ダンジョン内ヒエラルキーが低目に感じる今日この頃 役得分と釣り合わないのはなんででしょう?
感想、評価をいただきありがとうございます(*´∇`)
読んでくださる全ての方々へ感謝の祈りを捧げながら、本編第87-2話を投稿させていただきますー!
前後半に分ける形式の後半分の投稿です!
お昼ごろに投稿予約をしたつもりでしたが、なんと日付を間違えました・・・orz。
これが私のクオリティー。しかも投稿100話目だったそうな・・・。流石のザコ対応に乾いた笑いがこぼれます。へへっ。
こんな残念な作者と作品ですけれども、これからも皆様に楽しんでいただけると幸いです(*´∨`*)
100話記念とか1000P達成記念とか、色々やりたいとか今更になって思うなんて頭の回転が遅いとしか言いようがないですが、何かやろうと思います!考えます!
こんなに楽しくて嬉しい悩みを持てるのは皆さまのお陰です☆
本当にありがとうです(*ノωノ)ウフフッ
永遠かと思われるほどの長い時間苦しみ悶え喘いで騒いで叫んで泣いて喚いていたかと思ったが、カナデさん曰くたったの5分ほどのできごとだったとぷーくすくす言いながら教えてくれた。でもそれは怪しい嘘に決まってると思うものの、ここは洞窟だし時間なんかわかるわけもなく言われたままに受け入れるしかないしょぼんぬな状況ですた。
しかしながら、苦しみなんて実際の時間はどうでもよくて体感が全てだと思うの。でもそれすらカナデさんはわかってくれないらしく淡々と事実だけを冷たい笑み(雰囲気)で述べてくる始末。ぐすん。
「てか急になんで俺の頭を破壊しようとしてきたの?普通に死にそうだったんだけど?」
「マスターが自身の眷属に篭絡されそうになっていたのでそれを諫めようかと思いまして。」
「篭絡て・・・。別にアンナベル相手にそんなことないってばさ。」
俺は事実無根の冤罪で裁判なしの公開処刑を実行されるところだったのか。なんたる魔女裁判かと言いたい。
「・・・それはどうかと。」
まったくもって信じてもらえないご様子。いやでもだって、俺だって健全な男の子だし?興味がないといえば嘘になるけどそれとこれとは違うじゃん?アンナベルはちょっとばっかし眉毛が太いとこがあるけどまぁそこそこ可愛いとは思うけどもさー。均整の取れたパーツの配置やらなんやらはすごいと思うよ。マジで。
でもだけどそれでもやっぱりコイツは人形っていう意識があるからそういう対象というか枠には思えないっていうか見えないっていうかで・・・。いくら完成された女性美がそこにあっても俺の琴線に触れないというかなんというか・・。
ちなみに頭痛と吐き気と倦怠感と魂の衰弱を代償に開放されたのは『付与術師』の基礎知識と『結界術師』の知識の残っていた部分だ。以前ミリーから逃亡する際に一部を開放されてうぎゅんうぎゅんして苦しんでいたがまだまだ続きがあった模様。ていうかその知識量に驚かされた。今度こそ本気で頭の中身が飛び出るかと思ったもん。マジで耳とかから出てない?だいじょうぶかなぁ。
更に更に、思わぬ副産物として『付与術』と『結界術』のスキルが生えてワロた。どっちもそれなりに使ってたし結界術に関しては今回魔法陣をいじってたのも加味されたんだろうとカナデさんは言うが、それ以上に強引に解放された知識の中に明らかに基礎以上のものが見え隠れしてる。こいつもとっても疑わしい。
あの地獄の責め苦の中でも絶妙な感じで強弱を演出していたのもきっとこの辺りが原因だと思う。意識飛びそうな時ほどドぎつい苦しみがきてたもん。重めの知識を狙って開放してたに違いない。どんだけ俺を苦しめたかったんだろう・・・。
「ママ?イズィットーライ?」
「あぁ、もうへーきへーき。ちょっとこの世の終わりかと思う激痛が襲ってきただけだから無問題。俺生きてる。素晴らしい。」
「ホントに?それって平気なの?」
アンナベルのエセルー語はどうやら直らないみたいだが、概ね会話が可能なレベルまでいけたご様子だ。話してる内容がなんとなく理解できる気がするもん。耳から入ってくる情報は変わってないんだけどもね。ま、わかればいいのよわかればさ。まさか異世界にきてまで英語に悩まされるとは思わなかったが、結果良ければすべて良しの精神なのでオールOKっすね。微妙にうつりそうだなコレ。
これで一応ここでやりたかったことが1つ片付いたのは良かったかな。あとは人形の部屋を調べるのと、このダンジョンを整備することくらいだしそろそろ休む準備を進めるか。きっと外ではいい時間なハズだしちゃんと寝ないと成長期の愛妹たちによくないと思われ。
そこでズボッと手を突っ込んだのは毎度お馴染み我らが背嚢型ダンジョンちゃん。だがしかしこの時すでに忘れてしまっていたがこいつには謎の尻尾が生えていたのであった。大事なことなので2回言うけど、マジで忘れてたんですって。
『ミ"ギャー―!!』
バリバリバリバリッ!
