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なんとか残った外様の小大名の話(歴史雑談)  作者: 伊丹 美鈴


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第4話は出羽国 亀田藩 岩城家です

 第4話は出羽国亀田藩岩城家です。岩城家は元々陸奥国岩城郡を本拠としていたのですが、最終的には江戸時代に出羽国亀田藩になったというお話です。

 岩城氏は、平安時代末ごろから陸奥国岩城郡(現在の福島県いわき市あたり)を本拠としていた豪族・戦国大名です。平氏の末裔と称しています。鎌倉時代には地頭を務めていた御家人だったそうです。話を一気に戦国時代まで飛ばします。

 登場人物は、岩城重隆、岩城親隆、岩城常隆、岩城貞隆、岩城吉隆(後の佐竹義隆)、岩城宣隆です。戦国時代の岩城氏は、相馬氏・田村氏・伊達氏・佐竹氏・芦名氏という周囲の大名たちと抗争(小競り合い)を繰り返していましたが、婚姻・養子縁組による外交政策によって生き残りを図ります。

 岩城重隆は、天文10年頃娘の久保姫を伊達晴宗に嫁がせます。そして、その子を養子に迎える約定を交わします。そして。伊達晴宗の長男である親隆を養嗣子として迎えます。ちなみに、伊達晴宗の次男が伊達輝宗で、伊達政宗の父にあたります。三男は留守政景、四男は石川昭光、五男は国分盛重です。親隆は実家である伊達家との関係は重視していたようです。

 しかしその一方で伊達親隆は、妻に佐竹義昭の娘を迎えます。当初は佐竹家との関係も良好でしたが、佐竹氏が奥羽進出の方針を取ると関係も悪化していたようです。養父重隆が亡くなり、親隆も病のため佐竹義重が岩城家に介入するようになります。

 岩城常隆は、永禄10年(1567年)に生まれます。父親隆の死去に伴い、天正6年(1578年)に家督を継ぎますが、まだ幼かったため母及び佐竹義重が実権を握ります。

 天正7年(1579年)伊達政宗の正室に田村清顕の娘愛姫を迎えます。岩城氏と田村氏は長年対立する関係でしたので、岩城氏と伊達氏の関係も悪化します。また、伊達政宗が家督を継いでから勢力拡大政策を取ると、佐竹氏と組んで対抗しています。天正13年(1586年)の人取橋の戦いでは、佐竹側で参戦し、伊達氏の重臣鬼庭義直(左月斎)を岩城氏の家臣が討ち取っています。

 天正18年(1590年)、秀吉の小田原征伐に岩城常隆は参陣することで、所領安堵となりますが、間もなく病に倒れ死去します。

 岩城常隆には実子(後に伊達家に厚遇され、伊達政隆と名乗ります)がいたのですが、生後間もないため、佐竹義重の三男である貞隆が岩城家を継ぐことになります。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでは、岩城貞隆は兄である佐竹義宣と歩調を合わせて中立の立場をとりますが、西軍とみなされ、慶長7年(1602年)に所領没収となります。ちなみに佐竹家は減移封で久保田藩(現在の秋田市)となります。

 その後、貞隆は浪人をしながら、本多正信に仕えることになります。そして、慶長20年(1615年)大坂夏の陣で本多正信隊に従軍し、武功をあげたので、元和2年(1616年)信濃中村に1万石を与えられ大名に復帰します。元和6年に死去します。

  岩城吉隆は慶長4年(1609年)に岩城貞隆の長男として生まれます。元和6年、父の死去に伴い、家督を継ぎます。さらに元和8年(1622年)出羽由利郡内で1万石が加増されます。さらに翌元和9年(1623年)信濃中村の領地を収公され、替地が由利郡に与えられます。この時に亀田村に陣屋を移転し、亀田藩2万石となります。

 その後、佐竹家の都合で岩城吉隆は佐竹義宣の養子となり、佐竹義隆に改名します。岩城家には、佐竹義重の四男で多賀谷家に養子に入っていた宣家が入り、宣隆と改名します。

 

 

 第4話の岩城家は、婚姻・養子縁組で生き残ったかと思えば、関ヶ原の戦いでは、動かなかったために改易になり、さらにその後復活と今回も波乱万丈でした。これで、第4話は終わりです。ではまた第5話でお会いしましょう。

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