テンプレを盛りすぎると痛い目に遭うということを学びたくなかった
週に最低3回は更新したいと思う今日この頃な月姫です。
そして、新規ブクマ登録者様が4名様も増えちゃいました!
ありがとうございます!!
いまでは46名もの方々に支えられていると思うと、びっくりというか信じられない思いでただただ驚いています。
また、評価も4件もいただいちゃいました!
ありがとうございます!
内訳は機能的に見れない仕様らしいのですが、ちゃんと更新毎に控えていますので1人楽しくニマニマ見てたりしますw
まだまだお話の進みは遅いですが、近い内にキャラ一覧とかも出そうと思っていますが、40話とか50話とか、それくらいがいいかなぁ?とか考えています。
まずは40話ガンバります!
前回のあらすじ。
婆さんがついに逝く
モブい三下現る
奴隷商館はロクなもんじゃないことが判明
「遅くなってしまい申し訳ございません、魔道士様!
本来ならこちらから出向くところ、お呼び立てして重ねて申し訳なく思っております!」
開幕からペコペコペコペコと赤ベコの如く頭を垂れる、多分ゼダール。
会ってからまだそんなに時間が経っていないハズなのに、全然自信が持てないくらいに忘却の彼方だ。
(カナデさん、この人、ゼダール?)
《はい、マスター。その認識で間違いありません。》
どうやら合っていたらしい。
「色々と言いたいことはあるけどさ、とりまご要件を聞いてもいいかな?あんまり帰りが遅くなるのもイヤなんだけど?」
「はっ!これは申し訳ございません!で、ですがご安心ください!帰りもうちの冒険者に送らせますので問題ございません!」
「冒険者・・・ねぇ?」
チラッと部屋の隅を見ると、必死に拝むヒゲ男がいた。多分、自分がやらかしたことを知られたくないのだろう。人は誰しも失敗を隠したがるものだ。多分。
その気持ちを汲んで、1番あいつが苦しんで後悔するタイミングを選んで暴露してやろう。俺の治りかけのあんよを痛めつけようとした罰はそれ程に重いのだ!
《マスター。邪念がカナデまで届いています。少し控えないと表情に悪影響かと。》
(むむむっ。俺の内なる邪龍が暴れ出すとこだったな。気をつけないと、オコマークがでちゃうとこだった可能性も微レ存だ。)
「ま、帰りのことは帰るときになって考えればいっか。で?要件とやらを聞くけど?」
「切り替えがお早いようで何よりでございます、魔導師様。
実はですね、ここオオテ商会では様々な奴隷を扱っているのですが、つい先ほど超目玉商品が入荷いたしまして、是非とも魔導師様にご覧いただこうと思いご足労願った次第でございます。
何分商品が奴隷ですのでこちらから魔導師様の元へ参ることが難しく、この度失礼ながらお呼び立てさせていただいた次第でございます。」
「ふむふむ。まぁそれなら呼び出すことは仕方ない、かなぁ?」
チラッと赤茶ヒゲ男を見る。あからさまに狼狽え寝耳に水ぷー!みたいな顔してブンブン顔と手を振ってる。ワタワタしてる姿が面白いから、俺のことをガキ呼ばわりしたことだけは許してやろう。
それ以外のことは情状酌量の余地がないから精神的にきっちりかっちり取り立てていかないとな!
「で、その奴隷ってもしかしてさっきのマッチョメン達だったりするの?」
「いえいえ、とんでもない!確かにアレらは我が商会でも屈指の肉体を持つ強者ですが、今回お勧めする商品はこちらにございます!」
パンパンと両手を叩くゼダール。ついさっき執事型おっさんもやってたけどソレ流行ってるの?案外ダサいのに。
ゼダールの合図に合わせて右の奥間からゆっくりと1人の男が連れてこられた。連行スタイルだな。
両脇を兵士みたいな鎧の男達が抑え付け、首にはぶっとい鉄製の首輪をつけられている。
その鉄首輪から伸びるジャラジャラと五月蠅いKU・SA・RI☆を引っ張ってるのはあれオーク?