「いつあぁ?!いってぇえぇっぇぇ!!?」
メチャクチャバリバリ引っかかれた!手が痛い!反射的に背嚢を投げ捨てたけどなんだよコレ?!なんなのコレ?!
『ブミ"ィィィ!!』
あまり可愛くないダミ声が響く。あ、これ怒ってるヤツだ。しかも相当なオコ熱量。
「あー、そういえば背嚢に尻尾生えてたんだっけ?てことはなんだ?中身も居るのか?」
痛むお手てを抑えながら真剣に考えてみるが、意味はわからないままである。なんだよ背嚢に生えた尻尾の持ち主って?いったい俺は何を気にして生きればいいというのだろうか。
「えっ?!ナップザックにテールが生えてる?!なになにワッティズザァット?ママぁ!」
聞かれてもわかるはずもなし。何より俺のケガを心配してほしい今日この頃。なのになんでアナタはなんでちゃんなのよ。ママはいたいいたいであるぞ?
「アンナベル、まだそれは誰にもわからない。わかったら教えてあげるからちょっと待ってて。」
「イエ~ス!アイマム!」
そのお返事、完全にアウトですよね。俺は男でそれは女性用ですし。うん。
「ん。」
悲しいやり取りをしている俺にニコが差し出してくれたのはポーションだった。あらやだこの娘可愛い上に天才だわ!思いやりもあって素敵すぐる!!
「ありがとうニコ。使わせてもらうよ。」
我が家の天才児兼リアル天使ニコたそが俺を気遣いポーションをくれた。こんなにうれしいことが他にあるだろうか?いやない(反語)。
流石は救われない世界の救世主。終わりへと向かう終焉の救い手。世界が欲した最可愛天使。見つめてるだけで幸せ成分が満たされちゃうタイプにゾッコンラブずっきゅんと言うほかないだろう。
「ゾッコンラ・・」
「マスター、回復は手早く済ませてください。」
「わかってますよーだ。」
情緒のカケラもへったくれもないカナデさんの指示に従い溜め息を1つ零しつつポーションを一気に飲み干す。『吸収強化』と『HP回復強化(小)』、それから『魔力操作』を駆使して回復効率を最大以上に上げるが、それより何よりニコがくれたモノを一分どころか一厘すらムダにしたくないから全身全霊全精力を傾けて吸収するのだ!唸れ胃袋!頑張れ小腸!そして、すべからく全身に行き渡れ!俺の身体はニコの優しさで造るんだ!ふっふふーぃ!!
気合を入れて吸収しまくってたらみるみる内にケガが治って体調がよくなってきた。いまなら空も飛べそうな程に最高にハイ!な気分だぜぇ!
「先ほど吐血していた分の損傷も治ったようですね。流石はマスターです。」
「・・・なんか襟元とかに血がべったりくっついてると思ったら吐血してたの俺?言ってよカナデさん・・・orz。」
魔法の失敗で血を吐いていたがこれですっかり元気になったとはカナデさんの言。なんで治るまで黙ってるの?普通治すように言うんじゃないの?ねぇ?ねぇ?なんとか言ってよカナデさん!・・・返事はなにもない。ただのシカトのようだ。
「それはそれとして俺のマイダンジョンリュック型はどうしちゃったんだろうか?反抗期なの?」
床にひっくり返ったリュックの先から延びる黒い尻尾は絶賛毛を逆立ててイラでオコなのを主張してくる。何がそんなに気に食わないのか?俺はお前が気に食わないよ。だって痛いんだもん。理由がさっぱわからないからなにはともあれ聞いてみようと思う。
「おい黒いの!お前はいったい何が不満だっていうんだ?」
どうせ返事はないだろうけど思い立ったことは試してみないと気が済まないのが最近のスタンスです。こんなムダなことをしつつも実はちゃっかり他の調査方法をしっかりと考えてたりする俺ってば超賢い!
