事後処理も身支度するのも常識です
ブクマ登録者様がお2人も増えてらっしゃるわっほい∩(゜∇゜∩)
しかも!私の拙い文章にアドバイスまでいただいちゃいました!
何気に初の感想文だったりします!
ありがとうございます(>▽<)
見て頂けてるって実感があって、すっごく嬉しいです!
ちなみに、ユニークアクセス数?っていうのが、1000件を超えたみたいですが、無知な私にはいまいちよくわかっていません。
多分きっと、沢山の方がこの作品を見て下さったんだろうなぁと勝手に予想をして感謝の言葉を述べさせていただきます。
貴重なお時間を割いてご閲覧いただきありがとうございます。
もっと楽しめる作品を書けるように頑張りますので、ご意見・ご要望、誤字・脱字報告etc.お便りお待ちしております☆
堅苦しくて息苦しいですねw
前回のあらすじ。
ピクシー・ゴブリンと一緒
ウォー・ピクシー・ゴブリンと一緒
魔法万歳
魔法様々
《・・・・-。》
《・・・す・-。》
声が聞こえる。いつも、ずっと聞いてる。安心する声だ。
《マ・・スタ・・。》
でもなんだかちょっと焦ってる?
カナデのこんな声、あんま聞いたことないかもしれない。
《マスター!マスター、起きて下さい!マスター!》
でもあとちょっと寝てたいかもしれないのかもしれないのかもかも~。
《マスター!早く起きないと、マスターの生前のご趣味について、小一時間ほど繰り返しダメだししますよ?》
んなっ?!
「はい!すいません!すぐ起きます!いま起きます!メッチャ起きてます!ずっと起きてましたよ!!」
慌てて起きたが、ココはどこだ?
左側は見渡す限りの草原。
右側は見渡す限りの森林。
俺は青空の元、何してるんだ?野宿?
「あの~カナデさん?俺、なんでココにいるんでしたっけ?」
足元を見るとゴブの死体。
「ひっ!!なんだこのゴブ?!どうして俺の足元にゴブの死体が??!」
《マスター。おはようございます。
そのゴブリンは先ほどマスターが倒した個体です。
できれば必要な処理だけを済ませて、今日の所は|メタリカ―ナ宿へ帰りましょう。》
「えっ?俺が?コレを?殺したっけ?あんまり覚えてないんだけどなー?
でも、なんかそんな気もしないでもないかも?」
若干記憶が覚えろげだが、魔法で戦っていた記憶はある。
でも、目の前のゴブは首にダガーが刺さってる。うん。
あれはきっとダガーちゃんだ。俺のっぽい。
「あー、なんか記憶があいまいな部分があるけど、大体はわかるよ。うん。
確か魔法使って、最後ダガーでグサってしたような気もする。」
まだ全身が怠いが、やらなきゃダメだろうなっと。
ゴブの首に刺さったダガーちゃんを回収し、軽く布で拭いておく。
「ちなみに、ゴブの処理って何をすればいいの?」
《はい、マスター。時間があまりないので、できることだけしてしまいましょう。》
陽のあるうちが頑張り時なので、積極的にカナデさんへ問いかける。
そして説明して貰った結果、しなきゃいけないのは以下。
・魔石の回収
・討伐部位の回収 <- <ウォー・ピクシー・ゴブリン>のだけ
・死体の焼却
・持ち物漁り
だそうだ。最後の4つ目がおかしいが、コレがきっと異世界クオリティーなんだろう。
モンスター相手に追剥ぎ行為。
人同士でやったら鬼畜プレイだが、RPGじゃ定番だった。
いやいや、そうだよ。そういえばRPGの主人公ってかなりの鬼畜さん?
この行為が鉄板で普通のいつも通りだもんな。ゲームって怖い。
とりま勇者批判は置いといて、まずは魔石と部位回収。
<ピクシー・ゴブリン>系統は、全員左胸辺りに魔石があるらしく、剥ぎ取り用のナイフで開いたりしてみる。
「くっっっっっさ!!!バーさんより臭い!!」
ゴブの死体はそれ自体が臭いが、中身の方がもっと臭かった!