いやいや違った違った。よぉっく見ると多分人間だ。醜い顔にデカい体躯。背もそうだけど何よりデブってる。
んむ~、身長2m20cmくらいで体重200kgくらいありそうかも?よくわからんから適当だけど!
歯並びも悪そうだし汚らしくて臭そうな見た目が嫌悪感を程よく刺激してきて、「私、アナタのことが嫌いです」とか言いそうになるが一旦自重しよう。
「ここに来てようやくテンプレ登場か。」
囚われの身で現れたのは、THE 異世界と言えばこの種族!ってくらいに有名になってしまった獣人の男性だ。
ボコボコにボコられて、全身マッサージ感覚で全体的に暴行を受けたであろう見た目だが、その生命力はまだまだ健在のようだ。
所々赤くなったり黒っぽくなったりしていながらも、その眼光だけは死んでいない。身体に力が入らない様子だけど、こっちをギンギラギンに睨んでくる。
いや、俺が捕まえたわけじゃないのに。
「こちらが今回入荷の最上物、縞虎種の獣人男性でございます。」
大仰に抑揚をつけ恭しく頭を垂れ、左手を胸に添えながら右手の平を天井へ向けながら獣人を指し示す。
ホテルのボーイか奇術師くらいにしか見たことがないポーズだが、きっと彼は本気でやっているのだろう。
俺にはちょっとよくわからないけど、きっと獣人を扱うのが奴隷商のステータス的なあれそれなんだろう。
(ちなみにコレって違法だったりする?)
《いいえ、マスター。獣人奴隷の所持自体は法に触れることはなかったと思います。ただし、その入手方法や、現在の扱い方が触法かどうかは判断しかねます。》
(だよねー。あの、眼だけで人を射殺さんとする威嚇の仕方とか、糸屋の娘さんもびっくりなくらい鋭いよ。)
いや、糸屋さんのは悩殺だっけ?字面だと脳を殺すだけど、意味が全然違ったかもしれない。セクシー路線だったとしたらこっちとは大分違うな。うん。
(ま、どちらにしても普通の方法で入手したようにはとても思えないもの。)
ぐるるるるるるぅ~とでも唸り声をあげだしそうなくらいに強烈なオコ顔を眺めるが、アレはアカンやつだな。身体の自由が利いたら問答無用で人間種を食い殺しそうな感じがする。
特徴的な縞模様のピンと立ったお耳。かなり攻撃的なツリ目。髪も縞模様だけど、体毛全部そうなのかな?ちょっと気になるっちゃ気になる。
それ以外に特徴らしい特徴はあんまりないかな?てかツリ目はもしかしたら個人差かもしれないから判断に悩むな。
もちろんズボン履いてるから尻尾とかわからないし。
幸い、なのかどうかはわからないが、四肢欠損もなさそうだし、骨折もしてないかもってくらいの打撲根と裂傷。
恐らくは、痛覚を刺激するやり方で色々とやられたとかそんな感じなんだろう。
あまり見ていて気分の良いもんじゃないな。
「ふ~ん?この獣人さんが見せたかったモノなの?ちなみになんで?」
「ふふふ。お客様もお人が悪いようだ。昼ごろに<マーダージャック・ウルフ>を仕留めた際にも剥ぎ取り作業を困難にされていたご様子でした。
何より、魔術師様を見るに行動もお1人でされることが多いと見受けます。そうなると何かとご不便がおありでしょう?」
「まぁ、不便は色々あるよ。脚も悪いしね。」
俺の返答にいやらしい顔を更に歪ませてにちゃぁって感じの表情をするゼダール。
うえぇって感じ。
「やはりそうでしょうとも。そこで今回ご紹介するのがこちらの獣人です!
ご存じだとは思いますが、獣人は人間種に比べ身体が丈夫で力が強い!そして素早く動け、気配や匂いにも敏感なので野営時にも重宝する優れものです!
体力もありますので、数日程度でしたら問題なく使い続けることが可能なのです!」
連続稼働時間をアピってくるとか、お前は現代日本の家電量販店スタッフさんか何かか?もしくはスマホショップ?
