表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本內戰錄 ― 彼等ハ 如何ニ戰ヒ、如何ニ散リシカ ―  作者: イグアナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/77

日本內戰錄 第六十七號記錄 ー 絶エ間ナイ搬送 ー

九月二十五日。

朝から担架の音が続いた。

敵空軍の撃墜が報告され、

その余波で地上の戦闘も増えているらしい。


午前、前線小隊から四名搬送。

胸部貫通一名、下肢裂創二名、軽傷一名。

処置は急いだが、

重傷の一名は本部病院へ後送となった。


午後、補給路警戒中の部隊からさらに五名。

爆風による打撲と裂傷が混在し、

器具の消毒が追いつかない。

包帯の在庫も底が見えてきた。


空では戦闘機の音が途切れ、

誰もが「落ちたらしい」とだけ囁いた。

敵機なのか味方なのかは分からない。

だが、墜落の話が出る日は、

負傷者が必ず増える。


夕方、処置記録をまとめる。

今日だけで九名。

全員が生き残るかどうかは分からない。


戦闘がある日も無い日も、

治療所の静けさは戻らない。


―― 坂井 苑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