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【1話 消失する記憶】

「そうか,,,俺は知って着いてしまったんだね,ならつまらない場所に停滞なんかしたくない,自己否定のループ,鬱にも陥りたくない,なら記憶を

消して初めからやり直そう,0から」


バゴーン!,,,???は自身の頭を全身全霊で打ち抜いた,気づくと???はどこかのベッドの上で寝転んでいた。


「,,,ここは,俺は誰なんだ,なんだこの赤色の付箋は」


そこにはこう書いてあった。


「お前,いや俺の名前は神谷禅田,,,?え,それだけなんか?そんなえ?名前だけ?なんか映画かなんかで記憶が1日刻みで消える奇病に罹った人が日記帳か何かに記述して忘れたくないことだけを記録したってのがあったような」


「前向きには成れないけど冷静に行くとしようか」


こうして神谷は立ち上がりリビングであろう方に歩く。


「,,,え〜なんか質素なような,随分とさっぱりとした家だな,てか一軒家なんかい」


「テーブルにはパックのチン米に幾つか摘まれた袋入りのビスケットが輪ゴムで封をされてる,食器棚にはお客さん用だろう皿が幾つか,タンスにはへそくりと言う文字が書いてある茶封筒には

現金が10万円と8000円が入ってて横に印鑑や通帳が入ってる,不用心だな」


そこにちらつく光をキャッチした。


「ん?鍵?あぁ家の鍵か」


っと鍵をポッケにしまおうとしたが。


「なんだよ付いてないのかよ」


っと言う感じで手に鍵を握った。


「クローゼットにはパジャマ,パジャマ,パジャマ,パジャマみーんなおんなじ柄と色,こいつ趣味あるのか?いや俺かあはは,,,は,ん?これは」


ダンボールのような箱に入っていた外出用のラフなポッケのついた私服を確認して即着替える。


「これは洗濯部屋に〜,,,あれなんで身体が勝手に,身体に染みついた動作に基づいた目的なら

記憶がなくても達成できるのかな」


「そう言えば言葉が理解出来たり喋れたり読み書きは普通に出来るし俯瞰して展開を整理して情報を処理出来てるのにも疑問があるが,まぁいいや,次々〜」


っと部屋の散策に移る。


「机の引き出しにはシャーペン二本とシャー芯入れに赤と黒の油性ペン,クレヨンにノートブックって一体おりゃ何歳なんだ?」


「うわ⁉︎ぱんぱん,,,ジ〜っておい!冷蔵庫ん中シーチキンしか入ってねぇじゃん!」


っと大体の間取りを把握しつつ内容を確認して

自身の年齢が大体20歳から25歳前後と言う

推測をした。


「家から出てみるか」


そして神谷は玄関を開けて飛び出した。


家の外は勿論だが住宅街と道がそこにはある,

ごくごく普通の光景だろう,道路に出て道が続く方に歩みを勧める。


「電柱,電柱,なんか黄色いやつ,電柱,止まれ,車,

普通過ぎるくらい普通だな」


呑気に歩いていると少しひらけた場所に出る,

声が聞こえ始める,ざわついた声だ。


「ん〜祭りか?にしては強張りがあるな」


「キャ〜!」


先からは女性の叫び声が響く。


「なんだなんだ⁉︎」


野次馬民間人が声に寄っていく。


「行ってみるか」


神谷も当然その囲いに近寄っていく。


「あが」


「きゃははははは!弱い弱い!人間弱い!」


そこには推定3mを超える黒い塊に目ん玉がボコボコくっついた出来の悪い粘土造形みたいな

化け物が成人男性数十名を蟻が如く蹴散らした

後に女性を握りつぶそうとしている光景であった。


「きゃはははは!あ〜っはっはっはっギャガァ⁉︎」


バゴーン!黒い塊は気付けば宙に浮いていた。


「あ,,,(なんで〜⁉︎俺がやったのか?)」


神谷の拳はすでに引いている,故見えるはずもない,そして女性をお姫様抱っこしている神谷で

あった。


「だ,大丈夫ですか?」


「は,はい,ありがとうございます///」


女性は神谷を見るや否や頬を赤らめて感謝して

いた。


「はい」


女性を地に預けて怪我をしている人らを傷を見つけて応急処置をしてから,瞬間移動に見紛う速さで遠くに運んで上げる,神谷は黒い塊の剥き出しの殺意の視線をビンビンに感じる。


