キスは不倫じゃないでしょう?(神様、おねがい…………ね? わかるでしょ)
ポケットの鍵を出さない(あなたの部屋の) 私が入る資格はないから
父の目をわすれたいのに まだうえを向き歩けと言うのか アンチクショウめが
秋祭り収穫祭をめぐったの、あのあと食べたの可愛いスイーツ
べっぴんの 月に焦がれてしまったの それだけでも もう 可哀想かな?
浮気月 涙こらえろ サイダーひと呑み 私のあの子を 持ってかないでよ
いつだって頑張らないのにささみさん 泣きたいほどの彼氏にもたれて
あのはなし別に本気じゃないんだよジョークジョークイッツジョーク
渋滞の 中でこの歌詠んでいる 行きたいほどの どことてもなく
オレンジの光に人生ささげます 私のですから棒立ちですけど
神様がよって立ちたる人の胸 へべれけになり『好き……』はないでしょ!
あんた道 しか行けなかった半生を わきまえつつもくたばれ私
寄せ返す さみしいきもちが酔わせるの 同棲時代の想い出まぶしい
♪♪ダンロップ センサー美美美美 鳴っている♪♪キスは不倫じゃないっていうの?
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神様がよって立ちたる人の胸 へべれけになり『好き……』はないでしょ!
この歌の説明を、していたの。
わかりづらいって、歌としてダメだけど。
翼
「神様っていうのは
人がこころで創り出したものでしょ。
その神様に祈るって、
全世界を巻き込んだ壮大なる『自作自演』じゃない?
まぁ、いいけど。
ただ、その神様を創り出したほどの
人間さまの胸に、
真っ当な精神状態ならともかく、
酒に酔っ払って
『好き……』
ってどさくさまぎれみたいにいうのは
どうかなぁ?
ていう想いを、歌にしたんだけど」
菫子
「???
あなたには、
シラフじゃいえない胸の裡を
酒の力を借りていうのは
卑怯だとかのたまう聖なる清い人のおひとり?
なら、もう、会話する言葉も持たない
お互い、好きにしよ。」
翼
(あーあ、また始まった)
「嘘だって。嘘。
嘘に決まってるって。
ちょっと、書いちゃっただけじゃない?
のり、のり、ただののり」
菫子
「あなた、
その言葉、私がどれたけ嫌いか知ってていってる?」
翼
(これもでしょ?)
「ジョーク、ジョーク、イッツジョーク。」
菫子
「その言葉もね、」
翼
(で、あやまるとォ、)
「ゴメン、ゴメン。許して。
どうしたら、許してくれる?」
(また、アレ、いってくれるかな?)
…………………………
…………………………
菫子
「ど、ど、どうしてもっていうのなら。」
…………
「 む、むろん、キ、キキキ、キスしてくれたらよ。」
…………
「ふ、不倫じゃないやつね?」
翼
(出たーッ、いっちゃった)
(真っ赤になって、もう、可愛い)
「そうしたら、許してくれると?」
………………
「なら、すこし、目をつむってね、
見られたままじゃ、恥ずかしいでしょ」
菫子
「キ、キスは、不倫じゃない、ないもんね?
ね? ね?」
翼
「もう、黙るのよ…………」
なんか、ゆりにばっかなっちゃいます。
もともと、そうではないはずなんですが、つい筆がすべるって、あたしって、もしかして……?
ウソウソ、そんなわけもなく、ただの歌ですから…………
てか、この歌だけじゃなく、やたらキスさせたがるんだよね、この作者は。