臭すぎて涙が出るし気持ち悪くなるが、ココは我慢の子!頑張って回収する。
また、<ウォー・ピクシー・ゴブリン>は討伐証明部位が決まっているらしい。
<ウォー・ピクシー・ゴブリン>は必ず下顎の犬歯が片方肥大化しているらしく、それをもぎ取る。
同時に行った追剥ぎ兼盗賊行為の方は難航した。
ゴブの持ち物にロクなモノはなく、貧相な装備を数点だけ拾っておいた。
死体の焼却はゾンビになることを防止するタメらしいが、実はゴブはゾンビにならないらしい。
もしゴブゾンビ様をお見かけしたら、十中八九死霊使い系を疑うべし、とのこと。
by カナデさん情報
なので、そのままでも実質は問題ないが、もし誰かに目撃されたら面倒なのでしっかり焼く。
寝たらMPも回復したし、少しくらいは大丈夫。
「術式 冒険級火属性 実行」
しっかりとスキルを意識しながら魔法を構築していく。
『魔力感知』、『気配知覚』、『精密作業』、『並列作業』、そして『冒険級火属性魔法』だ。
「火の精霊よ」
小さな赤火を生み出していく。
「我が魔力を糧に、14の炎を象り、回り、廻りて、待機せよ。」
沢山の小さな火が寄り集まって、次第に大きな炎になる。
今度は、14個にまとまった大きな炎のままだ。
俺の周囲をらせん軌道でゆっくりと周回している。
「対象は、<ピクシー・ゴブリン>に設定。」
今回倒したのは、初めの4匹、次の9匹、最後に2匹の計15匹だが、1ゴブ喰われていなくなっていたから14ゴブだ。
12匹の<ピクシー・ゴブリン>達の死体の上に、魔法円が設置されていく。
「1~12」
14の炎の内、1番~12番までを指定。
「我が敵を焼き尽くす業火よ」
ゆっくりと炎がゴブ達の魔法円の上に降り立つ。
「燃え上がれ」
詠唱が終わると同時に、ゴブ達が炎に包まれていく。
続いて、残った2つの炎を使って<ウォー・ピクシー・ゴブリン>を同じように焼いていく。
炎は3分も経たず消え去り、その場に死体は残っていなかった。
「どんだけ火力強いんだよ!自分でやっときながらゾッとするわぁ。」
燃え跡には灰が残ってるだけだった。
《はい、マスター。マスターは元々Intが高く、また術式を練り込むことで威力が上がっているので、これくらいは当然です。》
「レベルの低い俺でこれって・・・。」
《それに、ゴブリンは魔法耐性がなく脆弱です。
更に、魔石も抜いたのでより魔法に対する抗力がなくなったと考えられます。》
それでもいくらなんでも脆すぎる。
水分があるモノが燃え尽きる程の火力があったとは思えない。
いや、それでもちゃんと燃やし尽くすイメージはちゃんとしておいたけども。
やはりここは異世界ファンタジー。物理法則はボイコットしているに違いない。
物理法則要らなくね?とか思っているんだろう。
なんせ物理さんの仕事を魔法さんが奪っちゃうから。
拗ねたり落ち込んだりときっと忙しいことだろう。
そうなると、諸々の対策とか考えるの大変だな。
物理的な防御じゃ限界があるかもしれん。
「あとはDPのタメに灰の回収か。」
《はい、マスター。》
俺がDPを取得する方法は2つ。俺が敵を倒す。敵の死体を吸収する。コレだけだ。
現状ダンジョンを持たない俺が、死体を吸収することはできない。
よって、それまでの代替策として登場したのがいま背負っているネオ背嚢、持ち運べるダンジョンだ。
コレはただ単にダンジョン設定を行っただけのリュックで、モンスターもいなければトラップも宝箱もない。
ていうか、多分世界中の誰にもダンジョンだなんてわからないだろう貧弱ダンジョンだ。
一度に詰められる容量が拡張された訳でもなんでもない。
ただ、リュックのままにダンジョンにしただけ。
本当にそれだけだ。
そんななんでもないダンジョンのマスターに、なりました。
「でも、掃除機みたいに灰が吸えちゃうのは楽でいいな!」
《はい、マスター。》
リュックの口を灰に近づけると、勢いよく灰だけを吸い込んでDPに変換してくれる便利かつ頼れるパートナーだ。
異論は認める。だが受け付けない。絶対だ!