「己貴様ァァァ!我様を誰と心得やがる!」


「あぁ?しらねぇよ」


「我の名前は家の暗狩,家の暗闇の恐怖を司る妖怪だぁ!」


「あっそ,だからなんだよ」


軽く遇らい続けるとぶちぶちと怒り立てる暗狩は5m,10mと肥大化した。


「テメェぶっ殺す」


周りが凍りつくような殺意を撒き散らすが全然

臆さず神谷はこう煽る。


「やりたきゃやれば?」


瞬間,暗狩がクソでかい拳をぶちゅんと身体から

出力して神谷をぶん殴る。


「んなぁ⁉︎我拳!我腕!くそっっっただパンチした

だけで我拳腕が裂けただと?ならばぁ次はこうだぁ!」


やつは無数の腕を形成して一点に束ねる。


「死にやがれ!」


「キャァァァ!!!」


瞬間,暗狩が振り下ろした巨大な腕は単なる風圧だけで建物を両断した。


「な⁉︎片腕で受け止めただとぉ⁉︎」


「大丈夫ですかお嬢さん」


「は,はいキュン」


「こ,こいつよそ見だと,我との戦い中によそ見だと?一体なんなんだ貴様」


すると流石に驚いたのか暗狩が矮小化して身体を逸らす。


「名乗るほどの者ではない(まぁマジで名乗れるようなものじゃないけどね)」


「な,ななななな,舐めてんじゃねぇクソガァ!」


暗狩はブチギレてクソでかい球を作り出す。


「ははははは!我が貯めた恐怖のエネルギー,喰らえよ」


収束するエネルギーは空間を軽々とひしゃげさせる。


「当ててみれば良い」


「そうする気しかぁぁぁ,ねぇ!」


バァン!急速に推進加速した球は幾千の軌道を

見せ幾十mの屈折を見せたのちに神谷に被弾する。


「あははははは!終わりだよばーか!グェリュシュプを無防備で直撃するなんてなぁ!ぎゃはははははははは」


ガシ,暗狩に掴み掛かる感覚が奔る


「あは,は?」


「舐めるんじゃねぇ,,,だったか?」


「ちょま⁉︎待て待て待て待て待て待てま」


パーン!瞬間握り潰しに巻き込まれた暗狩は爆散して,暗狩の身体は幾千兆の原子スケールの塵芥と化した。


「,,,スゲェー!にいちゃんすげぇよ!」


「あんちゃんやるね!」


「お兄さん凄い!」


「やるじゃないか!」


野次馬から拍手喝采がこだました。


「あ,あはは」


神谷は少し照れ臭いながら心地よさを感じつつあった,発表会で緊張しながら劇をこなし成功したような小さいながら大切な達成感が心を温めていたのだった。


「貴方は一体イテテ!耳引っ張らないでくれ〜」


「こら竹!ごめんなさいねぇうちの旦那が,疲れてますよねぇ」


「確かにそうよね」


「すまねぇなあんちゃん」


こんな感じで野次馬は散り散りに帰っていく。


「(今ので分かったが,多分俺は霊媒師とか陰陽家の子孫とかなん)」


トントントンっと肩を叩かれる。


「む?」


「あ,あの〜」


モジモジと助けた女性がこちらを見ていた。


「あのこれ連絡先です,いつかお礼を」


「あぁどうも」


紙を受け取ると恥ずかしそうに彼女は帰っていくのだった。


それから更に歩いていって小さな商店街を発見するのであった。

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