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開戦後の戦況

ちょっとしたこの世界での出来事です。

訓練が二期目に差し掛かった頃には侵略が始まって三ヶ月が経っていた。戦線は山岳地帯と大河川沿いの二箇所で膠着していた。前者は大軍が通れる回廊は一箇所しかなく、こちらはそこを守るだけで十分だった。近代以前の装備しか持たない敵軍がここを突破するにはこちらの三倍以上の兵士を用意する必要があった。それが不可能なのを敵将はわかっていたのか、開戦しても無闇に攻勢はかけて来ず、睨み合いが続いた。その一方で後者は初戦で大軍が攻め入った。橋を奪取されたこともあり、一時期は侵攻をかなり受けた。しかしM4カービンライフルを優先配備され、現代兵器を装備した精鋭の騎兵旅団が内陸から河川沿いに進撃して橋を落としたことによって、敵部隊の補給は滞った。その隙に正面の部隊が攻勢を仕掛けたことで、渡河を澄まして進出していた敵部隊を殲滅した。一部の敵兵は山脈に逃げ、撤退に成功したものの、それができたのはごく少数で多くは満足な補給もないまま、徹底抗戦をして戦場で散っていった。ランチェスターの一次法則に倣って大軍で寡兵を蹂躙すれば瞬く間に占領できると考えていた敵の総大将は、多大な犠牲を支払うことになった。理由は兵器の質が短期の間に激変していたことに気づいていなかったからだ。これはあくまで当然のことだった。共和国はこの数ヶ月で、帝国のスパイ狩りが行われており、正確な情報が首脳部に届いていなかったのだ。


お読みいただきありがとうございました。もし面白ければいいねや、ポイント、ブックマーク登録をお願いします。次回の投稿予定は12月27日です。

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