Seventh stars
Seventh stars、
酒呑童子やいばらが 星の子 と呼ぶ彼ら、
そもそも何者なのか?
どんな集団なのか?
少し見てみよう。
国内某所、
仄暗い洞窟の中、
ロウソクが無数に並べられ
その地表だけを淡く照らしている。
その真ん中に並べられた円卓。
そこにいくつもの液晶パネルのモニターが向かい合うように並べられて
「…皆、ご苦労。」
1人だけパネルではなく、
実体を持つ人の姿があった。
するとパネルの内の何枚かに人影が映し出され、
もう何枚かは "作戦行動中"と表示されたままになった。
「何名かは、作戦中の、ようだな…」
不気味な豚のマスクを被った
ただ1人だけの男が、
パネルを見てつぶやいた。
するとその呟きに、
「いない奴らは青葉市でしょう?例の、鬼の。」
パネルに映る、肩くらいの金髪少女が反応した。
よく見ると、
他のパネルに映る謎のメンバーはマスクをしておらず、素顔である。
「…ピース、マスクはどうした?」
「…他の皆も、なぜ着用せぬ?」
と、
どこから出してきたのか、
豚マスクは
円卓に色々な動物のマスクを投げつける。
にわとり、ワニ、トラ…
「…ん、いや、着けたくないからだが。」
ピースと呼ばれた少女は
当然の事のように答える。
…この少女、よく見ると…伊達に凄く似ている。
まるで、
双子のように似ている。
「こういうマスクを1人ずつかぶっている方が秘密結社っぽくて、悪の組織っぽくて良くないか!?」
豚マスクは円卓を叩いて、
自らのマスクを脱ぎ捨て、
初老の顔をあらわにした。
綺麗な白髪をジェルで固めて
オールバックにしたその男こそ、
Seventh starsの長…
「ジョーカーさん、僕らを呼び出したのはそんな話をする為ですか?」
ピースがパネルの向こう側で
眉間をつまんで
呆れた態度を見せる。
「あ、ああ、そうだった、本題に逸れてしまった。ああ、おほん。」
ジョーカー、
Seventh starsを立ち上げ、
常人を遥かに超えた力を持つ者たちを
10数名抱え、
妖怪などの魑魅魍魎や、
それに与する者たちを相手に
世界中を飛び回る者たちのトップ。
「本題というのは、今何人かに行ってもらっている、その、青葉市の件だ。」
「俥からの報告で任務を決めた。内容は、ある人物を拘束するというものだが、」
「既に青葉市でいくつかの結界が張られている事が明らかになっている。」
「俺は奴らに、ドンパチかましてこいとは命令していない、つまり、わかるか?」
皆が一瞬黙って、
「手こずってるんだろ?どうせ」
パネルモニターの別人物が
鼻で笑って言い放つ。
赤黒い長髪を後ろで結び、
顔にいくつもの傷を持つ不気味な男、
「この、マルボロさんが居ない任務なんだ、そりゃ奴らだけじゃ手こずるだろ。」
ジョーカーはマルボロのモニターを睨み、
話を敢えて止めない。
「みんな知ってるか?この任務、相手は鬼で清浄会も絡んでるんだ、だから今回5人も同じ任務に向かわせてる。」
「それで、いざ蓋を開けて見たら、予想以上に相手が強くて任務が失敗しそう?笑えるね。」
それを聞いて
ジョーカーは耳が痛いどころか、
「説明の手間が省けて助かる」
と笑って、
「誰か日本にいる奴はいないか?俺のケツを拭いてくれる優しい奴は?」
その5人の援軍に向かえと言う。
するとマルボロは
「ちょうどいい、このマルボロさんは今京都で刀の調整をしていたところよ。」
「青葉まで行ってやろう、試し斬りにもちょうどいいや。」
と、
血気盛んに笑って
あぐらをかいた膝を手で叩いた。
そして、
「僕も行くよ、青葉は知らない街じゃ無いし、僕は今横浜にいる。」
ピースも同調。
「すまんな、2人とも、オフなのに申し訳ない。」
ジョーカーが頭を下げて、
「すぐヘリを手配する。そこに乗り込み詳しい話をまたしよう。」
「他のみんなにもまた声をかけるかもしれない、すまんが待機していてくれ。」
「以上、解散。」
モニターの電源が全て切れて、
ジョーカーは一息吐いて
立ち上がる。
「…これは派手なことになるやもしれんな。」
「…例えば、」
「…いや、やめておこう。」




