小話・白騎士様に明日はない!
シリーズ設定した記念の小話です。
あー、お久しぶりです。
神霊サマがいるってことは、あのまま死んだってことかぁ。
いや、心残りはない。気分爽快、我ながらいい死に様だったかと。
ちょっと暴れすぎた気がシナイデモナイデスガ……あ、そうなんだ。
へえ、肥料みたいですね、神獣って。都一つ消えちゃったけど、肥沃な土地になるんなら、ま、いいかー。
え? 都一つじゃない? 国土半分?
……うん、目指せ、農業大国!
あ、白騎士が後始末に向かったんだ。
へー、もう転生七度目なんだぁ。
ん? 前回ここ来た時にそろそろ二度目って言ってましたよね。
あ、聖王サマ? やたら説教くさいと思えば白騎士だったんだ。へぇ、あ、あれも? あ、あの神官長サマも? え、あれもかぁ!
や~、苦労してるね~。もっと気楽なのにすりゃいいのに。
次? 人外は堪能させてもらったから、人型に戻ってもいいかな~。
そーだ! 女たらしのイケメンやってみたい! もてない男の敵!
性別? 特に抵抗ないですよ、長いこと性別なかったし。あ、白騎士駄目なんだ。へぇ。
ん~、魅了の能力じゃなくて純粋に見た目と言動勝負で!
かつて女だった身からして、浮気男は許すまじなんで、タラシなだけで節操なしは嫌かな。
「世界中の女性のために生涯独身貫く!」なんて言っちゃうような大馬鹿野郎になってみたいっ。
あ、あるんだ。
ふんふん、なるほど。ほうほう。
いいね、お義父様!
よっしゃ、次、白騎士の娘婿目指す!
白騎士の苦労を、ご自由にご想像いただけたらと思います。