「聞いてる範囲だと、頼もしい限りだな。いまは元気無いみたいだけど。」
「いえいえ、これしきの事で獣人はへこたれたりいたしませんのでご心配なく!アレは腹が空いてるだけですので、食べ物を与えればすぐに元気になりますよ!」
彼の全身の怪我が、そうじゃないと訴え続けていると思うんだけど、ここら辺の獣人に対するイメージってそんなもんなのか?
思えば街中で全然見かけなかったから知らないな。
「ですがまぁ、言葉が通じないことが多いのがやや難点と言えば難点です。しかしそこはこの、【隷属の首輪】を使えばすぐに解決いたしますし、ここは1つ自衛の為にも狩りの効率アップの為にも是非ともお考えしてみませんか?
先程助けていただきましたし、ここで魔導師様とご縁を結べると思えばこそ、私もお勉強させていただきますよ?如何でございましょうか?」
ドヤ顔で推してくるのでウザさ爆発ゼダールだ。それに、助けた礼なのに金銭を要求してくる。ゴミかなコイツ。
芝居がかった売り文句や、大げさな謳い文句が延々と続くと空腹感さんも眠気さんも仲良く俺を襲ってくる。
空腹感さんの攻撃!俺の腹部へ効果は抜群だ!ぐうぅ~
眠気さんの攻撃!俺のまぶたへ効果は抜群だ!すうぅ~
お腹の虫の声が聞こえるとちょっと恥ずかしいのでさっさと切り替えるか。
上のまぶたと下のまぶたが仲良くお手てを繋ぎだしそうだし。
「それだけ優秀ならお高そうですねー?ちょっと俺にはまだ早いかなーって思うんですけど?」
「いえいえいえいえ!それがですね、こちらの獣人なのですが、仕入に秘密がありまして、大分お得になっているんですよ!
もちろん、それでも元が優秀なのでそれなりに値は張りましたがそこはそれ!魔導師様でしたら特別にこちらのお値段で・・・。」
そういってゼダールは黒板っぽい石の板へ何か書きこみ見せてくる。
だが残念!俺はこの世界の言語はわかるが文字は知らん!そこでカナデさんにお願いするのである。
(カナデさん、コレなんて書いてあるの?)
《はい、マスター。金貨で11枚と書かれています。獣人の相場としては確かに安いかもしれませんね。》
(はいムリ―。別に欲しくもなかったけど、金貨11枚とかってひどいわー。日本円で約2200万円じゃん。
そろそろお家に手が届く金額だよ。バカかと言いたいわー。)
「んむ~、確かに相場よりはお安くなってるみたいだね?俺には買えないけど。やっぱりまだ俺には早かったかなー。」
適当に受け流すと、ゼダールは更ににんまり笑った。まだ上があるの?その表情?
「わかります。わかりますよお客様!確かにこちらの獣人はお安く提供できるとはいえ、それなりのお値段がしますからねぇ。
ですが、当商会は幸いご融資もご用意がございますのでこちらをお勧めさせていただいているのです!」
「ほぉ、つまりは買うお金がなくても借りればいいと?」
「さっすがは魔導師様!すぐにご理解いただけるとは、教養も豊かでいらっしゃる!
仰る通り、こちらの獣人を本日すぐにでもお連れ帰りしていただけるご準備が当方にはある、ということでございます。」
なんか、確実に悪徳商法な気がするな。利子とか半端なさそうだ。
ていうか、なんでコイツこんなにノリノリなん?俺があの獣人に興味持ってるように見えるのかな?だとしたらあの目は節穴確定だ。
全然欲しくならないよ。高いしなんか凶暴そうだし。何よりあの眼がダメだな。めっちゃ復讐とか考えてるし、隙あらば人間殺そうとしてくるタイプだよ絶対。
「便利なサービスがあるみたいだけど、それよりちょっと獣人さんを近くで見てみてもいいかな?いまなら安全なんでしょ?」
「え?え、えぇ、結構ですよ?かまいませんが・・・ちょっと、その、ホントに共凶暴なヤツでして、あまり近づかない方がよろしいかと・・・。」
ゼダールが急にキョトンとした顔になって呆けている。
再起動してまた煩いのも敵わないからさっさと済まそう。
ゆっくりと獣人さんに近づいていく。
(ちなみにカナデさん。この人とだけ話すことは可能だったりする?)
