表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんとか残った外様の小大名の話(歴史雑談)  作者: 伊丹 美鈴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/21

第8話は陸奥国 二本松藩 丹羽家です

 第8話は最終的に陸奥国二本松藩となった丹羽家の話です。織田信長の重臣であった丹羽長秀さんが有名ですが、今回のテーマでは長秀さんの長男の長重さんの話がメインとなります。

 丹羽家は尾張国守護である斯波氏に仕えた一族です。戦国時代に織田家が台頭してくると、織田家に仕えるようになります。丹羽長秀さんは、織田信長さんの小姓として仕えます。信長の庶兄である信広さんの娘を信長さんの養女として長秀さんの妻に迎えるなど親密な関係でした。

 丹羽長秀の武功としては、猿啄城攻撃、箕作城内通工作、佐和山城攻撃等があります。そしてそのまま佐和山城主となります。さらに、若狭の国衆が織田家に内応すると、若狭国一国の統治を任されます。また、安土城普請では築城の総奉行を任され、近江国の石工集団である穴太衆を用いて石垣の普請を行っています。軍事・造船(琵琶湖の往来用)・築城をこなす等の能力が評価され、信長さんからは「米五郎左」と呼ばれていた話が残っています。

 天正10年(1582年)の本能寺の変が起きた時は、丹羽長秀は織田信孝と四国へ渡るため大坂に滞在していました。兵が集まらない中、動きが取れずにいたのですが、羽柴秀吉が中国大返しで備中から戻ってくると、秀吉軍に合流して山崎の戦いに参加しています。さらに、清須会議では織田家の後継者に「三法師」を提唱する秀吉の案を支持します。賤ヶ岳の戦いでは、秀吉に味方したため、越前国と加賀国二郡の加増を受け123万石の所領となります。天正13年(1585年)に病のため、亡くなります。

 長秀さんの死去に伴い、長男の丹羽長重が123万石の領地を相続します。しかし、長秀さんが亡くなった年の越中征伐に従軍した際に、家臣が佐々成政に内応した疑いで越前国・加賀国2郡の領地を没収され、若狭15万石となります。また、秀吉による丹羽家家臣の引き抜きも行われ、戸田勝成、長束正家、溝口秀勝、村上頼勝、上田重安、太田牛一らが召し上げられます。また、天正14年(1586年)から天正15年(1587年)の九州平定戦の時も家臣の狼藉の疑いということで、領地を削減され、加賀国松任4万石に減移封となります。

 天正18年(1590年)の小田原征伐にも従軍します。この時は、武功により加賀小松12万石に加増移封されます。

 慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでは、浅井畷の戦いで前田利長軍に勝利します。しかし、西軍が関ケ原本戦で負けたため、改易となります。山城国鳥羽に幽閉されたが、後に江戸に移されます。浪人生活をしていた長重さんですが、救いの手を差し伸べる人物がいました。2代将軍となる徳川秀忠です。かねてから親交があったことで、慶長8年(1603年)常陸国古渡1万石が与えられ、大名として復活します。元和3年(1617年)秀忠さんの御伽衆になります。元和5年(1619年)常陸国江戸崎2万石に加増移封となります。さらに元和8年(1622年)陸奥国棚倉5万石に加増移封されます。寛永4年(1627年)には陸奥白河10万700石に加増されます。そして寛永14年(1637年)に亡くなります。

 長重さんが亡くなると、三男の光重さんが跡継ぎとなります。そして、寛永20年(1643年)に二本松10万700石へ国替えとなります。

 これは、あくまで筆者個人の感想ですが、秀吉さんが長重さんに越中征伐の際に佐々成政に家臣が内応した疑いがあるというのは、言いがかりでしょうね。丹羽家の力を恐れたのだと思われます。

 また、幕府が長重さんを陸奥国棚倉藩や陸奥白川藩に国替えしたのも、築城のためではと思います。城が出来たら、国替してますね。うまく利用されたような気がします。

 これで第8話は終わりです。では、また第9話でお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