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あにあつめ   作者: 式谷ケリー
参の章 血風からくさ編
122/127

混ざり合う剣士





《…新手が来たぞ。鬼切丸は大丈夫なのか?》


遠く離れた場所で

高級車を停め

3年ろ組を視認した後、


隣に座るジュリアンへ問いかける盛鬼



勿論ジュリアンも

ウインドウから視認している。




《"金獅子"こと、坂本金恃ですね。彼の武勇は有名なのですが、ご存知無い?》


逆に盛鬼へ問いかけるジュリアン。


《ご存知無いねぇ。で、どうなんだよ?大丈夫なのか?》



盛鬼はジュリアンへ顔を向け、

牙を見せる。




ジュリアンは手で顔を洗う仕草をして、


《…さあ?どうなんでしょうね?》


盛鬼の無粋な質問に興味を示さなかった。




質問の答えを気にしたが、

また視線をウインドウに戻して

盛鬼は

百鬼夜行の宝船へそれを向ける。




《口が開く、また砲撃か。》










《よーく狙えよー、撃てぃ。》


膝枕に頭を乗せ

横になったままやる気無く手を振り、

指示を出す鬼切丸。


宝船の正面にある、大きな鬼の顔が口を開け、


その中から鉄筒が伸びて、




発破、


集まっていた3年ろ組のその場が爆発した。






《当たったかー?》


《爆煙で確認できません!》






膝枕をしている玉藻の御前は、

鬼切丸の銀髪を

指で絡めては離し、


《その、金獅子さん?強いん?》


そう問うと、

鬼切丸は頭を回転、

下腹部に顔を向けて

頭上の玉藻へ


《玉さん、アレが俺より強いと思うかい?》


笑って返した。








「…強いよ〜坂本君は。」


謎の上級生

坂本金恃への問いに、

川上旧太郎が笑って答える。


そして、

1年ろ組へ視線を配せて


「弟ある君もよく分かっているだろう…?」


「坂本、慎太郎君。」





トレーニング施設の壁に寄りかかり、

あくびをしていた坂本。


「…兄貴とは随分喧嘩してないから今はどうだろうね。」











煙が収まって、


また現れた金色。






「…あ〜あ、砂ぶっかけられちまった。」


坂本金恃は砲弾を避けず、

腕組みをしたまま

その場で対処したようだ…


…彼が纏う、

金色の妖力だけで。






《金獅子!他!無傷です!》


部下がそう叫ぶと、

撃ちまくれ、と

鬼切丸は手を何度もひらひらさせた。





鬼大砲の口が何度も輝き、


足元が爆破し続け、

坂本はまたしても

煙に飲まれてしまった。





そして、

起き上がる鬼切丸。


(ぬえ)ー準備してー行くぞー》


メインマストへ寄りかかり

刀を抱き、待機していた鵺へ、

面倒臭そうに

声を掛けた。



《…待ち詫びたよ。その言葉を。》



目を開き、

稲妻色の瞳を輝かせる鵺。




玉藻の御前も立ち上がり、

いつの間にか用意していた刀を


《若様、お気をつけて。》



鬼切丸へ捧げた。


…が、



《ん?嫌だなあ玉さん、俺はまだ行かないよ。おしっこしてくるだけさ。》


《ええっ、ああ、今、鵺さまと一緒に行く感じが凄いあったので、つい》


《おしっこして、また膝枕さ。》




鵺は無言で宝船から飛び降りた。







そして

青葉台の敷地内へ静かに着地。



刀を両手で持ったまま、

ぐるりと周りを見渡す。




「…鵺、百鬼夜行最強剣士。」




暗い路地裏から

ゆっくり姿を現す、


《…また、新たな刺客か。》


赤長髪の男。




刀を肩に乗せ、

目をぎらつかせる。


「…だが案じろ、今は敵では無い。」


鵺へ掌を開いて見せて、


「…あんたと戦るのは、あんたを助けた後でだ。」




闇から完全に顔を出したこの男こそ、


謎の集団、Seventh starsのメンバー





「俺の名はマルボロさんだ。さて、さっさとガキどもをぶち殺しに行こうか。」







Seventh starsのリーダー、

ジョーカー

が派遣したマルボロが戦地に到着、



戦況をこう把握した。



「このマルボロさんは別の任務でここにいるわけだが、敵はお前ら百鬼夜行じゃねえ。」


「だったら、助けて味方にしちまった方が俺もガキ殺しが捗る。」


「だから安心して背中を向けな。」




鵺はこの男が清浄の人間では無いことを

理解し、


《勝手にしろ。》


視線を外した。





「…だが」


マルボロは鵺のその向けた背中に語る


「剣客として、任務が終わったら、このマルボロさんがあんたを斬るぜ?」




そう言われて

鵺は呆れたように顔を振った。







こうして


鵺+マルボロコンビが、

3年ろ組を迎え撃つことになった。






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