帰還
鉄道に乗った瞬間、皆車椅子から降りて客車の中で横になった。この二週間戦いが続いていたせいでまともに休息を取れていなかった、指示が出る前にその行動を取り始めたが、俺は黙認した。俺自身も彼らに倣い、横になって眠りについた。久しぶりに悪夢を見ることなく眠ることができた。行きと同じように肩を揺すぶられて目を覚ました。起きたのは首都の駅まで後二十分ほどの場所だった。隊員を起こして降車の準備をさせた。寝たにも関わらずに疲れは取れきっていない様子だった。歴戦で知恵と度胸がついた俺たちは行きとは異なって駅に着くと自前でスロープをかけて列車から降りた。改札を出ると多くの民衆が待ち構えていた。一瞬、戦争反対派のデモかと思い、身構えたが、それは杞憂だった。彼らは俺たちを歓迎していたのだった。各々に手を振っていた。こんなに人から感謝されたのは初めてのことで一瞬固まってしまったが、愛想良く接するように指示をして自身もそれに倣った。
監修たちは俺たちに対して「よくやった!」や「共和国万歳、このまま帝国をぶっ倒せ!」などと声を上げていた。中には車椅子ごと胴上げをしようとする輩も現れ、それを断るのに骨を折った。仮の住処として訓練で使った、郊外の倉庫に向かった。屋外に充電スポットを設けて、中で食事や睡眠をとった。到着して二日は休養と回復に努めた。各々、自由に過ごしていた。そんな中、俺は休養中に桃香と会って食事をすることにした。
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次回の投稿予定は2月20日です。




