちのお嬢ちゃんなんか、キレイな顔が切れちまってるよ!どう落とし前つけるんだい!!」
なんか展開が急すぎてついていけてないんだが、いま顔が切れてるって言った?お嬢ちゃんってのは不本意ながら俺だろ?俺怪我してんの?
何気なく頬を触ってみようとすると、左手がグチャグチャでムリだった。
・・・な、なにを言っているか以下略。
「はああああぁぁぁぁぁぁ~~~~~~????!!な、なんじゃこりゃあぁあああっっっ!!!!」
僕の左手には、骨が生えてました。まる。
「ふっざけんなし!俺の左手どうなっちゃってんの?!グチャグチャになって骨出ちゃってんじゃん!なんで骨が甲からこんにちわしてんだよ!アウトだよ!絶対にダメなヤツだよ!!」
世界で1つしかない、ただの1つしかない俺の左手がおじゃんになっちゃっていた。血がピューピュー出ちゃってるしでもうどうしようもないよ!
《マスター、左手は既に死んでいますね。諦めましょう。それと、マスターのほっぺたですが、もたらされる各種情報から推測するにまだそこまでの深手は負っていません。せいぜい筋肉の層に届いているかどうか、というところでしょう。》
左手の死亡宣告と共に、更なる新情報が転がり込んできた。どうやら俺のお顔には、こめかみ付近から口の横くらいにかけてパックリといってしまった傷がつけられているらしい。
「はあぁ?!なにそれ?!俺のほっぺたどうなってんの?!なんかパックリ開いてもう少しでお口の中に繋がっちゃいそうなんですけど!ヤバいんですけど?!」
《いいえ、マスター。ほっぺたと口内が繋がるまで、まだ多少の猶予はあります。安心してください。》
「安心なんかできないよ!?なんにも安心材料皆無だもの!これちょっと手当しないとマズいよマズいよ!衛生兵!衛生兵!!」
「す、済まないね!身内が迷惑かけた!どれ、ちょっと見せておくれ!・・・これは酷い。顔も酷いがこの左手は・・・もう。」
ボロボロの左手とドクドクいってる俺のほっぺたを診ながら、物騒なこと言ってくるバルムさん。ちょっと勘弁してくださいよぅ。
「ポーションが無いから大した治療はできやしないが、簡単な手当くらいはさせておくれよ・・・。」
バルムさんと呼ばれた女性はかなりの大柄で、多分190近くあるんじゃなかろうか。板金鎧が良く似合う筋肉質なナイス・マムだ。
彼女は手早く手当を施してくれたが、随分と手馴れている。冒険稼業が長いとそうなってくるのかな?俺にはまだできそうにない。
言っていた通りポーションこそないものの、血止めや化膿止めといった軟膏は持っていたようで、それらをしっかり塗り込んでくれた。包帯の巻き方とかなかなか丁寧だな。
「これでひとまずはよし、と。どうだい?痛みは抑えられないけど、出血は治まっただろう?」
「うぐぅ。まだ全然痛いけど、これなら大分マシだよ。ありがと、バルムさん。」
多分カナデさんが幾らか痛いの痛いの飛んでいけしてくれているんだろう。じゃなきゃ痛みだけで卒倒してるよこんなもん。
「バルムでいいよ。こそばゆい。それに、ミリー!しっかりアンタが謝らないか!怪我を負わせたのはアンタだろ!」
「は、はい!・・・えぇと、その、ついカッとなっちゃって、でも、あ、あたしのことバカにしたソイツがそもそも!」
「ミリー!!そうじゃないだろ?いい加減にしな!!」
こわっ!何この迫力?声もヤバいデカいし・・・。夜もそれなりに遅いんだからやめようよ。近所迷惑も考えないとって思わないのかな。てか何より響くんだ。あんまり騒がれると怪我が痛いの。マジで。
「ミリー。今回アンタが手を出したのは完全にアンタが悪い。周りの連中も証人だ。言い逃れはできやしないんだ。このままだとアンタは冒険者資格をはく奪、最悪は犯罪奴隷落ちかもしれないよ。」