「あまり賢いようには見えませんが試行錯誤は多い方がいいというのは事実です、マスター。」
ディスられてるのか褒められてるのか相変わらずだが多分きっと褒められているのだろう。そう思うことがストレスフリーの秘訣です。前向きっていい言葉。
「えっと、すまんがそのリュックというかお前の?中にある荷物を出したいんだがいいだろうか?」
返事も返答もないので今度はお伺いを立ててみる。もちろん返事はないだろう『ミ"!』けど?
なんか知らんがお返事をくれたリュックの尻尾さん。見ればさっきまでケバケバと逆立っていた尻尾の毛が落ち着きを取り戻していた。訳はわからない。
「えーっと?これはいいよってことなのだろうか?」
よくわからないままに近づいて中に手を突っ込んでみるが今度は引っかかれなかった。なんだろう?中に手を入れるのは許可制になったという理解でいいんだろうか?
疑問符は頭の周囲を飛び交ったままだが目的のブツは手に入った。いわゆる晩御飯である。取り合えずありがとうと言ってみたら尻尾を振り振りして応えられた。またしても人の言葉を解する謎ぃ生物の爆誕である。意思の疎通は安定の一方通行。
それとは別の袋に詰めておいた毛布類と薪を取り出し結界式キャンプファイヤーを設置する。『魔力式コンロ』とも言う毎度お馴染みの例のアレだ。
この焚火を使って、狩ったお肉と買ってきたパンを焼く。直火でパンを温めなおすのは非常に難しいので最近では温めた石を使ってたりするが、これでも調節が困難を極める。オーブントースターが切に欲しいとです。
カナデさんは原理を構想して自作すればいいと言ってくるが、それってば最早発明じゃん。僕にはとてもできない。
調理中、ニコがじっと見つめるお肉は鳥のもも肉。ニコはもも派か。テトにゃんはむね派っぽいことがいままでの経験上わかっているのでちゃんと美味しい所を残しておいてあげようとか考えながらお肉をジュージュー焼いていく。
いい感じの香りで洞窟内が満たされてきたころにテトにゃんを起こすと実にスムーズに起きてくれた。ニオイで半分起きてた疑惑があるがそんなところも可愛いので俺得です。ミリーなら意地汚いと罵るシーンだがキャラの差ってあるよね。仕方ないと思うの。
「べ、ベルもイートしていーの??」
「別にいいけどお前実体化できるのん?」
「Leave it to me!もちろんよ、ママ!」
言うが早いか実体化を始めるアンナベル。徐々にその存在が濃くなっていくが、全裸なのには変わりはないのでした。実写もアニメ化もハードルが非常に高い娘だなぁなんて思いながらも俺の瞳は決して離れようとしません。捕まっちゃったっちゃ。
「ソ、ソウ!アンナベルちゃんてお服着てないの??」
テトにゃんは正面からアンナベルを見つめ、ニコちゃんは前回同様お尻のアンナベルを見せつけられている模様。お前顔覚えられないぞ。いいのかそれで?
「どう?ビューティフルに実体化できるようになったわ!これもママのおかげよ!」
たわわな胸を張ってみせるが、表情は100%能面無表情のまま。実に惜しいお人形さんである。
「まぁ、アンナベルはずっとこの格好だな。服を着た状態にできないのか要検証ってとこ。」
できればそのままの君でいてほしいと言いたいけど情操教育とカナデさんの心情的にNGだろうから黙っておく。
「このままでは色々と不都合がありますし、そろそろ服を着れるように訓練をしましょう。」
光の速さで裏切られた。ぎゃふん。俺の楽しみがまた1つ潰えてしまったが、ぶっちゃけ全裸よりも着衣のチラリズム派な俺としてはスカートを推奨したい。アンナベルにはスカートが似合うと思います!そしてスカートをはいたら地面からは最低30cmは浮いていてください!おなしゃーす!
全裸で浮いたままという、常識に真っ向からケンカを売っているかのようなアンナベルだったが意外と食べ方はキレイだったことを追記しておく。パンも噛り付くんじゃなくて少しずつちぎってたし、お肉もフォークを使ってちゃんと食べてた。変なとこで常識あるヤツだな?
