表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/52

アンブッシュ

突然前方の木が倒れた。前を走っていた車椅子が停止した。俺は急ブレーキをかけた。フルブレーキングだった。前に進もうとする力がサスペンションと回生ブレーキによって抑えられ、前にGがかかりながらも停止した。工作車輌と分断されてしまった。俺はすぐに指示を出した「みんないいか、下がれ。後進全速だ!」敵はここで奇襲を仕掛けてくるだろう。どうやら俺たちは立ち往生せざるをえないようだ。工兵隊を呼び戻して撤去作業をさせている間、自分が指揮を執っているウルフ全部隊に菱形陣を組むように急いで指示を出した。それに従って輸送隊を囲うように全員が動いた。9時方向を守っていたソープが叫んだ。「発砲炎9時!」その瞬間付近に敵からと思われる鉛玉が着弾した。さらに鉄の球まで飛んできて地響きのような爆音が俺たちを襲った。榴弾ではなかったため、加害範囲は少なかったが、直撃すれば死は避けられないものだった。ほんの数秒だったが俺に取っては数時間に感じた。敵からの攻撃が落ち着くと地面には大小のクレーターができていた。進んできた道は穴だらけで、後退は困難だと見受けられた。「被弾した!コントロール困難。繰り返す、九号車被弾!コントロールが効かない。移動不能のため、援護を求める!」別の隊員が叫ぶ「スモーク展開!射線を切るぞ」一番前方にいたルーサーがスモークグレネードを投げた。そうすることによって一時的に敵の攻撃から身を隠すことに成功した。「負傷者は部隊の内側に退いて待機しろ」まず俺はそう指示を出した。状況を確認すると幸いなことに弾が直撃した者はいなかったが破片で軽傷を負ったことで数人が戦闘不能になった。彼らを後ろに下げると俺は部隊に指示を出した。「煙が晴れたら進行方向6時から11時にいるやつは敵の火点に射撃!それ以外の者は警戒を厳にして待機だ」

俺はウォーキートーキーのボタンを押して迫撃砲部隊に連絡を入れた。「こちら、アルファ中隊、至急迫撃砲での支援を要請する。目標は黄色のスモークより二百メートル北だ。砲弾の雨を叩き込んでくれ」そう伝えるとスモークグレネードを敵の方に投げた。出発地にいた迫撃砲部隊から砲弾の雨が届いた。


お読みいただきありがとうございました。もし面白ければいいねや、ポイント、ブックマーク登録をお願いします。次回の投稿予定は1月29日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