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あにあつめ   作者: 式谷ケリー
参の章 血風からくさ編
127/127

川上地獄の特訓 1





「Yeah!!Haaaaa!!!」


地面に生えた丸太のようなコケシの背に乗り、

同じく

天に突き伸びるナッコ!!


両手を忙しく動かし、

何やら印を結ぶ


その動作の締めくくりに

両手同士を握り込む事で終えると、




川上を取り囲むように突き伸びた9本のコケシが

コケシ同士、

あやとりのように結び、

絡みつき、


巨大な投網の様に川上全てを包み込む!!



そして、

振り回す事でガンガン妖力を溜め込んで

キンキンに鋭く巨大になった

鎖鎌を



「Harrrrrry!!!Hoooo!!!!」


キッコはコケシに向けて思い切り振り回して

巨大なコケシの網ごと

川上を一閃!!ぶった斬った!!!


巨大な妖力を帯びているため

その鎌の斬撃は範囲を大幅に広めて

一本一本が大きく太いコケシを

いとも簡単に9本まとめて

ぶつ斬りにしてしまうほど大きくなっていた。





その斬撃に巻き込まれて無事で済むわけが


「…い〜んや、無事なんだなあこれが。」





コケシが地上に沈んで舞い上がった

広範囲砂煙の中から聴こえる、

憎たらしく、

余裕な幼い声。





ショック!

だが、


「ショックな暇なんて無い!!」


ナッコは諦めずまたコケシの印を結び、


「オッケェ!!!」


キッコは鎖鎌を構え直し、

構え直し、また妖力を溜めて備える。




それを馬鹿みたいに眺める土倉達ではない。


「鎮撫…虎砲!!!」


土倉は

二刀を引いて構え、思い切り妖力と共に突き出す!!




ぶっわ

一気に吹き飛び晴れる砂煙、


あらわになる川上


そこへ

「土倉さん、俺が決めるよ」


沖野がいつの間にか

川上を間合いに捉える距離に。



愛刀、介錯が川上の細く白い首に迫る


(このガキ、速さは眼を見張る)


川上、

少しだけ沖野を感心、


(のち)




「だが、力が全然足らん。」


その首に少し力を込めるだけで、

捉えた沖野のフルスイング太刀を

鋼同士がかち合うように跳ね返した。



「ぐっおおお!!!!」


ショック!

と共に刀を握る両手が、衝撃の痺れに襲われる!!



「おサムライさんが、刀を落としてはいかんなぁ」


たまらず沖野は刀、介錯を手からこぼれ落とす。

それを

巧みに掬い、


「これで!落とさずに済む!!」




沖野の右肩を貫く、自らの刀。

川上はすぐさま突き刺したのだ。


そして

返すように、

自分の刀、銀銀銀で沖野へとどめ…



「…虎砲!!!」



…の所で、


間一髪、土倉の業が川上を吹き飛ばし、

岩へ撃ち突けた。


よろめく沖野を抱え、

土倉が川上を向く。



だが、

岩へ飛ばした川上がもう居ない!!




「土倉ぁ!!!」


いや、居る!!

すぐそばに!!

音も立たずに間合いに迫っていた!!


銀銀銀が土倉に迫る、

土倉は呆気に取られ

身動きできず、

その太刀を顎で迎えるしかないのか?と覚悟




だがまた!!

救援に間に合う!!


坂本の刀、夜明(よあけ)刀銃(とうがん)

刃を銃弾のように撃つことができる。


死力を絞り、

狙いつけたその刃が川上を吹き飛ばす!!



(おい)を忘れちまってはぁ…困るぜよ…」



その刃でダメージは無いが、

態勢を崩された川上、


脇腹がガラ空きになる



「鎮撫ぅ…」


「…虎爪砲ぉおおお!!!!!」



十分引きつけた

虎砲×2の同時撃ち、


ゼロ距離虎爪砲!!!




モロに受けた川上の上胸が青白く爆雷、


超回転スピンを描き、

岩に吹き飛ぶが、


ぶつかった岩山が爆散して

また大きな砂煙、

いや、

土煙を激しく吹き上げた!!



そして土倉、


「まだ終わってない!!!何とかしろおぉ!!」


キッコとナッコに激しく叫ぶ!!





いつのまにかナッコと共に

天を舞い踊るコケシの背に乗っていたキッコ


「くぅたぁばぁれぇえええ!!!!!」


空に大きなミサイル型のコケシが

いくつも、数えるのも大変な数現れ、


川上へ向けて発射!!




《コケシのコケちゃん奥義 コケドン》




ミサイルコケシのジェットが次々と点火していき、

加速して

その岩山に激突していく!!!


ミサイルコケシの雨がやめば、

次は

乗っていたコケシを飛び出したキッコが


鎖鎌(ハルトマンサイズ)奥義 カーマの気まぐれ》


瞳を光らせ、

空中を落下しながら

鎖鎌を鞭のようにしならせて、


まあ、とにかくでたらめに無闇に

ミサイル落下地点へ

たくさん、メニーメニー振り回し乱れる!!!



妖力を帯びているため、

大地をスコップで砂遊びするように

その刃先はザクザクと斬り刻んでいく


一瞬で何本も刻みが入る、

逃げ場がない、

斬撃の牢獄





の、あと

ナッコ着地、


キッコ遅れて着地。



2人は肩を揺らして大きく息をし、

もう妖力は

体内に1ミリメートルも残っていないことを示す。






「…今の畳み掛けはなかなか良かった!」





キッコとナッコの間に入り、

両腕で両肩を組む川上。


「良かった良かった、ははは。」


ぽんぽんとその両肩を叩き、

2人の健闘を称える。




ここで脱力したキッコとナッコは膝から崩れ落ちて、




「川上、せんせー、」


「どやったら、倒せるの?」




大の字になった2人が尋ねると、


その2人の顔を同時に踏み潰して、







「…ワシにも、わからん!!」











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