表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/104

マスターとして初めての召喚 流石にコレが初めてとかどうなのかと思います

昨日確認したブクマ登録者(ユーザー)様が30名様

いま確認したブクマ登録者(ユーザー)様が34名様

昨日投稿した際にも驚いて同じようなことを書いた覚えがあるのですが、デジャヴでしょうか?

こんなことってあるのでしょうか??

4名様新規ご案内ですありがとうございます!!

ただただ嬉しいばかりです!

こんなトロトロとしか進んでいなくて申し訳なく思いますが、応援していただけていると思ってもっともっと頑張ります!ありがとうございます!


前回のあらすじ。

ワンちゃんのデート妨害

うっさい商人ゼダールさん

DPウハウハ

ダンジョン名決定

先程、【DP生産貯金箱・吸引式】の名前に気を取られて色々と失念してしまっていたが、俺が一生懸命貯めたDP(ダンジョンポイント)がついに600を超えた!

これはつまり、中級ポーションなら特殊特化をお1つ手に入れることができるようになったことを示している。

そう。ことの起こりはともかくとして、苦節約半月にして、ようやく火傷or骨折そのどちらかを治療する目処が立ったのである!

ヒューヒュー!パフパフ!ドンドン!いえーぃいえーぃ!!なのだ!

ここに拍手と喝采を追加してもいいくらいだ!非常にテンションが上がる!

いまなら叫びながら様々なお宅の呼び鈴を連続ピンポンダッシュして、突撃しながら晩御飯をせびることもできそうな程にhighなtensionだ!

何を言っているかわからないと思うが、俺もわからないから大丈夫だ!(ドヤァ)


「いやぁー、長かったような短かったような?よくわからんけどやっと怪我を1つ治せると思うと随分と清々しくってテンションも自然とアゲアゲでパッションになっちゃうな!」


《はい、マスター。失った腕は治せませんが、骨折か火傷なら十分に治せるでしょう。

ただ、マスターの言動は治せそうにありません。》


「カナデさんてば辛辣!でもだいじょうぶ!俺いま絶好調だから!」


ムダに上がったテンションのお蔭で無敵のスター状態続行中だ!

だから、手に入れたウルフの素材()だって簡単に運んじゃう、ゾ☆


「よいしょー!フンギャース!!」


何コレおっも!!?

担いだ瞬間地面に叩き付けられたんだけど?!


「どういうこと?!なんでコレこんなに重いの?カナデさん!カナデさーん!

コレ持てないんですけど!持てないんですけどー!!」


《はい、マスター。先程の<マーダージャック・ウルフ>ですが、どちらも2mを超す大きさでした。

概算ですが、恐らく体重は150kgを超えているでしょうから、皮だけでも12~20kg程度あるかもしれません。

大きさもそうですが、マスターが抱えて運ぶのはムリがあるかと思います。》


「なんでそういうこと早くに言ってくれないの?!それだったらさっきのおっさん達に運んでもらった方がよかったじゃん!

