パレード
休養期間が終わったころ、大統領府から電報が届いた。祝賀パレードに国民の英雄として参加してほしいとの内容だった。俺自身は前日のデートで世論の状態について聞いていたため、参加したくはなかった。しかし、隊員とも協議した結果、承諾することにした。一週間後、大規模な軍事パレードがダンバーの大通りで行われた。トラックの荷台に車椅子を乗せ、その上で観閲行進を俺たちは行った。その間、上空では海軍航空隊のレシプロ戦闘機が、曲技飛行を行なっていた。それを見て、この世界に飛行機があることを初めて体感で知った。
そこには多くの文民や、政府の高官が来ており、さらには軍の最高指揮官までいた。俺たちは観客から多くの歓声を浴びた。彼らは身内や知り合いを見つけると思いつく限りの褒め言葉で俺たちを讃えた。そうこうしているとサッチャーが演説を始めた。「お集まりいただき、ありがとうございます。現在、我々は二つの戦線で戦っています。優勢を維持していますが、敵の人的資源はいまだに尽きないため、市民の皆さんによる兵器の生産が鍵です。参謀本部が終結させる止めの作戦を練っています。長期化で生活が苦しい人もいるでしょうが、あと三ヶ月は耐えてもらいたい。大統領からのお願いです。」そう言って深々と頭を下げた。それを見た民衆たちはかなり熱狂して「共和国万歳」と声高に叫んでおり、かなりの盛り上がりを見せた。(民衆にとって戦争はニュースでしか知らない。自国が関わっているのにまるで他人事だ。ただのお祭りとそう大差ないんだろう)俺自身はパレードに参加しながらも、そのように感じてしまい、強烈な吐き気を感じた。
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次回の投稿予定は3月5日です。




