薬の影響。そして国境への到着
今回もお楽しみ頂けると嬉しいです
この世界に来てから毎日スキルについて勉強していてわかったのは構造が難しくない持ち物を複製できるということだ、例えば、銃弾や折りたたみナイフなら複製を作れるが、電動車椅子は作れないようだった。化学式で表せるものも生成することが可能なようだった。召喚されて数日間は悶えたがこのスキルで自作した抗不安薬を飲んだ。久しぶりに薬を飲んだため、効き過ぎてしまって意識が遠のいてしまった。その日は使い物にならず1日を無駄にした。意識がクリアに戻ったあと、いつ襲われてもおかしくない状況下で意識を飛ばしてどうするのかと桃香から叱られてしまった。
そうして俺たちは国境付近にたどり着いた。 国境は運河になっており、橋が架かっていた。しかしながら、驚いた。理由は峠を超えたら、兵士たちがウジャウジャいて検問を引いていたためである。クロスボウのサイトで確認すると街道付近には大量の馬車が停まってあり、そこから敵が出てきていた。察するに彼らを無理矢理にでもピストン輸送したらしかった。 そのさらに奥には共和国の兵士とみられる人たちが警戒のためか見張っていた。付け加えて塹壕ができ始めており、隠密に越境するのは難しそうだった。
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