ピンクのくらげくん
目が覚めると海の中にいた。
体がぐにゃぐにゃしてる!
しかも「わぁっ」って言うと光るんだ!
どうやらぼくは、くらげになっちゃったみたい。
人魚さんたちが泳いできたよ。
「クラゲさん、夜が暗いとダンスパーティーができないから、助けてください」
人魚さんたちが踊れないのはかわいそうだから、
ぼくの光で助けてあげよう!
パーティーには、たくさんのくらげがいたけど、
ぼくのピンクの光はめずらしい。
ピカピカ光って、1番目立ってやる!
「まぁ!なんてキレイなピンクの光なんでしょう!」
ぼくは人魚さんたちと、ともだちになった。
ぼくが話せないから、おしゃべりはできないけど、
やさしくだきしめたり、ほっぺたをくっつけたり、
たくさんの大好きをつたえられるよ。
今日もおはなをこしょこしょしあって、大好きを伝えたんだ。
『こしょこしょ、はくしょーーんっ』
ぼくはベットで目が覚めた。
人魚さんたちのことは夢だったの?
「ママー」
たくさん教えてもらった、大好きの方法、
ママにも教えてあげる。