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本部が襲われた。

いつもの二倍の時間をかけての撤退に成功した翌日、斥候兵からの報告で敵が近くまで進出していることがわかった。前日のような攻撃は回廊内でも起きていた。そこでは昨日の航空攻撃に合わせて敵が大量突撃を行っており、少なくない死傷者が発生していた。即応性を重視した部隊を率いている都合上、手持ちの弾薬と食料はあまりなく、継戦能力はないに等しかった。迎撃のためにはより多くの物資を受け取れる鉄道駅まで後退する必要があった。トランシーバーを用いて後方指揮所に更なる撤退の許可を仰いだ。彼らは首都の総合作戦司令部に掛け合ってくれることを確約したが、返答が来るまでに二日かかるとのことだった。さらに味方の航空部隊について問い合わせると我が方の航空戦力は山岳特有の乱気流や、急変する気候に対処できないとのことで、展開は困難だった。とりあえず、指揮下にある一個中隊で防衛ラインを構築した。他の二個中隊はそれぞれ側面を守らせた。敵が大規模な攻勢を数日前から仕掛けていたため、カラマリ少将の師団は戦術単位としては壊滅状態に陥っていた。生き残っていた少将によると原因は飛空魔道師団の軽量魔道連隊の仕業とのことだった。味方の戦力を当てにすることはできないため、我々の工兵隊は塹壕を掘って敵騎兵の突撃を食い止めようと尽力した。また壕の中には個人防護火器を装備した兵士が制圧にかかろうとする歩兵の攻勢に対して半身を乗り出した状態で待ち構えていた。その背後には防楯を構えた車椅子の兵士が敵を通さんとするべく、道を封鎖していた。敵の飛空部隊に対しては急遽付近の村人や、憲兵隊からショットガンを借用して、それらによる対空射撃で対応した。元々は暴徒鎮圧や、狩猟に使われていたものだった。

苛烈な敵の攻撃が二日間の間続いたが、1日に数人から十数人程度の損害を出しつつも守り続けた。その日の夜、吉報が届いた。撤退を許可するというものと、さらなる増援がこちらへ向かっているという内容だった。それを聞いた兵士たちの士気は向上した。そのことによって彼らのパフォーマンスも上がった。おかげで増援が到着するまでの二日間もの間、防衛することに成功した。防衛戦を始めて四日目、ようやく交代の部隊が到着した。それは開戦初頭に敵の補給路を寸断して、味方を窮地から救った精鋭の騎兵旅団だった。トップの位は准将だった。撤退するためにまず、負傷者を後送した。無事にそれは終わり、半壊したカラマリ少将の師団とさらに精鋭騎兵と共に進撃を続ける敵部隊を迎撃することになった。


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次回の投稿予定は2月15日です。

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