《はい、マスター。この男性が使用する言語がわかれば可能かと。
ですので、いくつかの単語を私のあとに復唱してください。検証します。》
《「うすのろ」》
《「でくの坊」》
《「ザコ」》
《「とんま」》
《「マヌケ」》
《「バカ」》
《「アホ」》
《「ゴロツキ」》
ピクピクッ
お、猫耳に反応あり。コレっぽいな。ていうかカナデさん、なんかケンカ売るような言葉ばかりなのは気のせいかしら?
(最後のでよさそうだな。カナデさん、同時翻訳お願いできる?)
《はい、マスター。お任せください。》
何気に語尾とか気になるにゃん!
相手はオスだが色々と気になる件について。
『貴様!俺、ゴロツキ違う!』
ぶち壊された。瞬殺とはまさにこのことか・・・くぅっ。
でもまぁ、相手はオスだし、まだメスの方に期待できるよね?よね?なんか片言だけど、さ。
《「いや、ごめんね。いまのは伝わる言葉を探してただけだから、悪気があって言ったわけじゃないからね?」》
《「我ら戦士愚弄する、許さないぞ!」》
《「愚弄する気なんかないよ。ちゃんと謝るから、普通に話し相手になってくれない?」》
俺は獣人さんに向かって静かに腰を折り、ごめんなさいをした。いや、させられた。
全てはカナデさんの陰謀なんだけれども・・・。
《「俺は話がしたいだけだから、攻撃しないでくれよ?別に、コイツらの仲間でもなんでもないし。」》
『お前、言葉わかるのか』
《「少しはね。」》
『変わった人間。匂い変だ。人間違う?』
《「いや、これでも人間だよ。ちょっとこの国の生まれじゃないけども。」》
『国違う。そうか、コイツらと違うは本当、か』
《「あぁ、会ったのも今日が初めてだな。ムリヤリ連れてこられたんだ。」》
『村違えば仲間違う。お前匂い、色違う。違うのか。』
どうやら簡単に納得してくれたようだ。なんかチョロすぎて心配になるけど、そのチョロさが原因で奴隷になったんじゃないと信じたい。
《「それで、君はどうしてこんなとこで捕まってるのかな?大体予想はつくけどさ。」》
『暗い夜、沢山人間、襲われた』
《「・・・村ごと?」》
『そうだ。我ら戦士、戦った。だが敗けた。』
悔しそうに歯噛みする獣人さん。よほど悔しかったのだろう。いまにも泣きそうだ。
よくよく見ればまだ若そうで、いい加減な予想だが15歳くらいじゃなかろうか?日本的感覚で言えばパッと見は20代後半くらいだけど。
こっちは全体的に西洋的な見た目だから見た目年齢がいまいちわからん。
いや、そもそも実年齢を聞くことも全然ないから俺の認識が間違ってる可能性も?
この獣人さんはマジで20代後半くらいなのかもしれない。でもいま聞けるような雰囲気じゃないしなー。
《「村の人は全員捕まってココへ?」》
『ココ違う、ココ少し、他所沢山』
《「そうか。となると複数の集団が関わってるっぽいな。」》
俺の手にはあまりそうな案件だ。これはお貴族様連中や、それなりの実力者、それに下手をすれば国仕えの誰それとか、王族とか出てきたら面倒。
《「それで、君はこれからどうしたいんだ?人間に、復習したいとか考えてる?」》
『・・・いや、俺は戦って敗けたんだ。敗けた者は強者の命に従うのが当然。
考えてみればあんたの言う通り、俺達を襲ったのと関わりがあるヤツはこの場にいそうにないしな。』
(・・・急に流暢に話し始めてびっくりなんですけど?!)
