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あにあつめ   作者: 式谷ケリー
参の章 血風からくさ編
125/127

撃て!山岡!!






《…石舟、"アレ"の準備はいいか?》


《…八作、俺も"コレ"しかないと思っていたよ。》





ろ組、

清河 八作は岩場の岩の岩奥に隠れ

同じく隠れる相棒の山岡 石舟に語りかける。




《…準備してくれ、時間は何とかする。》


《…五分だ、何とか五分かせいでくれ、それで仕留める。》



山岡の愛銃 

浮舟のスコープ照準が川上を掴んで離さない。


すると、

川上は腕組みして

そのスコープへ顔を向けて

その中で笑って、



「山岡、何を企んでるか、試すか、どうしよっか。」


いつの間にか手に持っていた岩をふわりと

手の上で放り、


「…んーやっぱぶっ殺す!!」




山岡は戦慄した!


岩の隙間に隠れ、

静かにスナイプ、隠密行動を取っているのに、

位置がモロにバレていて、


浮いた岩をキャッチ、

ピッチャーのように振りかぶって

投げようとした瞬間!


《石舟!準備を進めろ!!》


清河が山岡の隠れている岩場に立ち、

手を広げ、




「…ぶっ!!!!」




川上が投げた豪速の岩を

思い切り胸で受けた。


清河の胸にめり込んだこぶし大のその岩は、

粉々になって崩壊する。

清河はとっさに妖力を胸に張って

防御したのだ。


だが、ノーダメージとはいかず

血を霧吹きのように吐いて


倒れ込もうとするも、



「…石舟ぇえ!!ばやぐ!!準備ゔをを!!!」



清河の歯は全て真っ赤に染まり、

腹わたから喉へ血が逆流してくる。





「清河?奴ら、本当に仲いいなあ、いつも一心同体じゃねーか。」


放った岩の行方を追って、

飛び出して来た清河に驚く川上。


「しかも耐えたかー。んー気に食わねえ。」




ざっ

腕いっぱいに同じくらいのサイズの岩を抱え、


「ほれ!しね!しね!しね!」


数百メートル離れた清河目掛けて

投げる投げる。




「…っぶ!!!」


そのコントロールは当てずっぽうのようで

抜群、


頭、腕に脚に色々命中させ、

清河をその飛んでくる岩はどんどん崩壊させていく。





「き、清河ぁあ!!うわあああ!!すまねえ!!!すまねえ!!!」


山岡は一発のライフル弾を2つ指で摘んで

泣き喚き

謝罪する、


決死の盾として

山岡を守る清河へ。




清河は岩を受け続けるが、

肉体は消滅しない。


すなわち、まだ生きているというこの世界の証明。





それを別方向の遠巻きで見ていたのは、


土倉、沖野(奏太)、坂本(慎太郎)の3人だった。





「俺ゃもう我慢ならんぜ!!」


坂本が土倉と沖野に押さえつけられ

暴れて止まない。



「待って坂本くん!!まだ動かない方がいいよ!!」



しかし

沖野はとうとう坂本に吹き飛ばされる。



「土倉くんよ、あんたもアレを見てまだ動くな言うんか!?」


「清河くんは、死なせてもくれない!あれじゃ生き地獄じゃ!」



土倉も飛び出したくて

先ほどから二刀を握る両手は震えている。


しかし、


「…今出ても、殺される。」




(山岡のとっておきは清河しか知らない)




すると、

土倉を眼下で見据え、


「あんた、思ってた男とは違うんじゃな。」


坂本は鼻で笑って、


「川上ぃ!!ほうれ!!!こっちじゃ!!!!」


戦いの舞台に飛び出し、

参加を表明!!



すると川上は清河へ興味を捨てて、


「あっ!!坂本ぉ!!弟ぉ!!」


銀銀銀を背負って

地面を蹴っ飛ばし

距離を瞬間で縮め、


「がっきいいいぃいいん!!!」


防御した坂本の刀を刀でぶっ叩いた!!


「ぐっおおぉおお!!!」



太刀を受けた

衝撃で埋もれる足首!



すぐさま川上、着地し

右に周り

空いた脇腹を狙う


しかし坂本にはそれが見えて、

無理やり足を地面から抜いて



「な、なぁんだ!!そんなにこわくねえな!!あんたの太刀は!!!」


脇腹を守るように下ろした刀で

川上の刀を受けた。


「可愛くねえガキめ!!」




やはり坂本慎太郎は実力が他の生徒とは違う!


圧倒的な川上とチャンバラを演じられる!




「」

「」




ここから無言の剣劇。


上下、右左、

坂本はなんとか3次元で

4次元の川上の攻撃をいくつも受け流していく。



ならばと

川上は一旦後方へ離れ、


「やるねえ〜なら、次はどうかな?」


川上はまだリミッターを

自分にかけていたのか?



銀銀銀を正面に

横へ構えて、

手のひらで刀身を撫でる。


すると銀銀銀が金切り音を上げて

激しくも微動し震える。




「次受けるときはちゃんと考えて受けなきゃ、死ぬ。」




また坂本への距離を詰めて、


刀を先ほどのようにぶっ叩いた。




もちろん坂本は刀で受け止めたが

瞬間、

両の肩が血を吹く。


鋭く身体を駆け巡る激痛。


息つく間も無く、打つ打つ打つ。


もちろん、また受ける受ける受ける。




しかしダメだ。


坂本の右耳が削ぎ飛び、

太もも、

腰から咲く血華。




たまらず距離を取る坂本、


「…な、なんじゃこのデタラメな剣は。」


受けても受けてもバッサリと斬られる。




「なんだもう終わりかよ?」


逃さない川上は、

また銀銀銀を坂本へ!


そして

飛ぶ血飛沫!




だが今回のは、


「なんだこれ!?」


「ぐっ!!!」


坂本を寸前で守る2人組、

土倉と沖野の血だった。


「おっ、おまんら!!」


飛びそうな意識を保ち、

坂本は嬉々を笑顔で表現する。




鍔迫り合う3人、


「土倉と沖野か〜ガキが何人増えようが同じことよ。」


その鍔迫り合いをしている間も、

ぴし、

ぴしぴしと刀を握った2人の

手の甲に亀裂が入って行く。


「奏太!この刀はヤバイ!」


「ほいさ!!」


後方へは行かず、

2人は川上を中心に両端へ駆ける。




「さあてどっちを追いかけようかね」




その時だった。


「これは…八作と俺の一発だ!!!!」


とっておきの準備が整った山岡は、

浮舟から

本当のとっておき、とっておきを川上に

よく狙いをつけ、


発砲!!!




それを見届けた清河は

笑みをこぼし

消滅。



「あ、しまった忘れ(てた)」


瞬間、

呆気にとられた川上の顔面が後方へ吹き飛んだ!!






何が起こったか分からない

坂本、土倉、沖野。


川上はそのまま銀髪を振り乱して

地面に倒れ、

動かなくなった。




そして合点がいく。


「山岡が、撃った!!」


三人のパズルが埋まっていく、


(清河は山岡を守って盾になっていた!)




だが川上はすぐ起き上がり、


「あ〜よはった、よはった。」


銃弾を上下の前歯で挟み込み、


ぶっ!

と吐き出し


「キシリトールガムをよく噛んでたから銃弾を噛めた。よかったよかった。」





こうして山岡のとっておき、


"貫魔弾"

キシリトール豊富な

川上の前歯にしてやられてしまった。




「けど、軽く、かるーく、むち打ちにはなったな。やるな、山岡。」


川上は

首を撫でて

けらけら笑う。







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