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ルーズ国とフェレーナ国について

1997年南タニア地方にあるルーズ国とフェレーナ国間で再び戦争が勃発した。開戦2日目でルーズ国死者3万人、フェレーナ国死者2万人という大惨事を起こした。多数の死者を出しながら両国のトップは依然として休戦交渉を行わず戦争を続けた。この両国の争いは1800年にまで遡る。最初は些細な認識の違いだった。ルーズ国第32代大統領ドナルド・ドータとフェレーナ国第22代大統領ルンル・セリーナが世界の環境問題について首脳会談をしている席でドータ大統領の発言がセリーナ大統領の逆鱗に触れてしまった。それは国民の風習についてである。ドータはフェレーナ国の風習である■■■■復活祭について「非科学的な事象に年間3000万エリック費やす意味がわからない」(1エリック=約2.5円)と発言しそれに対してセリーナは「これは建国してからずっと続いている神聖な祭典であり侮辱することは許されない」と言い放った。これにドータは謝罪し「確かに信じているものをバカにされるのは親をバカにされるのと同じくらい屈辱的なことだ」と言った。しかしこれがいけなかった。フェレーナ国では親と■■■■は天と地の差であり同等に扱うのは万死に値する行為だったのだ。これに激怒したセリーナは会議室を出てルーズ国に遺憾の意を表すると共に経済的制裁を宣言した。この声明を受けルーズ国はまさかの逆ギレ、フェレーナ国に対して「経済的制裁をわが国家に与えるのなら我々もフェレーナ国に対して軍事的制裁を与える」と発言しその日に第一次ロックロック戦争が勃発した。この戦争は13年間続き結果的に総死者数300万人という結果に終わりルーズ国第35代大統領デレ・デールがフェレーナ国に休戦を提案しフェレーナ国第25代大統領フェリー・リーンがそれに承諾し1813年に休戦協定が結ばれた。しかし1996年ルーズ国第84代大統領ブリッツ・A・フェンリルがフェレーナ国の独裁的政治体制に言及しそれに激怒したフェレーナ国第79代大統領ドット・レンダーが憤慨し休戦協定を破棄、再び両国が戦火に包まれるのだった。ルーズ国は最初軍隊による侵攻を試みたが国境付近に大量の地雷が設置されていることを発見し断念。代わりに上空からフェレーナ国トント地区を爆撃、爆撃機は迎撃されたものの多数の家屋が破壊されるなどの被害を受けた。フェレーナ国側も黙っているわけもなく深夜3時に無人機でルーズ国シャリン地区にある軍事施設を爆撃し多数の兵士が瀕死の重傷を負った。ここから両国の侵攻は激化していき国境付近の地雷を全て除去すると遂に人間を使った侵攻を開始した。ルーズ国とフェレーナ国には30万人の戦力差があった。ルーズ国370万人フェレーナ国330万人とフェレーナ国の劣勢から始まったこの戦争だが、フェレーナ国にとって30万人の差など屁でも無かった。ルーズ国は訓練兵+志願兵だがフェレーナ国は全てが訓練されきった軍人なので素人同然の志願兵には負ける気がしなかったのだ。そこでルーズ国はかつてネイルランド解放戦争に参加し「400人殺しの悪魔」と呼ばれたブリタニア将軍に若い志願兵達の訓練を行うよう要求しそれを了承した。ブリタニア将軍は冬の寒さに凍える若い志願兵たちにこう言い放った。

「我が国の為に死ねないのなら今ここで自殺せよ、自殺する覚悟の無い者は熊に食われよ」と言い志願兵達は4日間の強化訓練を行った。一方フェレーナ国は暁国のコンドウという男と交渉し数100トンの火薬を獲得しそれをディリシア国に定価の4倍で売りつけ、儲けた金でフェンス地区にある巨大シェルターの設備の強化を行った。この巨大シェルターは最大700万人が避難可能で2か月分の食料が用意されており核兵器が直撃したとしても屋根の欠損程度で済むほどの頑丈なシェルターなのでフェレーナ国はこのシェルターに全てをかけていた。フェレーナ国は1997年12月にルーズ国に停戦を要求した。その理由は■■■■復活祭が翌年に控えておりこのまま続けていれば多数の国民に被害が及ぶためだった。ルーズ国はそれに合意し■■■■復活祭の期間中は両国停戦することを表明した。そしてフェレーナ国は■■■■復活祭を迎えフェレーナ国の都市であるポンモーで■■■■復活パレードを行い国民は大いに盛り上がった。■■■■はフェレーナ国にとって神以上の存在であり親がNOと言っても■■■■がYESと言ったらYESになる。そのくらい■■■■は偉大なる存在であり絶対的な存在なのである。ドット・レンダーは民衆の前でスピーチを行い国民に今の現状を謝罪すると同時にこの戦争の意味を説いた。「これは■■■■の怒り同然であり■■■■を侮辱したルーズは■■■■の敵なのだ」と話した途端どこからともなく銃弾が発射されレンダーの胸を貫きその場で死亡した。フェレーナ国はこの暗殺事件をルーズ国の仕業とし声明を発表、発表の10分後ルーズ国に対して軍事侵攻を行った。しかし後に分かったことなのだが、これはフェレーナ国側の軍事侵攻をする理由を作るための自作自演だったのだ。もちろんレンダーはこのことは知らなかった。

その後フェレーナ軍はルーズ国のコンボ地区にあるヴィナ村を襲撃、300人を虐殺し一時的な駐屯地にした。ヴィナ村の村長は生かされておりルーズ軍には何事もなかったと報告するよう命令されそのように報告をした、村崩落の暗号を添えて。この暗号付きの報告にすぐさまルーズ軍はヴィナ村周辺を包囲しフェレーナ軍が夕飯を食べている瞬間を狙い襲撃。死傷者23名を出すも無事奪還に成功した。このようなことが両国の領土内で繰り広げられ2年が過ぎた。両国は疲弊し侵攻も月に一度あるかないかにまで落ち着いた。そしてついにルーズ国はフェレーナ国に休戦を提案。フェレーナ国はそれに応じ第二次ロックロック戦争は終結した。フェンリルはこの休戦を「地雷に足を置いている状態」と表現し国民からは非難されたもののフェレーナ国第36代大統領ワルド・オッドは「この地雷は永久に爆発することはない」とコメントし非難は収まった。その後大した争いもなく両者は手を取り合い経済発展に協力し合い今では世界で類を見ない経済大国となった。ポンモーには有名企業のGプロやhood star社などが本社を構え周辺地域も超高級住宅街になるなど目まぐるしい発展を遂げた。ルーズ国の都市ゲージも同じくデルテニック製薬やフェンリーステックなどの企業が本社を構え周辺は高層マンションがいくつも並ぶほどの発展を遂げた。■■■■復活祭の時期にはルーズ国も祭りに参加し友好を深め互いの発展を祈っている。しかしこれを怠けと罵り度々デモを起こす民衆も少なからず存在し警察は対応に追われている。

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