沙羅とカレンと美奈と光と私。
投稿遅くなってすみません。
いつもの場所――K駅の前――に着くと、私はため息をついた。まだ誰も来ていなかったのだ。真音やカレンは自分たちは来るのが遅いくせに来るのが遅い人を嫌がる。
私は自然と来るのが早くなっていた。
次に来たのは沙羅だった。沙羅は、グループの中では下から2番目。陰キャ仲間、とか言ったら沙羅が可哀想か。私は個人的に聞き上手の沙羅が好きだった。
さてここで問題です。私のいるグループで、カーストが1番下の人は誰でしょう?
え、全員知らない?あぁ、確かに。あ、君、正解。
グループ内の1番下は、私。
パシリとか、何でもござれ、みたいな。やりたいわけじゃないんだけどね。ほんとに私、何でこのグループにいるんだろ。そこまでしていたいのかって?うーん、いたいかな。
やっぱり、一人は怖い。悪口も言われたくないし、冷たい目で見られるのも嫌だ。我儘かもしれないけど、ほんとにぼっちにだけはなりたくない。
「真音たち、遅いね」
話しかけているのか独り言なのか、わからない音量で私は言った。
「・・・そうだね」
苦笑いする沙羅から、本当に気を使っているのが分かって、こんな素敵な子が傷付けられるのか、と悲しくなった。誰かに聞かれないかとそわそわしているのだろう沙羅を、私は横目で見ていた。
「さーちゃんって、カラオケ好き?」
別のことを考えながら言っているみたいな、沈黙が苦しくて言っているみたいな、そんな声になった。
「・・・普通かな」
返ってきた声は、沙羅らしい困った声だった。
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「お待たせ〜!待った?」
よく通るカレンの声が響く。
「みんな早いねぇ」
カレン&美奈とマイペースな光が来たのは、ほぼ同時だった。
「「待ってないよ」」
どんなに待ってても言えない暗黙のルール。はぁ疲れた、と心の中でため息をつく。
隣の沙羅は、ニコニコと笑顔を浮かべて立っていた。よくそんなに笑えるな、と私は思う。沙羅の後ろに立っていた時計は、私が来た時間の10分後を指していた。
「今日何歌う?」
パッ。そんな感じ。空気をつくるのが上手なカレンは、いつもパッと話題をつくる。本当はそんなに話したくもないけれど、空気に押されて話し出す。
「最近流行ってる〇〇とか?」
思いっきりテンションをつくって返す。
「あーね。真音と被りそ」
確かに。
「アニソン♪」
ニコニコ笑う光は、本当に可愛い。
「ひかりん可愛すぎwアニソンかー、光らしい」
一人一人に的確な答えをするカレンは、本当に凄い。
ちょっと我儘なところがなければ良いのに。そう思ってから、カレンは自分が我儘だと思ってないんだと気付いた。
感想書いてくださったら嬉しいです。
次はカレン目線で書きます。完璧少女の悩みとは・・・?




