家族円満の秘訣は猫耳ですが、健康のタメには武器を振るってます
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本日で3日連続投稿ですが、明日はアップできません。ごめんなさい。
そして、新規ブクマ登録者様が3名様いらっしゃいましたー!ありがたやーです!
日毎のアクセス数は中々伸びませんが、少しでも楽しんでくださっている方が増えていると実感できるような気がしてます!
これからも楽しみながら更新していきますので、皆様も楽しんでいっていただけると幸いです(*´∨`*)
前回のあらすじ。
第一次想君第一次治療終了 一部治りませんでした
大きな臨時収入、ゲットだぜ
深まっていくギルドとの溝
気分も悪くギルドを発って、早速武器屋へお邪魔ん坊。ここは俺にロングダガーを売ってくれた店だ。品揃えがいいかは知らんけど、1度買い物をした店だから入りやすいのでここにしてみた。
ちょっとオマケをしてくれそうとか、空気感がチョロそうとかは思ってない。思ってないよ?うん。
「おっちゃん、また来たよー。今度はこの娘に合う武器見繕って欲しいんだけどー?」
「おぉ、あの時のお嬢ちゃんか。少しの間に随分顔色が良くなってるな。療養は順調みたいで何よりだ。」
「お、覚えててくれたんだ?ありがとー。お蔭様でね、大分身体の方は良い感じだよ。」
「それにしても、今度はまた小さいお嬢ちゃんだな。見たとこ獣人か?それなら体格に合わなくとも長物も振れるかもな。」
「んむ~、あんま重たいのは持たせたくないんだよなー。成長期だから伸び伸び育てたいし?」
「そうか?でもまぁ、身体が出来上がるまではそれでもいいかもしれねぇな。扱える力があったとしても、体格にあってねぇと取り回しがしづれぇかもしれないからな。」
「うん、そんな感じ。良さげな短剣か、双剣、もしくはオーソドックスにショートソードと片手盾でもいいかもしんないな。テトはどんなのが良い?」
「・・・ウチはあんまり武器を使ったことはないの。」
「そかそか。じゃあ色々試してみるか?武器の試し振りとかってできたりする?」
「あぁ、店の裏に空き地がある。そこでなら問題なく振れるだろ。ちょっと待ってな。」
言うなり武器屋の店主、マーシャルさんは店の奥へと消えて行った。マーシャルさんは奥大好きだな。この間来た時もすぐに奥に奥にって入って行ったような気がするけども。
ちなみに名前は宿屋の大将情報だ。今朝食事中に聞いたら、ここの武器屋と例の危ない防具屋はゴルドル仲間だったらしい。語感はいいけど意味わかんないな。ゴルドルの知り合いだったらしい。
まぁ、大きな街っていっても店の数は限られてるし、何かしらの横の繋がりもあるのだろう。細かい話は興味ないから聞かなかったし。
適当に店内を見て回っていたら、マーシャルさんがいくつか武器の入った籠を持ってきた。
「これらは制作の練習で作ったり、鋳型の確認のタメに作ったもんだ。どうせ後で潰しちまうもんだから色々試すには丁度いいだろ。」
「いいの?助かるわ、ありがとー!」
「ありがとうなの。」
「それに薪ならいくらでもあるからな。試し切りのついでにいくつか割ってくれると助かる。」
「いや、軽い武器試すんだから薪とかムリ臭くない?それとも余程お試し品の切れ味に自信あるの?」
「おっと、そういやそうだったな。ま、切れたらでいんだ。気軽に試してみてくれ。俺は他にも何かないか探してくるからよ。」
適当なおっさんだな。まぁ、お試せと言うことなのでお言葉に甘えてお試してみようか。皆で裏に回り、テトにゃんに色々試して貰う。
まずはロングソード。普通に長くておっきいな。テトにゃんは持ち上げることができなかった。プルプルプル。
お次はショートソード。持てるには持てるが、重心を持って行かれてる感じがしてダメそうだった。ヨロヨロヨタヨタ。
次いで俺のロングダガーと同じくらいの長さの双剣にチャレンジ。少し重そうだけど、なんとか振れてる感じ。重そうだけど。
最後に短剣に挑戦。軽やかに振れてるみたいだが、ホントに軽やかだ。あれじゃ少し堅いモンスター相手じゃ刃が立たないだろう。
メッチャ丈夫な短剣を用意するかアホみたいな切れ味の短剣を用意するか、もしくは属性装備とか?何かしらの小細工が必要そうだな。
「お疲れさん。どうだった?」
「・・・ウチ、あんまり武器向いてないのかもしれないの。これじゃあソウの期待に応えられそうにないの。」
いつもの明るい表情はどこへやら。いまにも泣きだしそうじゃあーりませんか。なんぞ?