「そんな!!あたしはちょっと殴ろうとしただけで、実際かすっただけじゃない!左手のことだって、そいつが勝手に出してきて当たったんだから!」
「はぁ~・・・。アンタ、それ本気で言ってるのかい?アンタの拳はそれくらい危険なものだって自分でもわかってるだろ?少なくとも、人に向けて良い威力じゃなかったね。
顔にたまたま当たらなかったのは、このお嬢ちゃんが左手で防御したからだ。それがなかったらまず間違いなく殺していただろうさ。」
「「・・・。」」
ミリーとやらと沈黙がかぶる。んむ~、まぁ、必殺・殺人パンチだったのは否定しないけど、多分ここまでの威力が出たのは俺が周囲の魔力吸引してたせいつぽい疑惑が浮上してるんだよね。だって、さっきまで濃密だった魔力が既に拡散しちゃってますもの。
つまり、彼女、ミリーとやらの拳にはなんらかのスキル的なサムシングが発動してて、攻撃力を高める仕様だったと。そもそもそんなもん危ないモン人に向かって使うなと、小一時間くらい説教かましてやりたい気持ちがグングンと育ってきているがそれは一旦置いといて、と。
このやっばい威力が実現しちゃったのはどうやら俺のせいでもあったりするってことで・・・。少なからず申し訳ない気持ちも持ちつつミリーとやらを見てみる。
(・・・バカみたいに悔しそうだな。いや、バカなのか。)
《はい、マスター。どうやらこの少女は典型的な脳筋娘のようですね。脳の容量のほぼ総てを筋肉に支配されているのではないでしょうか。》
悪口がとどまるところを知らないカナデさんだった。オレ、ソコマデイッテナイヨ。オモッテモイナイヨ。
だがしかし、大した反省をしていないな。俺の左手の状態見てなかったのか?ほっぺただってかなりマズい状態なのに。
「反省会は・・・効果なさそうだな。どうみても反省してるようには見えないし。いつつつつつ。」
「・・・どうやらそのようだね。お嬢ちゃん、怪我の具合が芳しくなさそうだ。部屋まで送るらせておくれよ。」
「あぁ~、そだね。悪いけどお願いしようかな。痛くてちゃんと歩ける気ぃしないもの。」
心配して厨房から出てきてくれた大将に一言詫び、バルムさんの助けを得てなんとか自室に辿り着けた。一応、部屋の外でお別れを済ませておいた。が、お手てはこの惨劇。お行儀は悪いけど足でトビラを蹴ってノックする。
「俺だけどー。テトまだ起きてる?悪いけどちょっと開けてくれないかー?」
「わかったのー。開けるのー。」
すぐにテトがトビラを開けてくれたので、お礼を言いつつ中に入ろうとして止まる。
「・・・・・・・・・・・テトさん、その恰好・・・。」
見ると、テトにゃんがメイド服をお召しになっている。うん、見間違いじゃない。間違いにゃい。何度見てもメイド服だにゃん。
じぃっとテトにゃんを観察してみる。赤みがかった黒髪と、青いメイド服とのコントラストは、アリだな。猫耳は言うまでもないが至上で至高だ。
そして、ショニタンよりも若干身長が低いせいだろう。少し全体的にダボッと感が出てしまっているが、これはこれでアリだ。あどけない感じが追加されて文句のつけようもない。
次いで、トビラを開けたままの呆けた表情はどうだろうか?うん、アリだ。考える必要を見い出せない。コテンっと首を傾げちゃうのなんかもうあざと可愛い最強ですごちそうさまですありがとうございました。
「えっと、着てみてもいいって言ってたから着てみたんだけど、変?なの?
あれ・・・ソウ、ほっぺどうしたの?怪我してるの?」
どっくんどっくん
可愛いぃぃぃ!!!あまりの可愛さに俺の心臓が駆け出した!全身を廻る血流量が跳ね上がるのを感じる!滾る!漲る!迸る!!
ブシッ!
「ふえっ?」
うぐぅ?なんかよくわかんないけど、お手てとほっぺたと鼻辺りから熱い血潮が飛び出すのを感じるぉ?
