電話の向こうでビックリ
6話目〜〜♪
電話口の向こうで驚きを隠せない父親が居る。
病院から帰った直ぐ後、ボクは父親に電話をかけた。時間的には昼だったので直ぐに出てくれた。
珍しく電話してきた事に驚いていたが、事情を話すと更に驚いて、
「母さんを連れて、直ぐに帰るからっ。」と、言って
「こうしちゃおれんっ。直ぐに休暇をブン取らないとっ………」
なんて言いながら、電話が切れた。
「意外だな…。ちゃんと心配してくれた…。」
意外に思える反面、今のボクにはかなり嬉しかった。
そう思うのも無理もない位の仕事人間なに…。
ちゃんと心配してくれるんだ…。
そう思い受話器を置いたボクは、少し…涙が…出た…。
少し時間を置いて、気をとり直そう…。
次は学校に連絡を入れなきゃ。
「何て言えば、良いんだ?う〜ん…。ストレートに言った方が良いよなぁ…。」
ボクは、2、3深呼吸して学校に電話を掛けた。
「…意外だったな…。いや、マジで…。」
何が意外かと言うと、TS病に対して理解があったからだ。
普通、正直に話しても信じて貰えないような事だけど、先生位の世代だと理解が有るのかな?
「取り敢えず、明日は登校しなさい。」と、言われたので、明日からは普通に登校だ。
その夜、本当に有給をブンどった両親が揃って帰宅した。
拙い文章にお付き合い下さって誠にありがとうございます。
6話目、如何だったでしょうか〜。