ちなみにニコは手掴みか鷲掴みが主な手段だ。まだまだ幼いから仕方がないと思うの。頑張ればフォークも使えるご様子だけど可愛いから基本放置してます。テトにゃんも可愛いお手てで直でいくのが好きみたいだけど頑張ってフォークを使ってます。ぶきっちょな動きが実に可愛らしい。
「んん~っ!美味しいのぉ!」
「ん。んま、んま。」
お肉の次は・・お肉ですか。お野菜も焼いてるので是非とも召し上がってください。あ、またお肉・・・。
「Delicious!!ママ!This one!もっとプリーズ!!」
一方アンナベルが夢中になっているのは食べれるかどうかの検証がまだ終わっていない物シリーズだ。雑草やキノコ、何かの実なんかが主なラインナップなのだがコイツは生でつまみ食いを始めてしまった。
鑑定系のスキルを持ってない俺たちでは未発見や未分類の動植物は食用かどうかの判断がつかなかったりするので片っ端から集めていたのだが、そんなの関係ねぇとばかりにぱっくんぱっくんと食べてしまう。うん、100%コイツの味覚は信用ならないことだけはわかった。毒味も不可能っと。
そんな楽しい夕餉の時間も過ぎ去り、家族水入らずで身体を拭いていく。もちろん俺だけ離れてますから安心してください。だって、性別が違いますからね。
「ってこっちくんな!あっちいけアホピンク!遠隔操作魔力弾アタックすんぞ!!」
「ホワーイ?どうしてママぁ?!」
裸族に人間レベルの文明を期待したのが間違いだったか?俺は贅沢を求めすぎているのだろうか。多分そんなことはないと思いたいが、よくよく考えてみればコイツってば神正ぼっちちゃんだった。ぼっちが神っちゃってる系のお人形少女なら仕方がないかとスルーし直そうと思ったらカナデさんからの強烈な待ったがかかった。
「ソレは看過できません。鼓膜音撃。」
「・・・は、いぃぃぃ???!」
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!
洒落にならんてそれダメなヤツぅ!!
慌てて急いでその場でターン&ステップ!『姿勢制御』に全てを委ねて即回避る!
合間に上下運動と魔力の放出を絡めてカナデさんのタゲ取りを外しにかかるがアホみたいな速度で修正が入ってくる攻め足の強さに戦慄を覚えずにいられない!
「や、やめて?!鼓膜に直撃したら壊れちゃう!!」
我が人生何度目かわからない命の危機に感覚が研ぎ澄まされていくのを感じるが、むしろそれが罠だった!
「情報提供乙です。マスターの感覚反応処理速度を上回ればカナデの勝利です。」
悪寒ーーー悪魔が本気を出してくる。
「ジーザス死んでなるものかっ!」
相手はマジだ。カナデさんに対抗する方法を本気で考えるしかない!
どうすればいい?カナデさんの攻撃手段は?物理はない、魔法のみ!それも直接カナデさんが実行できるのは『集音探知』の派生形だけ。つまりは音波と魔力波。って魔力波もあるのか忘れてた!
それでも主な攻撃は音波。魔力波では物理的な攻撃可能出力に達してない。だからこその音波だ。音は空気の振動。正確には空気中に含まれる物質を伝う波だ。てことはカナデさんが主導権握れないように周囲を掌握しきる?いやムリだ。
相手は一点突破が可能。出力差でジリ貧待ったなしだし何よりカナデさんの処理速度を上回れる未来が想像できない諦めよう。
ブブブブウワオオンンッ!!
「ひいぃぉっ?!」
ヤバいうるさし!!掠めてこれかよ?!
思考で鈍るな!鈍れば死ぬぞ?!
「直撃しても聴覚と意識を失う程度です。損傷に関してもマスターならポーションで回復可能でしょう。」
治ればそれで平気だろ理論ktkr!暴君でござる!暴君でござるるるぅ!!
俺はカナデさんの考えがわからないのにカナデさんは俺の思考を覗いてくるしコレなんてムリゲ?ゲームバランスの崩壊する音が聞こえる。
手持ちの水を操作して魔法陣を作る?(ヾノ・∀・`)ムリムリ
俺そんな器用くない。
『魔力操作』を駆使して魔力だけで魔法陣作る?この状況でできるわけないし!せめて冒険級の精霊に協力を請わないとぶっつけ本番でできる気がしない。
耳を塞ぐ?そんなもんじゃ超えてくるのがカナデさんだ!
夢の魔力障壁・・・構想すらまだ見えてない!
ああああぁぁぁぁ全然ダメだ!うまい考えが浮かばない!このままじゃ体力が!すでにハァハァしてるよもうムリぽ!ん?
「あ、その発想はズルいです、マスター。」
「俺の考えまとまる前に読み切らないで?!何そのチート!?思考スキャンなんてもんじゃないし!」
でもそれこそが最適解!カナデさんのお墨付きなら迷うことなく即実行!
「ダンジョンコアに命じる!俺の魔力をDPに変換しろ!」
「・・・ちっ。」
うわあぉ!いま舌打ちしましたのですのこと?!カナデさんたらガラわっる!でもでも、カナデさんの態度に出るほどに劇的な幕切れってことっしょ?やった!勝っttttっ!!!
