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あにあつめ   作者: 式谷ケリー
壱の章 あにあつめ
11/127

螺旋


小人に見つかったのは、

あれから10分少々くらいのことだった。


《こんな行き止まりで待ってるなんて、覚悟したようだな?》


人の形に集合している、

右手の部分には同じく小人が集合して出来た棒のような武器の形、


それがとうとう向かい合わせになった。




気づかなかったけど、

遠くからいばらちゃんがこちらの様子を見ていたようだ。




「か、覚悟?確かにしたよ!あんたを、あんたらを倒す覚悟を!」


震えが止まらない。

剣先が揺れ、

手元はカチカチ音を立てる。



それに気づいて

人の集合体は肩を揺らし、


《震えてる!》


《震えてるじゃねーか!》


《クソガキ!》


と笑っている。

格好が悪い。


けどやるしかない、

近づいて振り回す!


「はあああ!!!!」


踏み込んで、

間合い?に入った!


やたらめったら振り回す!

すると何人かはやっつけたけど、


飛散!

四方に飛び散って


その四方向からこちらへ飛んでくる


「ひぃいいい!」


肩と足にまとわりつく何人かの小人、


《大人しく、しろ!!》


足首に走る電撃、

見ると、

ズボンの上から待ち針みたいな小人の剣で足を刺された!


次は肩!

耳元で不愉快な笑い!


振り払うが、なかなか落ちない。

残りの小人たちも体に張り付いてくる!


他も対処しなくてはいけない、

けど一番危険なのは最初に肩へ来た小人!


灰色の顔が私の顔へ

腹ばいになって必死に近づいてくる



《目玉をほじくってやる!!》



そこを気にしていると今度は背中に痛み!

そしてまた足!

太もも!


刺されっぱなし!


「いやあ!!」


全身痛いけど、

こうなったら仕方ない、

顔に近づく奴だけでもとりあえず何とかしなきゃ!



もう、どうしようもない、

刀も肩に届かない、


頬を思い切り膨らませ、

息を吹いた!!


身体が妖怪並になってるなら、

肺活量だって妖怪並でしょ!?



珍しく狙いは的中、

顔のそばまで来ていた小人はその息の風圧に負けて吹き飛んだ。


「もうムカついた!」


確かに、

確かに調子に乗った。

狙いが当たって、なんでもできる気がした。


足を振り回し、手を振り回す!

凄まじい勢いなんでしょ!?

しがみついていた小人たちはぴょんぴょん吹き飛んでいく!


背中にもついてるかもしれない、

路地の塀に背中を押し付ける!


ボコッとへこむ壁、

何かが潰れた感覚があった。



携帯民たちは形勢を整えるため、

また集合する


けどこんなことしてたららちがあかない、


集合体の頭上に刀を振りかざし、

一気に下ろす!


その時、

何故か刀にモヤモヤした、オーラ?みたいな明るい、熱い光がまとわりついていて、ずしりと重くなる



「えっ、何!?」




勝手に振り下ろされるような感覚、

刀が自分の意思でそうした、

生きているような、感覚。


アスファルトに剣先をめり込ませ、

その勢いが止まるとわかった、


小人たちは1人残らず煙を上げて蒸発していることに。



《そう、それでいい》


どこからともなくいばらが落下してくる。


スタッ

と静かに着地して


《倒したら、集魂石で魂を回収。あと4つ、ほら。》



手をひらひらさせてあたしを急かす。


どうしたらいいかわからないが、

とりあえず小人たちの蒸気に黒い例の石をかざした。


すると白く光り、

その湯気全てを吸い込む。

ダイソン掃除機の如く。



《これは忘れてはならない作業、これをせずに立ち去るなんて愚かよ。》


全て吸い終えると、

こげ1つ残さず路面が綺麗になっていた。



「…終わった。」


刀を解放して、

地面にへたりこんでしまう。


それを見たいばらはこちらを見下し、


《終わった?終わりなんてないよ、この先。》


《無限に続く螺旋階段に今あんたは足を踏み入れた。》


《下るも上がるもあんた次第、螺旋階段に足を踏み入れた。》






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