「・・・あ、ごめん!説明不足してたかも!今回選ぶ武器は護身用に持っておいて欲しいんだよ。別に、モンスターをバッタバッタと倒してほしいとかじゃないから安心してね?」
「そうなの?てっきりウチに獣人としての力を期待してたのかもと思ってたんだけど、違うの?」
「いや?テトにそんな危ないことさせるつもりは全然ないぞ?俺の職業柄、街の外には結構頻繁に行くからさ、その時荷物を持ってもらったり採集手伝って貰ったりっていう期待はしてるけど。
そういえばその辺の話しはあんまりキチンとしてなかったっけ?これは完全に俺の失態だな。仲良くなりたいとかしか言った覚えがない。すまん。」
「ううん、それはいいの。いいけど、じゃあなんでウチを引き取ったの?ウチは半獣人だし、黒耳だし、力も純潔の獣人みたいには強くないし、人間種みたいに魔法適正があったりも多分しないの。」
「ふ~ん、人間種って魔法適正高いんだ?」
「ううん。みんながみんな、そんなに高いわけじゃないらしいの。でも、純粋な獣人はそもそも魔法適正は0なの。それで、人間種は少なくとも0よりはあるらしいの。」
「そうだったのか。知らんかった。テトは物知りだな。可愛いし。」
頭をグリグリ撫でてみる。特にイヤがる素振りもないし、今日はイケそうな気がするーーー!!
「なぁ、テト。ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」
「なぁになの?」
「ちょぉっとだけ、耳触ってもいいかなぁ?」
「えっ?な、なんでなの??」
「いや、普通に可愛いから気になってるだけだけど?テトに初めて会った時から可愛いなって思ってたんだよね!ちょっっっとだけ、触ってもいいかなぁ?」
「かわ、可愛くなんかないの!この耳は、この黒耳は、そんなにいいモノじゃないの!・・・ないけど、ソウにはわからないって言ってたの。そういえば。」
「うん。俺にはその考えがまったく理解できない!テトの猫耳は可愛いからむしろ正義だと思う!」
「うぅ~。やっぱりソウは変なの。ウチの耳、触りたいだなんて言ったのはソウだけなの。変わってるの。」
「うん、うん。俺変人でもなんでもいいから、テトの耳触りたいんだけど!触っていいかな?優しくするからさ!」
「な、なんか勢いが怖いの・・・別に触られるのはいいけど、いまのソウはちょっと怖いからあんまり良くないの・・・。」
Oh・・・なんてこった。引かれてしまった・・・orz。
なるべく紳士的な感じでゆっくりと信頼関係を築いて合法的にサワサワする予定が、もしかしたら触れるかも?っていう期待感に押し負けて欲望のまにまにモフリスト魂がこんにちわしてしまった!
最も大切な最初のお触りチャンスを棒に振ってしまうなんて!俺はなんて愚かな男なんだ・・・絶望しかない・・・。
「・・・そんなに触れなくてショック、なの?」
「ん~?うん、すごく。ものすごく。・・・もうね、ダメかもしんない。」
テトにゃんが優しくしてくれるが、俺の中の絶望を癒すには幾分か足りなかったようだ。このブルーな孤独な心を癒すのは生半可な癒しでは不可能だということが決定した瞬間だった。
「んっ。ニコ、いいよ?」
なんと!ニコが俺の手を取って自らの頭に乗せてくれたではあるまいか!なんたる心優しき幼女!!見よ!!天使は、天の御使いはここにおわしたぞ!!