「す!吸われ・・・・ぎゅるし!・・・あ・・・あ、あぁ・・・・・ストップ!ちょっとコアさんもうムリです!!」
残り少なくなっていた俺の魔力を遠慮なく吸い尽くそうとする狂気のコアさんに平身低頭止めてくださるようにお願いすると、ピタっとやめてくれた。ありがとう!ギリ意識あるよ俺!
「ふ・・・ふふっ、ふ。いつもなら、ここで・・気絶する、場面だ・・たが、なんとか、耐えた・・・ぉ。」
ここで意識を手放してしまうとダンジョンコアに全部吸い切られそうで怖くて怖くて気絶なんてしてられなかったのもあるのは内緒だったりする。
(その想像は半分正解、でしょう。停止を命令しなければ魔力を吸い続けるでしょうが、マスターの魔力が限界値を下回る前に止まるハズです。)
つまり、吸い続けられるのは正解だけど全部は吸われないと?なにそれ怖い。生殺しじゃないですか?回復する都度吸われるという恐怖の体験が待っているんですねわかります。
そんなの生きてるなんて言えないじゃん!魔力吸われ続けてたら意識回復しないんじゃないの?!超怖いんですけど!超嫌なんですけど??!
「ママ?Was the quarrel over?」
いまの死闘がまさかのケンカ扱い。いや、端からみたらそんなもんか。不可視の攻撃を仕掛けてくるカナデさんと言い合って騒いでるようにしか見えないもんな。いま気付いたけど、これって誰にも助けを求められない攻められ方だった。だって理解されないもん。
「うん、終わったよ。なんとかね。」
「えへっ。It was goodね、ママ?」
んむ~。良いと言えば良い・・・か?そもそも何が原因かわかってないしめっさ疲れたしで何も得るものがなかったんだが。
「まー、多分そうかな?きっとよかったんだと思う。ケンカは良くないしね。」
「アイシィンクソー!ケンカは、ダーメ!」
「うん、何が悪かったかわかんないけど、ごめんねカナデさん?」
(・・・いえ、カナデにもあまりよくわかっていませんから。)
そうなの?カナデさんにしては物理面で非常に激しかったから何かあったのかと思ったんだけどどうやらそうでもないらしい?
(それから、アンナベルにはきちんと淑女としての嗜みを教えるようにしてください。今後人前に出ないとも限りませんので。)
「あぁ、そうな。いつまでもこのまんまって訳にもいかんしな。」
「??ママ?」
「カナデさんと話してるんだよ。いま魔力切れで声出せないってさ。」
「フーン?」
その辺も含めてしっかりと説明するかと重い足取りで歩き出す。テトにゃんとニコにも説明しなきゃかなー。俺にも理由がわかってないけども。
なんて考えながら簡単な寝床を用意。家族みんなで雑魚寝会です。
夜更かししながら色々と話しをした結果、アンナベルは服を着るというか纏うことができることが判明した。周囲に漂うピンクを集めて固めることで、生地っぽい質感を再現することができたからだ。
これをシンプルなワンピースとドレスの中間みたいなデザインにまとめあげてやるとあら不思議。アンナベルの着せ替え人形の誕生である。なんで俺が着せ替え用の服を作ってるのかはよくわからない。アンナベルが出したピンクなんだから自分で作れと言いたい。
「・・・すっごくうれしい。ありがとう、ママ。」
しんみりした感じで言われたので言いづらいから言わないけど。それに無表情だからすげー気に入らないって言われても信じるトーンだ。まぁ、微妙に肩が震えてるからきっと喜んでいるんだろうと思う。思いたい。
ちなみに魔力不足により下着の作成は翌日へと持ち越しになったがこれは俺のせいじゃない。だってマジでもうないんだもん。これ以上やったら倒れる自信があるね!
ということでこの日は俺の燃料不足でお開きです。明日は洞窟探検かなー。おやすみなさい、みんな。
いつでも全力で生きてるソウ君たちは楽しそうですね!
ソウ君は苦しんでるだけなので楽しくないかもですけど、女性比率高めというか女性所帯でデレデレヘラヘラしてたら仕方がないと思うの。自業自得でしょ。
以下駄文
「それにしてもカナデちゃんはなんで急にソウ君を襲ったの?聞いても平気?」
「カナデにもわかりかねますのでいくら聞かれてもお答えはできません。」
「に、にべもない。・・・ツンツンデレツンボコデレヤンデレシットにキレツン?」
「どうやら鼓膜が不要なようでs」「ごめんなさいなんでもないですゆるしてつかーさい!」
カナデちゃんをいじる際には鼓膜を狙われますのでご注意ください・・・