コレいくらなんでもムリくない?12kgでもお水のペットボトル1箱相当だよ?俺が片手でどうにかなる重さじゃないよね?!」


《はい、マスター。ですので、選択肢としては①素材扱いで【DP生産貯金箱・吸引式】ダンジョンに吸わせる。

②助けを呼ぶか、助けを召喚()ぶか、の2択になると思います。》


「2択って言うか、若干3択になってる気がするんですけど・・・。

てか、ワンちゃん召喚()んだら中級ポーション手に入らないし、ゴブは召喚()びたくないから却下したいんですけど。」


《そうですか。マスターの護衛があればと思ったのですが、残念です。》


「心遣いは嬉しいけど、当面は人間の街で生活するからどっちにしてもモンスター召喚はムリぽなんだけど・・・。」


《いいえ、マスター。数は多くありませんが、テイム系のスキルを持った人間もいますし、魔法具・魔導具の(たぐい)でも使役が確認されています。

ですので、その点は問題ないでしょう。》


「あー、そういえばスキル一覧にそんなのあったな。興味ないからスルーしてたけど。

俺の場合はテイムしなくてもモンスター従えることできるから忘れてたよ。」


そうなのだ。一応そんなスキルはあったが、取得に必要なSP(スキルポイント)が高かったのもあって忘却していたのを思い出した。

たしか、スキルの中級レベルでテイム系の初歩が取れるから必要なのは25P(ポイント)で、ついでにいえばDPで取ろうとすると6000P。

その上位互換だとSP50Pだった気がする。

んむ~、一応スキルで仲間が増やせればコスパ的にはいいんだろうけど、あいにく俺には手持ちのダンジョンもなければ拠点にする家もない。

多分それ系のスキル持ちが少ないなら、モンスターをテイムできることを知らない人も沢山いるわけで、そうなると必然周囲や宿からもクレームいただくこと間違いなしだ。

宿(うち)の壁を引っ掻かれでもしたら困るーとか、お客を喰われたらたまらないとか。

犬や猫と違ってその被害も甚大な事だろう。補償も保障もできる気がしない。

ペットの不祥事は飼い主の責任だからな。


「やはり召喚は諦めよう。俺にはまだ早そうだ。

ちなみに、①にすると結構貰えそうなの?DP的に?」


《いいえ、マスター。取得DPはたいして多くはありません。個体吸収DPの1/10だけですので。》


「それだと20DPだけか。ホントにちょっとだな。2枚で40DP。

いまはお金も必要だし、絶対ギルドとかで売った方が良い気がするけどこの重さはどうにも・・・。」


あまりの重さに辟易しながら皮の下敷きから脱出。

薬草の詰まった袋と巨大な皮と樹液の詰まった水筒。

うん、コレってムリなヤツぽ。

でもやっぱり諦めきれないから何かSPで取れるスキルに、いいのがないか検索をかける。


「んむ~、身体強化系でも取るか、運搬に便利そうなスキルを取るか・・・マジックバック作成とかないのかなー。」


《はい、マスター。マジックバックは魔法具・魔導具扱いになりますので、作成には『付与技法』と空間系の魔法スキルが必要になります。

また、身体強化系のスキルは現在取得可能なものは残存SP的に下級スキルまでになりますので、恐らく運搬には足りないでしょう。》


「マジですかい。なんとも絶望的な状況っすねー。

このままじゃ日が暮れちゃうし、日が暮れると街道危ないから早く帰りたいんだけどなー。

誰か都合よく通り過ぎたりしないもんかね?一応こんだけ立派な街道があるんだからさー。」


《マスター。こちらの街道は東砦に繋がる道ですので、使用するのは商人や兵隊がほとんどです。

また、商人ならば通るのは早朝か昼過ぎでしょうし、兵隊も早朝が常です。

この時間帯の遭遇はあまり望めないですね。》


「絶望しかない・・・orz。

人を呼びに行くのも多分ムリだしな。」


チラッと皮を見る。

キレイに剥がされているものの、多少の血肉もあるからそう遠からず臭いにつられて魔物や動物がやってくるだろう。

そうなると皮は持っていかれるか、ダメにされるかの未来が容易に想像できる。

てか、ココにいつまでもぼやーんってしてたら襲われるんじゃなかろうか。

もう今日は魔法1回+α使っちゃってるから、実は結構疲れてるしできれば戦いたくはない。

レベル低いのに強い魔法使いすぎ疑惑が急浮上だ。

燃費ワロす。


「なんかもう面倒だな。

この皮諦めちゃおうかなー。

別に、多くのDPにならなくてもちょっとの足しになるんなら吸引しちゃえば万事解決だし?