ちなみになぜわざわざ燃やすかというと、単純にこのリュックの口の広さ以下じゃなきゃ入れられないことと、血がついたらイヤなこと。
あと、ちゃんとゴブ燃やしたんだからね!か、勘違いしないでよね!っていう物的証拠のタメだ。
「一通り作業も終わったし、帰ろうか。このままじゃ暗くなっちゃうし。」
手荷物を整え、帰路を向く。
《マスター。<ミヌラビー>をお忘れです。》
「あっ。完全に忘れていた。そういえば木に吊るしっぱなしだったわ。」
こっちは燃やして吸収はしない。何故ならDPに還元するのはもったいないからだ。
「ちゃんと食べるのに持って帰らないとな。宿の大将が捌けるといいんだけど、ダメだったら近場の肉屋にでも持って行くか。」
《多分大丈夫です。野兎を捌くのは一般的常識ですから。》
「異世界では、ってつけてよ。」
いつもは細かいくらいに言うのに、たまに変な所で省略するカナデさん。
取り敢えず吊るしてある状態のまま内臓だけ出しとくか。
「改めてみると結構デカいな。」
お腹からのど元くらいまでグーッと解体ナイフで切り裂き、肛門の方までサックり。
腸を傷つけないように、内臓を千切っちゃわないように気をつけながら取り出す。
片手だとすこぶるやりにくいからもうココまでが限界かな。
あとは故ウサギを麻袋に入れて終了。
「コレだけでもかなり疲れたー。
見た目もかなりショッキングだけど、ゴブのあとだから臭いとかかなり楽だって思う自分がイヤ!」
《お疲れ様です。マスター。時間はかかりましたが、上手にできていると思われます。》
「カナデがやり方教えてくれてコレだから、まだまだって感じだけどなー。」
気怠さを誤魔化すようにカナデさんと雑談を交わしつつ、暮れかけた空の中家路を急ぐ。
「一応今回の戦闘に使った能力は大体わかった。
それに、MP:E ランクで使える冒険級の魔法がメッチャムリして頑張れば2回だってこともわかった。
これは大きな収穫、と言っていいだろう。」
《はい、マスター。現在使用している感知系スキルも常時展開できていたのは喜ばしいです。
今後、日常生活の中に取り入れていければ尚いいでしょう。》
「ちょっと情報量が多くて街中だと疲れちゃうけどね。」
感知系もそうだけど、『視覚強化』はもっとキツい。
いまも感知系と強化を併用してるけど、結構感覚とかが色々としんどいのだ。
《情報処理は一部カナデが整理していますので、多少は負荷が軽減されているハズですが?》
「えっ?そんなことしてくれてたの?!全然気付かなかったんですけど?!」
《気付かれずにサポートできてこその案内役ですので。》
若干ドヤッってない?カナデさんのキャラがちょっとずつブレてきてる気がするけど、大丈夫なんだろうか?
《それに、どうやらマスターは『魔力感知』が苦手なようですし、できるだけ積極的に使っていってほしいのです。》
「そうなん?ホントはもっと広範囲見れたりとかするの?
能力情報的にはそんなことなかったと思うんだけど・・・。」
《いいえ、マスター。どうやらマスターは異世界人特有の弊害があるようです。》
「異世界人特有?」
《はい、マスター。マスターの世界には魔力の存在そのものがありませんでした。
故に、魔力の存在に対し、非常に敏感になってしまっているようです。》
「あ~、言われてみればそうかも?初めてスキル使った時も、感覚的な違和感凄くて、これが魔力か!って感じめっさしたもん。
いまも魔力に対する感覚強い気がするし。」
《はい、マスター。その感覚が強すぎるからこそ、少々マスターに影響があったようですし。》
「はい?なにそれ?影響ってなんなん?悪影響じゃないよね?」
《悪い影響かどうかは判断が難しいですが、どうやらマスターは『魔力感知』のスキルを使用すると、軽度の魔力酔いを起こすようです。》
「魔力酔い?それってお酒に酔うのと同じようにってこと?」
《はい、マスター。ですので、こちらの世界に来てから少し言動がおかしかった覚えなどないですか?
もしくは、普段できないような行動を突発的に行ってしまっていたりとか。》
「・・・心当たりがありすぎる。」
ていうか、ずっと異世界転生によるショック状態的なテンションアゲアゲでポヨポヨだと思っていたら、ホントは魔力酔いだった?
孔明おじさんもびっくりな罠だよ!まさかの大気不適合?!
この世界は身の回り、特に空気中に魔力は存在してる。
つまりは息をするようにっていうか、まんま息をするとかの普段の生活送るだけで魔力に触れる。魔力を吸う。
それって日常的にお酒飲んだり酒気吸ってたってことだもの!
おそろしい異世界っ!!怖すぎる!!
「だからなんだかふわふわっとしたり前ならしなかったようなイケイケだったりな感じが出てきちゃってたんだな。
それに助けられてる部分もあるのかもしれないけど、知らないってこあい・・・。」
《はい、マスター。マスターが魔力に敏感なおかげで、より多くの情報が得られています。
また、おそらくは魔法を使う際にもプラスに働いているのでしょう。ですので、能力としては優秀です。
ただ、一方で、トラブルに巻き込まれやすい一因にもなっているのも確かなようです。
今後、そういった部分でのサポートもカナデにお任せください。》
「そうだなぁ。俺が正常な判断できてなさそうな時は早目に止めてくれるとありがたい。
悪いけどお願いするね、カナデ?」
《はい、マスター。もちろんです。》
少し嬉しそうなカナデの返答に安心する。
カナデは俺の過去も知ってるし、きっと異常時には気付いてくれるだろうと期待してみる。
「それはそうと、俺の得た情報を整理とかって、できるもんなんだ?
