さぁ、金儲けの時間だ!
更新が遅くなり申し訳ありません。ブックマークありがとうございます。やっと10話目です
翌日俺たちは、朝飯にチョコバーを食べた後、城下町で情報収集することにした。
「まずはお金だね、昨日言ってたプランを教えて」そう言われた。俺は物質召喚で人工塩を生成し、それを見せた。「純度100%の人工塩。この世界にないはずのものだ。ありきたりだがこいつを売る。」「それはいい考えね。でも何に入れて売るの。」「たしかにビニールに入ったままだとおかしいね。」「安い小瓶でも召喚して詰め替えたらいいんじゃない?」「それ採用!」俺はデバイスで召喚した。
塩を売る前に、俺たちはとりあえず高所から城下町の中心地を観察することにした。噴水があり、人々は持ち寄った革の容器に水を入れていた。また駅家らしき場所も近くにあり、子供連れが遊んでいた。そこで彼女には客の付け値で塩水を作るという謳い文句で道行く人に声をかけて俺の塩を配ってもらうことにした。狙いは宣伝だ。車椅子だと目立つため、昨日見つけた荷車に乗ってそれを引いてもらうことにした。ハンドガンをコンシールドキャリーしている。しかし思うようには行かず一人目を捕まえるのに3時間かかった。そいつは気のいい青年で銅貨を十枚くれた。「助かりました。ところで遠方から来たもので銅貨十枚の価値が分からないので、銅貨について教えていただけないでしょうか」「いいっすよ。これは小銅貨。これだけあれば、安宿で食事一回分と言ったところっすね。一枚だけだと革の切れ端一枚。二十枚で小物が作れる量の布が一枚って感覚かな」「ありがとうございます。」その青年を皮切りにどんどん塩水を求める人が集まってきた。1時間くらい延々と塩を配った結果、人だかりはいなくなった。俺たちは銅貨百枚を手に入れた。
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