皮なら丸められるからこの背嚢(リュック)型ダンジョンにもすっぽり吸引できちゃいそうだし、もうそれでいいかなぁ?」


《はい、マスター。特に問題はないと思います。

ただ、先ほどの商人が街で言いふらしていないといいですが。》


「うぐぅ。そういえばわざわざ剥いで貰ったの忘れてた。七面倒くさいことこの上ないな。」


《最悪、門兵にも話が通っている可能性もありますので、その場合は言い訳を考える必要があるでしょう。》


そうだよなぁ。この大きさの皮が忽然と姿を消したらそれはそれで騒ぎになりそうだ。

ただでさえ街の近くに、普段出ない<マーダージャック・ウルフ>が出たからってワーキャーするだろうし、その皮を奪うようなのが出たとかって噂になったらヤバいと思う。

いや、皮なんかはヌグリイだって時間をかければ持っていけるだろうけど、そんなの当事者じゃない街の人たちは知らないだろう。

デカいモンスターを捕食する、更にデカいモンスターが出たとか勝手に思っちゃいそうだ。


「・・・気合い入れて運ぶか。」


《はい、マスター。頑張ってください。》


カナデが励ましてくれるから、もう少し頑張ろう。


「メニューオープン」


いそいそと情報端末(インターフェース)を開き、DP変換可能リストを開く。

そして、<マーダージャック・ウルフ>を選ぶことなくスルーして、木製荷車を選択。

一応以前、迷宮(ダンジョン)創造(クリエイター)手順書(マニュアル)頭に注入(インストール)したからダンジョン用のメニューが使えるようになっている。

【DP生産貯金箱・吸引式】を造ったのもこのメニューからだったりする。

そして、いま選択(タップ)したのは原材料が丈夫な木だけでできている非常に安価ながら、実用性の高い品だ。

日本でも、江戸時代から使用されていると言われていて、その用途は様々だそうな。

農耕用だったり、運搬・輸送用だったり、時には戦にも使われていたともいわれている、らしい。

詳しいことはよくわからないので、wik○か何かで調べていただきたい。

画像とか見とくと想像しやすいに違いない。

俺も実物を見るのは初めてだが、そこそこ大きいのなー。


「しかし、マニュアルにはたしか、

ⅰ俺が知ってるモノで

ⅱこの世界に既に存在する物、もしくは構成。それと

ⅲ一定以上の生物に認知されている物に限るってあったけど、十分便利だな。

初めは縛りがキツすぎるし、現代知識無双ムリじゃんって嘆きたくなったものだけれども。」


しかも登場シーンがカッコいいな!

小さな光が集まって、下から徐々に構成・構築されていくのって、なんかアニメやCGみたいで燃える!

シュビーンっていうか、ギュワーンっていうか、きっと伝わらないと思うけどそんな感じだ!

一般人(パンピー)には100%「絶対見せられないよ!」状態だけれど、これはとてもいいものだ!

畳換算で1.5畳分くらいありそうな荷台部分に、しっかりとした引手がついて、車輪もがっしりしたのがついている。

これで原材料が格安なのか、価格はなんと10DPと価格(プライス)破壊(デストロイ)するほどの衝撃的(ショッキング)なシルブプレ!

さっき悩んだのがバカかと思うくらいに簡単に買えた。

まぁ、肉体労働することに変わりはないんですけど・・・。


「荷車のお蔭で多少は楽できそうだけど、それでも苦難の道程にしか思えない件。」


《はい、マスター。鍛錬にもなりますので、頑張ってください。》


「うぐぅ。はい、頑張ります。頑張らせていただきますよぅ・・・。」


どうにかこうにかウルフ皮を荷車へ上げ、この時点でゼーハーゼーハー。

えっちらおっちら荷車を引くこと暫し。

やっとの思いで東門まで到達した。


「いやー、車輪があるのはいいけど、ゴムタイヤと違ってガタゴト感がパないな!

思えば馬はこんなの牽いてたのか。どうりで筋肉がムッキムキのバッキンバッキンなわけだな!」


《はい、マスター。特に、この世界の馬は地球の馬と比べ物にならないくらいに丈夫で力があります。

間違っても馬の後ろ足へは近付かない方がいいですよ。マスター?》


「なんか、最後フリみたいに言わないでくれない?それシャレになってないヤツだよね?

俺なんかが蹴られたら頭トマトみたいに真っ赤に砕け散っちゃうから。ムリだからね?」


カナデさんの過激で小粋なジョークが炸裂したところで門兵さん達とご対面。

早速怪訝な顔して居丈高。

でも若干プルプルしてない?トイレ我慢してるのかな?


「その風貌。先ほど商人のゼダールに聞いた通りだな。

まずは、その荷車から改めさせてもらおう。」


言ってきたのは今朝のおっちゃんではなく、知らないおっさんだった。

おっさんのレパートリーが増えすぎて、早くも表現方法が追いつかない。

でも多分知らないおっさんだと思うから、知らないおっさんは一括りでイイと思うの。

初めてのおっさんだよ。

てか荷車はスルーでいいのか。

まぁ、俺が持ってるかどうかなんて知らんか。


「いいけど、何が見たいの知りたいの?」


「ま、まずはその麻袋の中身から見る。もし治療に使われる物だとギルドへ早期の連絡が必要だからな。

現在、薬草の(たぐい)は流通量が少なく、持ち込まれた品は高値で買い上げている。

できれば、速やかにギルドへ売却して貰いたいというのもある。品質の劣化を防ぐためにも、な。」


「ふ~ん?まぁいいや。好きなだけ見てみてよ。あ、でも、あんまりベタベタ触らないでねー。」


話してたおっさん兵士は、もう1人のおっさん兵士に目配せをする。

おっさんとおっさんのアイコンタクト。誰得なんだコレ?