「えっ?」
有り得ない光景を見た!と言わんばかりに見開かれたテト's アイ!俺も驚いてるもの!きっと同じような顔をしているに違いない!
びっくりしたのも束の間、急激に両足から力が抜ける・・・ってなんで?た、立ってらんないだけど?
足に続いて全身に力が入らなくなり、前のめりにバタンキュ―。
ドサッ ゴンッ!
「????なんぞこれ?デコ痛い!手も痛い!!」
「ソ、ソウ?どうしたの?どこか調子悪いの??!」
テトにゃんの慌てふためく様子が見えない!俺の視界は床一色だ!いったいなにがどうしてこうなった?!5W1Hを要求する!って誰にだよ!!?
・・・色々と確かめてみたが、どうやら全身ほとんど動かせないらしい。いったい俺の身体はどうなってしまったんだ?集団ボイコットか?とんだ荒くれ者だな?
気分も悪くなってきたが、それは床と密着しているせいなのかそれ以外に起因するのかもう全然さっぱ訳わかんない。けど、どうにか現状を打破せねば!とやる気を発奮する!だって床で一晩明かす趣味は、いまのところはまだないもの!うん。
とりま何か役に立つかも?と、自身のスキル群に目を向けてみるとこちらは集団ストライキ中だった。仕事を放棄して連絡も取れない状況を想像してほしい。どのスキルも絶賛音信不通である。はぁっ?
(カナデさん、どうなってるの?世界が俺を孤立させて楽しもうとしてるの?狙われてるの?ヤツらに?)
《マスター、落ち着いて下さい。どうやらマスターは貧血のようですね。血を流し過ぎたことが原因だと思われますが、その決め手となったのが幼いケモミミ少女への劣情。救いようがありません。》
(ちょっ!ちょっ!ちょっ!ちょっ!ちょ待ってよっ?!それは完全に濡れ衣だよ?!俺は身の潔白を証明できる!だってほら!俺の俺自身はそのままじゃん!俺自身は何も悪くないじゃん?!)
《最低な弁解です、マスター。これには流石のカナデも正気を疑います。どこかで頭の中の部品を不法投棄でもしてきましたか?捨ててくるなら人格にすればよかったのに。(ぼそ)》
勘違いが原因とは思えない毒を吐き散らすカナデさんがそこにはいた。俺、泣いてもいいですか?
その後、テトにゃんがポーションを持ってきてくれて最低限の回復を果たす。と、ここで余談ではあるが、テトにゃんがポーションを持ってきてくれた際に俺のすぐ前に座り込んでしまった。
つまりは、スカート姿のお座りポーズのご披露だ。そこまで据え膳を用意されてしまっては、様式美として諸々をモロモロと拝んでしまうのはもはや仕方のないことだろうと思う。
しかしながら、その一連の行動によってカナデさん視点から見る俺の株価が更に下落の一途を辿ったのは言うまでもないだろう。
「ありがとーテトー。お蔭で動ける程度には回復できたよー。」
礼を言いながら頭を撫でてあげたい衝動に駆られるが、俺のお手ては壊滅状態。下級ポーションの1個ぐらいでどうにかなるレベルの怪我じゃなかった。
ので、このどうしようもなくいかんともしがたい状況を乗り越えるために、我が聡明な頭脳が弾き出した答えは・・・そう!剥ぐだ!いやいやいやいや!ハグだ!
一瞬田舎臭い盗賊さんや追剥ぎさんがチラホラと顔を出してきてしまったが、気を取り直して感謝と友愛を示す行動に移ろうと思う。ダイジョウブ・・・マダ、ゴウホウダ。
・・・はっ?!それもダメだ!そういえばまだ血塗れだった・・・こんな状態じゃ、ハグ、できないよ。
《・・・ちなみにですが、合意・もしくは同意がない場合は法に抵触する行為ですのでお気をつけください。このロリコン野郎。(ぼそ)》
(って、をいぃ?!それ絶対ダメなヤツ!ダメなヤツだから!俺そういうのと違うし?何言ってるのかわっかんないし?!そもそも俺にその属性はついてなかったもんね!大丈夫だもんね!)