心優しき我が天使の頭ポフポフ&なでなでを堪能したら、ギザギザな心もすっかり元気を取り戻せたようだ。
「ありがとう、ニコ。お蔭で元気出たよ。」
「んっ!ニコ、任せて!」
「ちょ、ちょっと待って!ウチの、ウチのも触っていいの!触っていいから2人だけで世界作らないで欲しいの!!」
素晴らしきかなこの世界!!天使は我を見捨ていなかった!!しかしながら先程かなり怖がらせてしまったので、ここは出来る限り自重せねば!
こんな時こそ鍛え抜かれた鉄面皮の出番だ!って誰のツラの皮が厚いか!!鉄仮面?いやいや、よくわからんがとにかく鉄のように表情を抑えて事に挑むなり!!ハァハァ
「ホントに、いいんだね?」
「う、うん。へーきなの。でも、触られることって全然なかったから優しくしてほしいの。」
「あ、あぁ。ガッテン任せとけ!」
自分でも驚くほど冷静に、深層世界も波風もなく穏やかに、そっと触れる指先も嫋やかにテトにゃんの猫耳へと向かっていく。
いままでテトにゃんの頭を撫でる時も、絶対に触れてしまうことがないように後頭部やおでこ付近だけを撫でてきたのだが、ついに夢にまで見た猫耳わっしょい。ふーいふい。
あっちの世界では、絶対に触れることも見ることさえも叶わなかった猫耳。しかも黒猫耳。鉄板ですありがとうございます。
確かにコレは呪われているかもしれない。あまりの可愛さに俺の精神に異常をきたしそうだもの。
ホンの微かに指先が猫耳の先へ触れる。
「ひぅっ・・・。」
ピクピクと身体を震わせるテトにゃん。おうっふ。少し強かったのかもしれない。申し訳ない。
返す刀で更に繊細に触れていく。さわさわさわさわ。
「んんっ。・・・ひゃ、ぁぅ・・・。」
テトにゃんの猫耳がヒクヒクと反応してる。ナニコレカワイイ。テラかわゆす!萌える心を抑え付け、自我を保つがこれなんて拷問?!
一気に滾る想いを解放してガツガツイキたいけどそれをしたらテトにゃんに怖がられちゃう!それはイヤだ!だから優しくサワサワサワサワ。
「あ、あぅ。・・・ぅんっ。ひぅ。あ、あ、ぁぁ・・・。」
微妙にくすぐったいのかな?俯いてお手てをぎゅってしながら耐えてる姿が愛らしい。内股ぷるぷるも健在だ。
だがしかし!俺はSっ気がないのでくすぐったい拷問とかは趣味じゃない!いや、可愛いんだけどそういうのとちょっと違うし?
なので、もう少ししっかりと触れば大丈夫なんじゃね?っという我が聡明な頭脳が弾き出した結論を追認する。
お耳の付け根辺りをコリコリしてみる。おぉ!なんか凄い良い感じのコリコリ感がたまらんばい!薄い皮膚の下に軟骨があるのかな?ここのコリコリ感がすごく凄い!ふぉぉ~~っ!!
「あっ、ひゃんっ。んぁぅ・・・ぅんっ。」
《マスター。そろそろ止め時です。》
(ハァ、ハァ。えっ?!なんで??!まだまだ俺達の冒険は始まったばかりだってもっぱらの噂が立ってる感じが微レ存なんだけど!!?)
《すでに手遅れでしたか。「お巡りさーん、こっちでーす!」と言わざるを得ないですね。》
(タイーホは勘弁!!事案じゃん!発生してないけどそれって事案扱いじゃん!俺何も悪くないのに職質されるだけでも社会的にアカンやつやん?!)
ババッと手を離し、サッと知らんぷりしてやり過ごす態勢に円滑且つスムーズにムーブ!Now!