もったいぶった感じの足取りでおっさんB(以下Bさん)が近づいてきて、麻袋の中身を確認していく。

入ってるのはサクリ草とジマク草、それにミトミの樹液がたっぷり入った水筒に、<マーダージャック・ウルフ>の魔石。

それから携帯食の堅いパンと干し肉と、布やらなんやらの日用品。

あと、背嚢(リュック)自体がダンジョンだけど、特に怪しい点は見つけられないと思うの。

全体的にロクなモノ入ってないしな。当たり前ながら問題ないだろ。

薬草はこれでもかってくらいパンパンに入ってるけど。


「班長、麻袋の中身は雑草ばかりです。また・・・コレは恐らく、<マーダージャック・ウルフ>の、魔石、かと。」


大仰に芝居がかった口調でワナワナと魔石を指差すBさん。

顔色も悪いし、お腹でも痛いのだろうか?

もしかしたらこの門付近にはトイレがなくて、AさんもBさんもトイレ我慢しちゃってるのかもしれない。

だって明らかに様子がおかしいし。

プルプルしながら汗だくになって、顔色悪いっていったらそれしか思いつかない。

変なタイミングで来ちゃったかなー。

きっとさっきの商人のゼダール?が色々報告したから、多分俺のこと待っててくれたんだろうけど、脚が悪いせいでかなり時間かかっちゃったし。

にしても、めっさ頑張って採ってきた薬草類を雑草て言われると、ヒドく傷つくんだけど。


「デ、デカい。」


つぶやくAさん。顔ヤバす。何その表情?にん○うですか?ってこのネタわからない人の方が多そうだ。

簡単に言うと、梅干し食べながら目を見開いてム○クの叫びのエッセンスを少し加えた後に絶叫マシーン初体験したみたいな表情だった。

しかも口半開きで糸引いてて超キモい。

汗もツバも汚らしくて、子供に見せちゃいけないヤツだと思うくらいには不快な状況だ。


「こ、この魔石、それにその巨大な皮は先ほどの報告にあった<マーダージャック・ウルフ>に相違ないな。

これを仕留めたのは貴様(きさ)・・・いや、貴殿が仕留めたのか?」


「そうだけど、別に問題ないでしょ?冒険者が街の外で魔物を狩って、その素材を持ち帰る。普通でしょ?」


「ま、まぁ、確かに。なんら問題はなかったな。

ただ、この雑草はどうするツモリだ?

ただの雑草のようだし持ち込むこと自体には問題がないが、こんなに大量に持ち込むからには理由くらいは聞かんとな。」


「・・・さっきから雑草雑草って。コレ採るのも運ぶの結構大変だったんだけど?

あんまり言われるとちょこぉっと気に障るんですけど?

この草は食用なの。俺の故郷じゃコレ煮たやつを食べるんだよ。

ココらじゃ食わないみたいだから、わざわざ採ってきたんだけど、文句ある?

もうさー、荷車押すのがキツすぎてクタクタなんですけど?

他に聞きたいことないんなら、もう入ってもいい?

てか、できれば荷車(コレ)押すの手伝って欲しいくらいなんですけど?」


「なっ!こ、これを食すのか?!どうみてもこれはただの雑草にしか見えんが・・・。

いや、だが国が違えば食も・・・見るからに異国の・・・。」


なんだかブツクサ言い始めてしまったので放置だな。

最近なんだかパターン化してきてない?なんか無視されてるみたいで感じ悪いなー。

これが異世界クオリティなのかな?仲良くなれる気がしない。

できればこの街特有の症状だと思いたい。

Bさんへ振り替えると、慌ててブンブン首も手も横に振りまくってる。

よくわかんないけど、多分手伝ってはくれないんだろう。お腹がもう限界なのかもしれない。

さっさと退散してあげないと事案が発生するかもしれないからあと少し、頑張って押していこう。


AさんとBさんを残して街へ入っていく。

皮がアホ重たいから先にギルドへ売りに行きたいけど、薬草で試したいこともあるからマーグル(バー)さんのお店へ向かう。


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ!!!


「おい(バー)さん!開けるんだドンッ!ココにいるのはわカッてるんだドンッ!隠れてもムダだドンッ!」


俺は持ち得る限りの全力を用いて扉を叩く。

全霊を込めて結界の薄い部分を攻める!攻める!攻める!攻める!!

俺の(ハート)を、大和魂(ハート)を込めてただ叩くのみ!


バンッ  ゴッ


「おやめよまったく!!扉が壊れちまうよ!!」


「いってー!いたいよ!いたいんですけど?!ちょーいたいんですけどー!!

なんで毎回トビラをバカみたいな勢いで開けるのさ!扉叩いてるんだからちょっとは物事考えてよ!」


「うるさい小娘だね!そんならそのアホみたいな扉の叩き方を金輪際やめることさね!

それに、なんなんだい!あんた一昨日に啖呵(タンカ)切って大口叩いて出て行った割に、もう根をあげたのかい?なっさけないさね!」


「相変わらず口が減らなくて息が臭い(バー)さんだな!誰が根をあげるか!

