『イカレちまった、楽しみに』・・・『詩の群れ』から
『イカレちまった、楽しみに』・・・『詩の群れ』から
㈠
おい、中原中也の模倣か、あれは中原中也の特権だぞ、だろうだ。
え?
当たり前になった、この規定文句は、もはや中原中也だけのものではなく、人類のパロディさ。
㈡
だからと言って、自分のイカレた頭が、楽しいなどという、意味不明結語に存じている訳だな。
そうか、しかし、その楽しみとやらは、何やら、文学の感覚を見る手に抱かせるな。
不可能の観念的処遇で、ディレッタントの虚無は、盛況に楽しんでいるだけだろう、だろうだ。
㈢
虚しいなんて、綺麗なイカレで、両方が大切だろうだろうだ。
え?
イカレちまった、楽しみに、俺は架空を操る、まるで、生き生きと、不可能を可能にするのだろう、だろうだ。
㈣
完成は急がない、ただ、未完成を完成に近づけるだけなんだ、そうだろ?