(違うんですお巡りさん!僕はやってないんです!ただ可愛い女の娘の頭を撫でたり耳を触ったりしてただけなんです!健全な行為で違法性はないんです!って事案にしか聞こえない罠!!)
《はい、マスター。誰もがみんなそういうんです。わかっていますからしっかり自首して更生しましょう。》
(いや!マジでなんにもしてないから!無罪でしょ?無罪でしかないと思うんだよ!マジで!)
落ち着いて現場を見直す。頬は紅潮して少し息が乱れ軽く汗をかいているっぽい。
薄っすら涙目になりながら困ったような眼差しで上目遣いとか絶対有罪!!
どうしてこんなことになってしまったかと言えば、全ては魔性のケモミミが悪いとしか言いようがない。
しかしながら、それでは責任がテトにゃんにいってしまうからやはり俺が悪いということで意義なしです裁判長。
「テト、ごめん!あんまりにも気持ちがいいもんだからつい触りすぎた!ホントにごめん!申し訳ない!!」
思いっきり頭を下げた完璧な最敬礼!腰の角度もThe 日本人として恥じぬ仕上がりであろう!はっ!思えば脚治ったんだから土下座もできたんだった!ぬかった!判断ミスだ!!
いまからでも土下座に切り替えるか?いや、でもこの勢いで礼をしてるのに急に土下座に切り替えるのもちょっと変かもしれない。
「最敬礼じゃ足りなかった?はいはい土下座、すればいいんでしょう?」みたいなノリで取られかねない・・・。
いやでもしかしそうはいってもここはやはりそれとなく良い感じの流れを作ってなんとしても土下座に切り替えて誠心誠意をもって
「ソウ?」
「はい!なんでしょうか、テトさん!」
「?なんかソウの態度が変なの。どうしたの?」
「い、いや、なんか優しくするって言ったのにちょぉっと触りすぎたかなぁ~って反省してるんだけれども。耳、だいじょうぶ?痛くなってたりしない?」
「それはへーきなの。それより、あんまり変な態度しないでほしいの。ウチはへーきだから。」
「ならいいんだけど、痛かったりくすぐったかったりしてないか?初めてだから加減がいまいちわかんなくてさ。」
「うん、へーきなの。ちょっとくすぐったかったけど、それはウチも慣れてないからだと思うの。・・・これから、慣れていけばいいと思うの。」
「・・・これから?」
「・・・なの。」
おやおや?これはいったいぜんたいどうしたことか?やりすぎて嫌われちゃって睨まれてると思ったんだけど、どうやらそうじゃないらしい感じがしなくもないぞ?
ていうか、これからってことはまた機会を貰えるってことだから、今回思ったほどやらかしてないのかもしれない。俺、無罪だったかもしんない!
「マジか!ありがとう!テト!ちょっとコリコリしすぎて怒られるかと思ったけど、だいじょうぶならよかった!!また今後触らせてくれたら嬉しいな!マジで!!」
「・・・別にいいの。ソウも喜ぶみたいし、たまに・・・なら、いいの。」
「めっちゃ嬉しい!超喜ぶ!俺、嬉しい!ありがとうテトー!次は、もっと、絶対、ずっと優しくするからまたよろしくね!」
「わかったの。だから、もう少し落ち着いてほしいの。あんまり騒いでるのはちょっと怖いの。」
「うぐぅ。それは申し訳ない。ちょっと自重して大人しくするね。うん。取り乱しちゃダメだな。うん。」
どうにかこうにか落ち着きを取り戻せたが、胸の中の熱い何かはなかなか治まってくれやしない。これが血潮か。熱情的な精神なのか?
答えは誰にもわからない。俺にだってわからない。けど、もしかしたらカナデさんにはわかるかもしれない。
(カナデさん、俺のこの胸の中の熱い何かは、いったいなぁに?)
《情欲ですね。色欲と物欲の権化です。》
ぐふぅっ!情け容赦のない重い一撃!俺の精神がへし折られる音がする!!やめて!俺の残機はもうないの!!