てっきりカナデは案内オンリーで、物理的?なサポートは難しいのかと思ってたんですけど?」
《・・・いいえ、マスター。具体的なことはカナデにもわからないのですが、確かにマスターの仰る通り昨日まではできませんでした。
ですが、今朝マスターがスキルを使用した際に、カナデが干渉できる情報経路ができていたのです。》
「えっ、そうなの?今朝からってまた急だな?なんか条件がクリアされてたのか?
知らない間に何かしらの条件を満たしてた?なんだろ。
もしかしてSP使って感知系か、感覚強化系のスキル取るとかかな?
それなら納得できるんだけど、どうなんだろ?」
《・・・現状では不明です、マスター。私たちが有している情報は、基本的にはこの世界の情報です。
ですので、逆に私たち自体の情報はかなりの欠如があるようです。》
「ちっ、あの神(笑)が半端な仕事したせいか!
ちゃんと説明しないからこういう弊害が生まれるっつーのにあの怠惰っぷりだしな!
モノグサはこれだからダメだよっ!」
久々に神(笑)のことを思い出したらムダに腹が立ってきた。
説明するのが面倒だからって、知識だけ詰め込まれて放り出されたかんなー。
マジ有り得ないんですけど?その後のフォローも全然ないですし?
「けどまぁ、それでもいっか。あのモノグサじじーが手間を惜しんだおかげで、こうしてカナデと冒険できてるんだし。
その点だけはじじーに感謝だなっ!」
《はい、マスター!》
カナデとの絆を確かめながら、ようやく街門に到着した。
「・・・随分と派手にやったようだな。」
「え?派手って?何が、ですか?」
「その外套、それに顔も血塗れだろう?いったい何を狩ってきたかはしらんが、せめて流すなりなんなりできなかったのか?」
門兵さんに思いっきりイヤそうな顔された。それもそうか。
なんか途中寝ちゃったせいか、自分ではあんまり気付かなかったなー。
「あー、汚れててすみません。確かにコレで街中歩くとか、普通に引きますよねー。
どうしようかな。近場に水場は・・・ないですね。
あ、コレ!この水筒の水、ちょっとかけてもらっていいですか?
片手だとやりづらくて・・・。」
「わかった。やってやるから少しこっちに来い。門前で血汚れを撒かれてもたまらんからな。」
トコトコと門兵さんに着いていき、簡単に血汚れを落としてもらった。
手持ちの水筒じゃ全然足りなかったから、門兵さんが追加の水も持ってきてくれてなんとか人目についても大丈夫な見た目になれた。
「いやー、ありがとうございます。助かりました。」
ココですかさずニコっとスマイル。外面を大事にする日本人的発想。
「いや、その手じゃ何かと不便だろうからな。
っと、ギルドカードの確認も済んだからもう行っていいぞ。」
「どもどもでっす。」
特に問題なく門は通れた。よかった。
それに、反対側の門と違って、なんとなく良いおっさんだったな、あの門兵。
愛想はないけど実直そうだ。コレから街の外に出る時にはこっちの門だな。
「それで、どっちから行った方がいいかなぁ?
宿にウサギを預けてくるか、ギルドで換金済ませてくるか、悩ましい。」
《それなら、先に宿に戻った方がいいでしょう。
先程の門兵の協力で多少は汚れは落とせましたが、身支度を整えたり、装備の点検もしておいた方が良いです。
最悪、ギルドは翌日でも問題ないでしょう。》
「それもそっか。じゃ、真っ直ぐ帰ろう。そうしよう。」
一路お宿を目指してひた歩く。走れないからただ歩く。実は結構色々と痛いんよー。
激しく動いたせいか、鎖骨とか肋骨とかも痛いし。
上半身の骨折はほとんど治ってたのにこれじゃあ悪化しちゃうよー。
それに、怪我してる左脚もそうなんだけど、多分コレ靴ずれもしてるっぽい。
慣れないブーツ履いてるから仕方ないっちゃ仕方ないんだけどもさー。
少しずつ慣らさないとダメかね?
