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あにあつめ   作者: 式谷ケリー
壱の章 あにあつめ
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決戦直前




そして、

とうとう、

榊が動き出す。



《逃げずにいたか、感心感心。》



マンションから、

部下に腕を抱えられ現れた七瀬。


それを

セダンの後部座席から

ウインドウを開け待ち受けた榊。



《隣に乗れ、少し寄るところがある。》



そのまま七瀬は後部座席に押し込められた。









戻って、

酒呑童子が告げる、


《とうとう約束の一週間となりました。現世の時の流れはやはり早い、ほほほ。》


ケイトはあれから家に戻り、

目を閉じ、

何かをずっと考えていた。



時刻は午前10時過ぎ、


一睡もせず、

でたらめな禅を組み。



「…よし。」




ケイトに

アテは一つしかない、


七瀬のマンション。(正確にはショーコの。)




集魂石を握り、

黒パーカーのジップを喉まで上げた。


「行くか、現祓。」


家を出てそのままジャンプする。




道路を走らず、


建物から建物へ

屋根から、屋根へ


蒼い色の妖力を羽衣のように纏い、

高く、高く跳んでいく。


《人目に付きすぎますよ、今度霊体化の術を教えねばなりませんね…》



れいたいか?

わからん。


けど、

止まって、

ああそうか、誰かに見られたら厄介だよね。


前に高いところからの着地をおじいちゃんに見られたのを思い出す。




そう、

それは見られていた。


「あ、あれは…?」



自分の神社の屋根瓦に上り、

ただ寝そべって

日差しを睨んでいただけだったクラスメイトの神くんに、


見られていた。



「…晴名、さん?」







と、

ここで、


《ケイト、様。》



突然酒呑童子が、呼びかける。


「名前で、呼んだ?」




ポケットの中の集魂石から声がする。


いつもみたいに顔は出してない。




《ケイト様、ふむ、しっくり来ませんね~。まあいいでしょう。今回の戦いは私、助言しながら戦ってください。大事な戦いになることでしょうから。》



優しさ?

珍しい事もあるもんだ。


「どうしたの?何の風の吹き回し?」


《何でもないですよ、ほほほ。》





そしてまた飛ぶ。


《なぜ飛ぶのです?これなら、現にこちらの場所を伝えているような…ほう、なるほど。》



ケイトの策だった。


「こっちの方が手っ取り早く魂集めれるでしょ?今日は最終日、これしか無い。」


あえて妖力を表し、

敵を迎え撃つ。



「あの人たち、(七瀬とショーコ)変なことになってなきゃいいけど…」








変なことに、


なっていた。




マンションのロビーにて、

オートロックを開けてもらう為に

部屋番号を押し、

呼び出す。


昨日来ているからやり方はわかっている。


なのに、

応答が無い。


昨日はすぐ応答してくれて、

エレベーターを上がり部屋に入れた。





嫌な予感、


すると、

生気の無い声、


ショーコだ。



「あの、大丈夫ですか!?晴名です、一昨日、昨日と、大変な失礼をしてすみませんでした。」



酒呑童子も黙ってやり取りを聞く。



「あの、もしもし?」



嫌な間がある、

まだ昨日のことで彼女さんは怒っているのか


ケイトはそんな事も考えつつ、


彼氏さんに何かあったのか?

とも考えていた。




「連れて、かれちゃった。」




どうやら後者の予想が当たった。


「女の子に言うことじゃ無いけど、うっ、」


「お願い、助けて…。」




ケイトは全てを悟り、

飛び出す。


手がかりは、

最後に聞いた、


「榊ファイナンス…」


の言葉。




《榊ふぁいなんすとは、何のことですか?》


酒呑童子はわからないが、

未来堂百一文と類は同じだ。


「榊、あの人だよね、昨日の神社の。」



スマホを取り出し、

地図検索、


榊ファイナンスは青葉市の中心街、

青葉せせらぎ通りの中にある。




《それは便利ですね~、場所を探る、こんな女の子も陰陽師のような事ができるのですか。》




表記は徒歩10分ほど、


飛ぶか?




いや、歩く、

歩いてゆっくり近づく。


こないだのように二重尾行されたら困る。




現祓を収め、

榊ファイナンスを目指した。





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