余生を有意義に過ごすために仕事を持ってきてやったんだよ!有り難く(こうべ)を垂れて跪いて敬えってばよ!」


「あんたこそちったー年上の淑女(れでー)を敬いな!まだあたしゃバリバリの現役さね!

仕事があるなら見せてみな!いくらだってやってやるってもんさ!」


「これを見ろ!これをいじくり回すのが(バー)さんの仕事だよ!

その枯れ果てたゴミのような腕を使って、馬車馬の如く働くといい!俺のタメにな!!」


荷車に積んでおいたサクリ草の入った麻袋を(バー)さんへ投げつける!

なんと(バー)さんは片手で楽々キャッチ!


「なんだとっ?!老婆のクセして俊敏だ!」


「はんっ!こんなもんくらいいくらでも受け止められるさ!年寄りを舐めるんじゃないよ!!」


「バカいうなよ!汚いしばっちいし醜くてマズそうだから絶対に舐めないよ!

なんて恐ろしいプレイを要求するんだ!最早害悪だ!妖怪だ!すべては妖怪(お前)のせいだ!!」


続けてジマク草の麻袋を投げつける!


「言いたい放題言ってくれるじゃないか!」


軽々と受け止められる。

なんて機敏な老害だ。


「しかもなんだいこの雑草は?こんなのなんの役にも立たないじゃないか!こんなの大量に持ってきて一体なんのつもりだい!」


「俺が丹精込めて採ってきた食材になんたる言い草か!草とかけてうまいこと言えたな!おい!」


最後にミトミの樹液がたんまり入った水筒入りの麻袋を投げ放つ。

これには魔石も入ってる。


「これくらい造作もないね!」


なんと(バー)さんは両手の麻袋を地面に落とし、最後の麻袋を両手でキャッチした。

普通、両手に物を持ってる場合頭の切り替えをしっかりできてないと手放せないというのに。


「今日も仕留められなかったか。くっ、次こそは必ず!

あ、ちょっといまからお邪魔するから、お茶くらい出してよ。のど乾いたんだ。」


「まったく、どのツラ下げた言えたことか。

図々しいってのはあんたのためにあるような言葉だね。」


プリプリ怒りながらマーグル(バー)さんは奥へと消えて行った。

ちゃんと麻袋を全部持っていってくれたようだ。

でもプリプリするのはいただけない。それはヒロインかサブヒロインでお願いします。


「あとはウルフの皮だけど、コレは置いといても大丈夫かな?」


《せめて玄関口の中に置いておきましょう。血生臭くなるかもしれませんが、盗まれる危険は減ります。》


「たしかに!」


俺は一生懸命気合いを入れつつ、喜び勇んでウルフの皮を中へ運び込み(バー)さんのあとを追う。


「これならすり潰す作業とかも大丈夫そうだな。

仕事は自分がするけれど、作業は人に押し付けるものってのができる営業マンの秘訣だってTVでも観たし、是非とも頑張っていただこう。」


《ゲスいですね。流石はマスターです。》


「カナデさん、なんで時折そんなに切りつけてくるの?俺の純粋で脆い(ピュア)(ハート)はいまの一撃で瀕死よ?瀕死。」


《マスターの記憶と心情から行っている行動です。問題ありません、マスター。》


「知らない。そんな自分、知らないもん!

なんか違う情報(データ)参照してない?(じじー)(笑)の陰謀とかじゃないの??」


《いいえ、マスター。私が情報(データ)を取り違えることはあり得ません。》


「元々の情報(データ)に齟齬がある可能性もあるから!諦めたらそこで試合終了だもの!」


様々な疑念と混乱を胸に抱きながら、老婆の待つ部屋へと進んでいく。

そして俺は気付いてしまった。

アレの意外な効果と、いままで気付くことができなかった真実に。


お読みいただきありあがとうございます。

案外貧乏性な所のある(そう)君。

これが今後吉と出るか凶と出るか、それは私にもわかりません。

えぇ、まったくわかりませんとも!

だって、ストックとかないですからぁ・・・orz。

事実、お話のあらすじしか決まっていないので、進めていくのはキャラの皆さんのみぞ知る状態です。

誤字・脱字、言葉が変とか「が・の・に・お・て・に・を・は」などがヤバい時などありましたらすぐにご連絡いただけると嬉しいです!

未だに1件も報告いただいてないのが凄く怖いんですけど、ホントにないのでしょうか?

それとも見つけてるけど、「ぷーくすくす」状態だったりするのでしょうか?


次回予告。

初めての作成

実はまだ3日だった件

ギルドへ行くのは面倒くさい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