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白騎士様の明日は遠い

小話の、ちょっと時間を置いた続きっぽいもの。

黒騎士の口調が変化していくのは仕様です。

 おや? 白騎士?


 神霊サマはどうした?


 白騎士と交代? ふうん、調停者っていうのか。


 なんでまた。


 疲れた? なんで? 生きてる間は忘れてるのに。


 ここに来ると一気に思い出して疲れる? そんなもん?


 疲れないけど? ほら、毎回、のびのび生きれそうなのしか選ばないからさぁ!


 いや~、倫理観とかどうなってんだっていわれましても。お役目ですし?


 むしろ、おかたくいられる白騎士のほうがびっくり。


 ま、基本的になんでもござれだけど、でも、やっぱ向き不向きってのがあるんだな。


 うん、失敗したことある。や~、向かないなあと思いつつもおすすめされたもので。


 故国を救うため我が身を犠牲にする聖女様ってのをやるつもりだったんだけど。


 いわゆる闇堕ちした。


 こんな連中のために死ねるかちくしょーって思っちゃったんだな。純真無垢に育ってたはずなのに。


 最終的には、血塗れの女帝とかいわれてたね!


 暗殺された後、またすぐに修正に向かわされてさぁ。転生二回くらい必要だったね!


 神霊サマに聞かなかった? 心の平安のために黒騎士の動向を聞かないようにしてた? 相変わらず、無駄に繊細だな。


 ま、それは置いといて、向かない役目は引き受けないに越したことはないと学びましたので、適役をお願いしまーす!


 え~、いやだ。つまらん。せっかくもうそろそろ邪神にもなれるって神霊サマから言われてたんだし。


 え~! 楽しみにしてたのにっ! 破壊し過ぎそうだからって、横暴!


 あ、いや、その、破壊し過ぎない自信はない、かな……?


 のびのび破壊しても修正面倒くさくないレベルでいいです。


 や、向かないと思うよー? 建国なんてさぁ。


 ん~、サポート役送り込んでくれるなら、なんとか?


 仕方ないなぁ~。



 ※ ※ ※



 はははっ! 悪いな!


 だーから言ったろ、向かないって!


 何うっかりハーレム要員に刺されてるんだって言われても。


 白騎士の人選ミスだって。


 だって、あれはアレだよ、ハイスペックの無駄遣い、甲冑に愛を捧げた神官長。


 え? 何度か絡んでるよ? ほら、神獣時代に。ある時は生涯見守り、ある時はサシで殺し合い、またある時は国づくりに手を貸し…獣だから足か?ま、いいや。またある時は国を巻き込んで潰し合い。


 うん、最終的には邪神の依り代になって突っ込んできた。返り討ちにしてやったけど! 結局は、相討ちになったけどな!


 その後はー、ほら、白騎士の娘婿になったときの、横恋慕してた男もそうだよ? わたしの死後、後釜におさまったやつ。


 あ、うん、絡めたらそれでいいらしくて。


 使い勝手がいいって神霊サマも活用してた。やっぱ、向き不向きがあるから要注意だけど。


 闇落ち聖女のときには一緒になって悪行の限りを尽くしてたね! 聖女の右腕ってやつで、逆ハーつくって楽しそうに君臨してたよ。


 先に言えっていわれても。神霊サマから引き継ぎなかったの?


 あー、なにか希望する奴らには気をつけろって。


 ま、そうだろうなぁ。経歴データ、読み込めたりしないの?


 うまく作用しないって。神霊サマに遊ばれてんじゃない?


 気をつけないと、失敗して頼ってくるのを待ってるかもよ〜。


 あ、落ち込んだ、


 どうせなら、上が大慌てするくらいの大失敗してやりゃいいじゃん! 手伝うよ!


 あ、神霊サマ、お久しぶり。


 や、ひどいのは神霊サマでしょ。楽しいからってのはわかるけど。


 なんだろうねぇ、こう破壊衝動というのか……やっぱ邪神に向いてる気がするんだけど!


 あ、なるほどなるほど。邪神相手なら、何やろうが問題ないね! 暴れても正義の味方!


 ほら、白騎士、やっぱ、こうだよ、こう! やる気にさせるには、こういう話術が……うわぁ……ますます落ち込んで……面倒くさい。


 もう行っていい?


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