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3章:事務所にて。

「で…調べられることって言うのはなんなんだい?」

ん?…あぁ、コレをみてもらえば、少しは分かるかな?

「…?あの、廃ビルの前オーナーによく似た絵だが…それはどうしたんだい?」

やっぱりそうか…不意を付けば、お前の口からもそういう答えを聞けると思ったよ…。

この人相書きは、廃ビルで幽霊を見たって言う人の記憶を元に書いたものさ。

「へぇ〜…見た人がいたんだ…ということは、僕は、失言したってことか」

まぁ、そういうことになるな。

で…代わった後のオーナーについても、依頼人から、写真を預かっているから、

それを元に探せばいいんだが…一つ聞いて言いか?

「なんだい?…答えられることなら、答えるけど…」

前オーナーは、本当に亡くなっているだよな?

「…信用するかどうかは、あんたに任せるといったと思ったけど?」

了解、その言葉が聞ければ十分だ。

前オーナーが生きていた場合は、色々と話がややこしくなって良くないからな。

「ほう…じゃあ、何か分かったって言うことか?」

あぁ…っと、その前にもう一つ…お前のお仲間で、あのビルの中に入ったやつっているか?

「あの廃ビルに?…確か、いなかったはずだね…好んで入るような場所でも無いし」

うん、じゃあ、あの廃ビルには、幽霊と行方不明のオーナーの両方がいる。

「へ?」

まぁ、人相書きが、前オーナーのものであるということが大前提だけどな。

とりあえず、明日にでも、依頼者を連れて、一度あの廃ビルに言っておく必要があるな…。

「依頼者を連れて…ねぇ…事件の真相が解ったって言うことで…いいのかな?」

う〜ん…まぁ、そんなところだけど…ただ、お前の言う「面白い」って言う展開は、まず皆無だろうな…というより…そうなることはおまえ自身が解っているか…。

「ははっ、何のことだか…まぁ、僕としては、こういう事件の解決の為にあんたがあれこれ考える姿が面白いから、面白いといっているだけなんだけどね」

ははは…全くいい性格しているよ…お前は。

「それはそうと…腹減ったんだけど…僕の食べ物は?」

あぁ…用意してやるから少し待っていろよ。

「用意するって言っても、皿に移すだけだけどね」

そんなこといっても、お前自身は、皿に移すことすら出来ないじゃないか…。

「それは、最もな意見だ…じゃあ、とりあえず、それ食べ終わったら、今日はお暇するよ…明日は、何時ごろに来ればいいのかな?」

さぁな…できれば、来てくれなくても良いんだが、依頼人の人は、午前中にでも来てもらうようにするつもりだが…?

「ふ〜ん…じゃあ、朝一番で、起こしに来てあげるよ」

いらん世話だな…。

「まぁ、そういうなよ…どうせ、早起きなんていうものとは無縁だろ?…依頼人が来る時くらいは早起きしていてもよさそうなものさ」

まぁ…そうだな…と、コレが、今日の働き分だ。

「はいはい…ありがたく頂戴しておくよ」

ところで…一つ聞いても良いか?

「一つだけならね…」

何で、俺のところに来て、あれこれと世話を焼こうとしているんだ?

「う〜ん…まぁ、からかうのが面白いから…って言うのじゃ駄目?」

答えとしては、最悪だな…探偵事務所ならいくらでもあるじゃないか。

「言ったろ?あんたには、変な事件を呼び込むような…体質があるって…で、そういう体質であるって言うのが視えるんだから、付きまとっていた方が面白い事に当たるしね」

ふ〜ん…で、お前のその姿の意味は?

「一つだけだろ?そうでなくても、最初の答えが不服みたいだからちゃんとに答えたんだしね…その質問はまたの機会に…だね」

ふぅ〜…了解したよ。

そのうち、ちゃんとに教えてもらうからな?

「そのうちね…じゃあ、ご馳走さま…また明日の朝ね〜…寝てたら、引っ掻いてでも起こすからよろしく」

全く、脅しか何かかよ?…ま、その際は顔は遠慮して欲しいな。

「考えておくよ…じゃ」

あぁ。

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