テトにゃんとのスキンシップで満たされたいまの魂じゃなきゃ耐えられなかった無慈悲な口撃、流石のカナデさんだった。
ふと目線を変えるとニコがテトにゃんの耳をじぃっと見ている。もしかしてニコも触りたいのかな?
「ニコ?どうした?ニコもテトの可愛いケモミミ触ってみたかった?」
「んっ。みみっ!」
「テト、どうやらニコも触ってみたいようだけど、どうする?」
「ニコもなの?何がそんなにいいのかわからないけど、少しくらいならかまわないの。でも、優しくしてほしいの。」
「うん、ありがと。テト。ニコ、テトが触ってもいいってさ。ただ、優しく触るんだぞ?デリケートだし、強くしたら痛いだろうからな。」
「んっ。テト、ありがと。」
身長差があるから、ニコをガンバって抱えて持ち上げる。片手じゃキツいがニコくらいならなんとかギリギリ支えるんだ、おれ!
ここで重い~とかはダメだ。小さくて見えてもニコだって女の娘。変に意識してムリなダイエットをし始めたら超困る!脳が委縮するっていうし、ダメ絶対!!
俺がメチャクチャ頑張って耐え抜いている間に、ニコはテトの猫耳をフニフニしたりツンツンしたりしている。テトにゃんはさっきのような反応をしていない、だと?
あれ~?俺の触り方がダメだったのかな?全然平気な表情してる。そんなに違ったりするものなの?疑問が尽きぬ。
むしろ、なんか2人共楽しそうなんですけど。さっきまでの背徳感に満ち満ちた怪しげな雰囲気が全然さっぱルンルンなんですけど?なんぞコレ。
ニコは、ひとしきり触って満足したみたいだ。俺は全然触り足りないのに、足りることってあるんだね。ふ~ん?
テトにゃんも、爽やかな笑顔でランラン状態だ。俺だけ何故か遣る瀬無い気持ちになっているようだ。仲間外れ、いくない。
「あ、そういえばまた話しがズレたな。なんで2人を引き取ったか、だったか。」
「・・・そういえばまだ聞いてなかったの。教えて、ほしいの。」
「んむ~、そんな覚悟を決めるみたいな顔されても困るくらいな理由なんだけど、いい?」
「うん。覚悟はできてるの。」
「ふむ。えっとね、単純に2人が可愛かったからなんだけど。」
「・・・えっ??」
「うん、そうなると思ったけど、ただそれだけなんだ。2人が可愛くて、仲良くなりたいって思ったの。あー、あとは怪我も治してあげたいってのがあったかな。うん。」
「え~っと、それだけ?それだけなの?」
「え?うん、それだけなんだけど?」
「ホントなの?」
「ホントなの。なの。」
テトにゃんを真似てみたけど俺がやっても需要ないな。美少女にしか許されないこともあるのだろう。致仕方なし。
「まぁ、奴隷商の処に行った理由はまた別だけどね。採取や荷物運ぶの手伝ってくれる人が欲しかったって理由だけど、2人を引き取りたいって思った理由はそれだけだね。」
「・・・予想もしていなかったから、呑み込むのがむつかしいの。」
「うん。ゆっくり納得してくれると嬉しいな?」
何やらテトにゃんが悩み始めてしまった。どうしよう。武器選びとか途中なんだけどいいのかなぁ?