《見苦しい言い訳を重ねるのは、どこの世の犯罪者も同じですね。自分にはわからない、自分は潔癖だ。常習犯の常套句ですね。棚ボタで手にした若い奴隷を前にして、ついに本性を現しましたか。》
どこまでも我が弁護団を信じないカナデさん。このままでは罪のない子羊がまた1人、無実のままに断罪に処されてしまう。それだけは阻止しなければ!
その後、カナデさんを相手取り、自身の身の潔白を訴え続けることとなったが、それはまた別の機会にお伝えするとしよう。
「さて、カナデさんとの討論はひとまずここまでにして、言ってた通りテトをほめ倒すことにしよう。」
「なんでそうなるの?!」
おや?何故かテトさんが驚いていらっしゃる?そういう話しになったんじゃなかったっけ?
《マスター、それはマスターとカナデの闘争の結果生まれた悲しい決議結果ですので、テトにゃんは認識していません。脳内と体外の区別もつかないのですか?残念です。》
し、辛辣ぅ・・・。なにもそこまで言わなくてもいいではないか!と抗議をしたい気持ちを抑え、テトにゃんに事情を説明する。
かくかくしかじか
まるまるつむつむ
「そうだったの。お話しの内容はよくわからないけど、ウチこのお服似合ってたってことでいいの?」
「あったりまえじゃないか!!テトにばっちり似合ってて可愛いぞ!それに、俺にポーション飲ませてくれたろ?助かったよ、ありがとぅ!」
「ポーションくらい当然なの。それより、怪我は大丈夫なの?まだ全然痛そうなの。」
「んむ~、これなー。多分ポーション3個くらい使わないとダメっぽいなー。それでもキレイに治るか微妙だけども・・・。」
「そうなの??痕とか、残っちゃうの・・・?」
「顔は多分ちょっと?だけど、お手ての方は最悪上手く動かなくなるかも?だけど。」
「えっ・・・そう、なの?」
「現状手に入れられるのが下級だけだからなぁ~。も少し等級高いのなら」「・・・さない。」
「えっ?」
テトにゃんが下向きながらボソボソ言うから全然聞き取れなかった。どしたんだ?こんな怪我見たから気分落ちちゃったかな?だとしたら申し訳ないことしたかも。
「ソウ!」
「は、はいっ!?」
「今日はもうしっかりと休むの!少しでも、少しでもポーションの効き目がよくなるようにしなきゃダメなの!」
「えつ?急にどした?」
「いいから!今日はウチが体も拭いてあげるから、すぐに用意するの!」
いきなり大急ぎの大慌てで服を脱がされる。あ、下はダメ!ズボンまで!ズボンまででお願いします!
なんとかパンツは死守して寝間着用の布の服に着替え、今日は就寝らしい。
「えっと、見てられると寝にくいかなぁって思ったりするんだけど?」
「ダメなの。今日はちゃんと寝るところまで見るの。」
謎の使命感?染みた視線を飛ばしてくるテトにゃん。どうやら今日はそういう気分らしい。
「んむ~、よくわからんけどテトもちゃんと寝なよ?明日はお外に散歩行くつもりだし。」
「お外に・・・うん、わかったの!」
「じゃ、おやすみ~テトー。」
「おやすみなさいなの、ソウ。」
(カナデさんはこの状況わかる?)
《・・・カナデにはわかりかねます。》
あ~、カナデさんは心情とかそっち系はあんま得意じゃなかったか。
寝る前はスキルの練習とかにあてたかったけども、こりゃ寝るしかなさそうだな。
(カナデさん、おやすみ。)
《はい、おやすみなさい。マスター。》
お読みいただきありがとうございます!
折角左脚が治ったのに、また怪我ですか?あんまり怪我しないでほしいんですけど・・・。
ポーションもあることだし、早く治して冒険に行ったりしてほしいものです。
次回予告。
治療計画
要らない同行者
非常識