《はい、マスター。異世界的な雰囲気は楽しめましたか?マスターのイメージに合わせて翻訳を実施していたのですが。》
まさかのおふざけ・・・orz
同時翻訳は頼んだけど、そういうプレイはお願いしてないんだけれども?
幾らなんでも人と変わらないこの見た目で片言っぽいのはムリがあるよなーとは思ってはいたんだ。
でもカナデさんが自身満々に翻訳してくれてたから、そういうものかって納得してたのに・・・。
《ちなみに、マスターの『ミロワールド言語(担当神)』には獣人族の言葉も登録されていますので、意識すれば会話も可能です。》
(なんですと?!なんでそんなに重大なことをいつも黙ってるのかな?カナデさんは!カナデさんわっ!)
《どんな時でもユーモアは忘れず、というのがマスターの前世時代のポエムにありましたので参考にしてみました。》
どうやら、もっと空気を読んでほしかったが空気を読んだ結果こういうことをしていたらしいことが判明した。
何気にカナデさんは空気を読むのが上手だと思いました。まる。
『そうか、じゃあ、ここがどういう所かの説明は必要か?』
『いや、いい。ここは敗北者を偉いヤツに従わせる場所なんだろう?なんとなくそれくらいはわかる。
それよりも、1つ頼みたいことがあるんだが・・・。』
『んむ~。まぁ、俺にできることなら聞くよ。言ってみ?』
『実は、俺には5つ年下の妹がいてな。名前はナルルという。妹はまだ幼く、まともにあの戦場で戦えていたとは思えない。
しかし、人間たちの目的は俺達を生け捕ることだった。だから、妹が生きているのは十分考えられる。』
『ふむ、妹さんの探索か。』
『いや、探してくれとは言わん。妹がどこの土地にいるかもわからんからな。
だが、俺と同じように隷属させられているかもしれないし、なんとか逃げおおせたかもしれない。
だから、もし見かけることができたら俺のことを知らせてやってほしい。こんな状態だが、身内が生きていると知ることができるのは大きい。
十分明日への希望へ繋がるからな。』
なんか、キリっとした彼の眼を真っ直ぐに見れないんだけど。
ついさっきまで人を喰い殺す虎みたいな顔してたのに、いまは妹の無事を祈るお兄ちゃん顔してる。物凄い変わり身だ。
このギャップ感は普通に凄い。もう別人かと思うくらいに変わってしまっている。爽やかなシスコンだ。
ていうか、悪い商人が悲劇的な獣人を紹介してきたら、普通そこは美少女でしょ?
なんでいちいちありがちな妹を頼む挟んでくるかなぁ。
要らないと思うの、そのワンクッション。
むしろそれがあるせいでよくあるテンプレのテンプレなのに微妙にテンプレじゃなくなっちゃってる感がでてるじゃん。
これは仕方なく妹さんを探す分岐、か。
『わかった。でも期待はするなよ?あくまでも、見つかったら、だからな。』
『いや、いい。十分だ。あとはこの者たちにも伝えてくれないか?無駄な抵抗はしない。言葉はわからないが、なるべく指示には従うように努める、と。』
その瞳には強い意志の光があった。彼ならきっと、大丈夫だろう。
最後のその約束を違えることは恐らくないだろう。家族や友人なんかを人質にとられない限りはきっと大丈夫さ!とフラグを立てておく。
自分でフラグ立てておけば後で折る時も気兼ねしなくていいし、これからそういうのは積極的にやっていこう。どうにもフラグの立ち方が不安定だしな、この世界。
真剣な眼差しの獣人さんには失礼かもしれないが、フラグ壊しと呼ばれることはなかった、誰も知らない俺の異名の使いどころはここだと思うんだ。
だから俺は密かにそう決めた。
フラグを折ろう、と。
お読みいただきありがとうございます。
初めての獣人さんの登場です!なのにテンションが上がらない!
ここからテンションの上がる方向に持って行きたいのですが、果たしてキャラクター陣は協力してくれるのでしょうか。
それだけが心配です。
次回予告。
案外こんな展開も悪くないかも?
黙れ変態!
美味しくいただきました