「あ、そういえば、ニコは武器どうする?持てそうなのは短剣くらいだけど護身になるのかな、コレ。」
「ニコ、武器。んっ!」
「いやいや、ムリムリムリでしょ。ニコの背丈でバスタードソードはムリでしかないよ。力も足りないだろうし。
むしろスリングショット的なヤツの方がいいのかな。子供にはパチンコってイメージではあるよなー。」
とりあえず、お試しで短剣を持たせてみる。うん、幼女に刃物とか危なっかしいことこの上ないな。転んで自分を傷つけたりしそうだ。
「うん、危ないからダメだな。ニコには俺が使っていたこの杖をあげよう。なんか丈夫なのに結構軽いし、刃物じゃないけどリーチはそこそこだ。案外ニコ向き?」
「んっ!ニコ、これ!」
おぉ、気に入ってくれたみたいで何よりだ。まだ脚に不安があったから持ってきたけど、もう全然治ってて平気そうだからこれでいっか。
一応貰いものだから捨てたり売ったりはしたくないし、納まる場所があってよかったよかった。
そうなるとあとはテトにゃんの武器と、俺もロングダガー以外に何か持ってた方がいいかな?いくらなんでもリーチ短すぎるし。
しばらくテトにゃんが復活するまで武器を試してみたが、俺に使えそうなのはショートソードくらいだった。あとは重かったり長かったりで使いにくくてダメだわ。
そして、最後になったがテトにゃんの装備は双剣に決定した。使いやすさが決め手だったみたいだけど、結構似合ってる感じがするからこれでイイか。格好良いし。
「じゃ、マーシャルさんに相談してお買いもの済ませちゃおっか。」
「はいなの。」「ん。」
店内に戻り、マーシャルさんにいくつか質問しながら得物を選ぶ。てか選んでもらう。ちなみに他に良さそうな候補は特になかったらしい。
「んむ~、俺はこのショートソードかな。テトはその双剣がいいの?」
「うぅ~、こういうのって悩むの苦手なの。何がいいとかよくわからないの。」
「最後は直感で決めるヤツがほとんどだぜ?冒険者連中だって武器の良し悪しがわかってるヤツなんざ一握りだからな。」
「直感・・・なの?それなら、アレがいいの。」
「アレってあの鞘に銀のラインが入ったヤツ?」
「そうなの。なんとなくだけど気のなるの。」
「あれか。まぁ、あれなら多少値は張るが護身用にゃうってつけっちゃうってつけだな。」
マーシャルさんは呟きながらテトにゃんが指定した銀のラインが入った鞘に収まった双剣を持ってきてくれた。
「こいつはな、若干だが聖銀を混ぜ込んである代物だ。」
「聖銀って、あの聖銀?」
「他にどんな聖銀があるかしらねぇが、教会の連中が製造してる金属だな。普通の銀より硬くて粘り強い金属だから、扱いやすいイイ金属だ。」
「そうなのか。なんか聖銀って聞くと格好いいな。テト、イイの選んだじゃん!コレにしようか?」
「う~、でも値段が高いって言ってたの。他のの方がいいかもなの。」
「いや、値段なんか気にしないよ。気にいったヤツ使った方が大事にできるしきっと長く使えるよ。それに、装備を整えるのは俺の仕事に付き合せちゃうのが原因なんだから、遠慮なんかしなくていいの。」
「そうなの?じゃあ、コレにするの!」
「毎度あり。ただな、双剣の使い勝手は個人差が激しいってのが通説だ。お嬢ちゃんに合うかどうかはまだこれから次第、だな。」
「んむ~、てことは練習してみて使い勝手も見極めてって感じか。ちょっと大変かもだけど、頑張ってみようか?」
「う~、ソウがそれでイイっていうなら頑張ってみるの。慣れるまで時間かかるかもしれないけど、だいじょーぶなの?」
「当然まったく問題ないよ!俺もショートソードこれから慣れてかなきゃいけないから、一緒にゆっくり練習していこう!」
「んっ!」
「うん、ニコも杖術頑張って覚えてみるか?カナデさんがサポートしてくれると思うよ。」
「んっ!ニコ、やる!」
「ウチも頑張るの!外に出れるくらいの強さを手に入れるの!」
《サポートならお任せください、マスター。》
みんなのやる気が漲っている。とても良い兆候だ。なんだか、俺達の冒険はまだまだ始まったばかりだぜ!みたいな気分になってくる。
