任務の更新
上官からの命令を達成するべく、翌日の明朝から潜入部隊は動き出した。首都につながる大きな街道は4つあった。分隊に分かれて爆薬の設置にあたった。精鋭のシャルロットとアイリー、桃香は再び同じ分隊に入って作戦を共にする事となった。彼らが目指したのは拠点から最も遠い地点にある橋の破壊作業だった。迅速に向かうため、アイリーの後席に桃香はガンナーとして乗り込んだ。彼女にとってそれは逃走した時以来で久しぶりのことだった。(佐藤くんと同じクラスだった時、よく乗せてもらったなー。以前逃げていた時は言葉に出していなかったけど、この席はかなり最高だわ。この思いを生きて彼に伝えなきゃ!)移動中に彼女はそのような昔の記憶に思い浸っていた。基地を出て三時間ほど経つと目的地に到着した。そこで、過去への思いを断ち切ると破壊活動に集中した。その結果、作業は予想より、短時間で終わった。爆薬を発破すると、橋が崩落して、敵の移動は困難となった。結果を見届けるとすぐに撤収作業へと移行して帰還した。それでも丸一日が経過していた。あとは本隊が港湾施設を攻略するのを待つだけだった。部隊が再集結すると陣地の痕跡を消す作業を開始した。その理由は偽装陣地を放棄して、味方部隊との合流を果たすことにより市街地を一気に攻略するためだった。すでに敵を孤立させる作戦を開始してから半日以上が経過していた。流石の工作員にも疲労の色が見て取れた。体は汗と土でドロドロだった。無線機からは上陸作戦が無事に進捗しているという吉報が流れていた。それを聞いた潜入チームは味方の元へと急いだ。桃香は再びアイリーの後席に乗って移動を開始した。目的地までは15キロほどで三時間あれば行ける距離だった。すでに時刻は夕方で急がないと暗闇に飲まれる可能性があった。そのため大急ぎで向かい、なんとか日没までにたどり着くことができた。
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次回の投稿予定は4月4日です。