履き続けてたら足かブーツかのどっちかが適応することを祈るしかない感じだよー。
内心色々と愚痴りながらお宿に到着。
自称看板娘のおばちゃんが出迎えてくれた。
「おや、お帰りよ。随分と汚して帰ってきたもんだね、あんた?」
「まぁ、色々とあってねー。あー、その、まぁ、見ての通りこの身なり何で、ちょっと裏の井戸を使わせて貰ってもいい?」
「当たり前だよ。むしろ、その恰好で店の中うろつかれたらたまったもんじゃないからね。
あとでお湯を持って行ってあげるから、着てるもんだけでも洗ってきておくれよ。」
「はーい。あ、ちょっと待って。コレ、獲ってきたからさ、晩御飯に一品追加頼めたりしない?
自分じゃちょっと捌けなくてさー。」
言いつつ故ウサギを差し出す。
「おや、立派な<ミヌラビー>じゃないか!コレで一品?
いくらなんでも食べきれないだろうに。
捌いた余りはあんたに返せばいいのかい?
それともうちで買い取らせてもらっても良いかい?」
何故か急に興奮気味の自称看板娘。
なんで急にそんなテンション上げてんの?
ついてけないんですけど??
「まぁ、俺が持ってても仕方ないから全然良いよ。
俺が食べれる分だけご飯に出してくれれば、あとはお任せでいいかな?相場とかよくわからんし。」
「そうなのかい?ん~っと、じゃあ取り敢えず銀貨1枚渡しとくよ。
多分コレじゃあ足りないと思うから、残りは旦那と相談してからってことでいいかい?」
「うん、じゃあそれでお願いしようかな。
捌く手間賃とかもそこから抜ければ抜いちゃってね。」
「あいよ。じゃ、コレね。」
おばちゃんから銀貨1枚を受け取り今度こそ裏手の井戸へ足を運び、外套を洗う。
ちなみに1番大変なのは、言うまでもなく井戸の水汲みだ。
「コレ、片手だとマジやりにくいんですけどー。」
紐を脇から背中に回して、脇をうまい具合に使ってなんとか紐を引く。
なんか洗濯用の桶っぽいのがあったから道具と一緒に拝借。
さっき門兵のおじちゃんと洗った時は、外套の目立つ汚れだけ簡単にしかできなかったからとにかくしっかり洗う。
ついでにダガーちゃんもしっかり洗って、鞘もキレイキレイする。
ズボンについた汚れもココで極力落とす。
「ブーツもグチャグチャだな。」
血と土と足元の泥で大変なことになってるのを、なんとかキレイにして宿へ戻る。
「うん、それなら問題ないね。先に部屋へ上がっておいてね。
すぐにお湯を持って行くからさ。」
多分40歳くらい?のおばちゃんがフレンドリーに言ってくる。
おそらく明日か明後日には肩とか叩かれるに違いない。
バンバンッ
「いててっ!」
もう叩かれた!距離感詰めるの早くない?!
「随分疲れた顔してるけど、大丈夫かい?なんならご飯も部屋に持って行こうか?」
「えっ?いいの?いいならお願いしたいんだけど!もう今日クタクタでさー。
できるだけ部屋でゆっくりしたいんだよね。割とマジで。」
「はははっ。構わないよ。そしてらお湯と一緒に持ってくから、ちょっと部屋で待っていておくれ。」
そういっておばちゃんは厨房へ歩いて行った。
予想以上に気さくで良いおばちゃんだった。
「流石はギルド推奨の宿、かな?」
《はい、マスター。こういう人を気風が良い、というのでしょうか?》
「んむ~。最近の人は使わない言葉、かな?俺も用法がよくわかんないけど、多分そう?」
何よりここの世界の人に通じるかどうか非常に微妙な問題ぽい。
そもそもどんな意味だったか思い出せそうで思い出せないので、正解かどうかすらも不明なのがもやもやする。
考えながら自室のドアを開け、中に入る。
部屋着?に着替えて一息つくと、今日の疲れがドッと押し寄せてきた。
「それにしても今日はつっっっかれったなーーーー!」
精一杯の伸びをしながら叫び、ベッドへダイブする。
ゴツッ!!
ベッドが堅いことを忘れてた。
お読みいただきありがとうございます。
ちゃんとした初戦闘?がようやく終わりました!
ホントはもう少しさらっと済ませようと思っていたんですが、私の文章力ではムリでしたー!
それと、今回行間の使い方を少し変えてみたのですがいかがでしょうか?
前より読みやすくなっているといいなーっと思ってますが、どうかなぁ?
読みやすくなってると、いいなって思います!
次回予告。
ウサギ肉に驚いて
貨幣価値に驚いて
こんなにも浅はかな考えをしていたとは