・・・小説やマンガの様には終わりませんけどね。
俺のショートソードはそれなりに丹精込めて打ったヤツらしく、武骨で飾り気のないデザインだが耐久性は折り紙つきとのこと。ようするに基本は鈍器だな。
テトにゃんのはさっき説明のあった通り、聖銀を混合した金属で作られた双剣。鞘は銀色のラインが入っていたが刀身は少し赤みがかった鈍色だった。なんか格好いいな。
お会計はしめて銀貨26枚。日本円にして50万円オーバーのお買い物である。丈夫なカバンがお手頃価格に感じるのは詐欺だと思うの。
なんでも、俺のショートソードは飾り気こそないモノの、それなりの鋼が使われているから銀貨11枚(良心価格)とのこと。
残りの銀貨15枚はニコの双剣。聖銀もお高いが、金属にもかなり拘っているみたい。俺のロングダガーなんて銀貨2枚だったんだが・・・まぁ、アレもなんか丈夫そうだったしいいけど。
お支払いはニコニコ現金払いで済ませました。クレカもなければチャージもデビットもないんだから当たり前なんだけども。
さっきの臨時収入があったから大したことなく感じちゃったけど、安めの軽自動車とか買えちゃう値段だって後から気付いた。ヤベぇなおい。
買ったばかりの剣を実践でいきなり投入するのは怖かったので、マーシャルにお願いして店の裏庭でちょっと特訓タイム。
俺にはいいリハビリにもなるし、2人にもいい運動になっているハズだ。
合間にご飯休憩を挟んだりなんだりと、キャッキャウフフな時間を楽しんだが、薪の材料になる木が堅くてお手て痛いんだけど?普通斧っしょ。
陽が暮れるまで剣を振ってみたりストレッチしてみたり、魔力や気配を意識して色々やってみたりしてみたが、成果があったかはちょっとよくわからない。
普通の異世界転生主人公なら、スキルの習得チートとか持ってるからこんな展開でいくつもスキルが生えてたりするのだろうが、こちらとただの0歳児。あと少女に幼女。ちょっとムリ。
スキルが生えることもなく、体力と精神力を程よく消費して健康的な時間を過ごした。うん、普通に運動だな。
これでもカナデさん指導の下、効率的だったり能率的だったりする特訓をしたハズなんだけどそんな様子はこの身からは感じることができないぷー。
「小腹も空いたし今日も何か屋台で買い食いしながら帰ろっか。昨日よりちょっと容量控え目で」
「賛成なのー。今日は沢山動いて疲れたけど、昨日みたいに苦しいのもイヤなの。お腹いっぱいは嬉しいけど・・・なの。」
「ん。ニコ、食べる!」
「ニコは目いっぱい食べる気満々みたいだな。しっかり食べて大きくなるのはいいことだぞ!食べる時は沢山噛むこと、いいね?」
「んっ!」
お手本みたいなニコのお返事だが、表情はほぼ無表情だな。眼で顔色伺うのが得意になりそう。
本日突撃ドキュンするのは屋台通りの一角にあるクリーム色したスープのお店。何が使われているかは現時点では全く想像ができないが、いい匂いはしてきている。
「ねぇねぇお兄さん、これってなんのスープなのかな?もしかして芋系?」
「らっしゃい!いい目利きだね、お嬢ちゃん!これは芋をベースにしたスープで、<ミヌラビー>を煮込んだ自慢の料理だよ!是非食ってってくんな!」
「マジか!<ミヌラビー>大好物なんだよね!俺これなら沢山食べられる気がする!お兄さん!3人分ちょーだいなっ!」
俺が獲ってきたのじゃない<ミヌラビー>を初めて見たからテンションが上がってしまっていたが、やめておけばよかったと後から後悔したのはお察しの通りでございました。
お読みいただきありがとうございます。
初めての猫耳タッチ、羨ましいです。何故にこの世界にはケモミミさん達がいないのでしょうか?それが最近の悩みです。
需要は不明ですが本編50話を更新したあとくらいに、登場人物紹介とか装備品紹介とか載せていければと思っています。
疑問点などありましたらお問い合わせいただけたらと。
もちろん、ネタバレ系はお答えできないこともあると思いますが、そもそも伏線とか全然ないから平気だと勝手に思っています。
次回予告。
初めての感覚
ご飯は大事
散歩は日課




