トランプがあった
衝撃の子供用絵本から一夜明けて、今日はもう文字の勉強が始まっている。
助かるけど、前世基準だとちょっと早いよね。
多分、今2~3歳だと思ってるんだけど。
ステータスを確認されてから、方針を変えたみたいだ。
不気味なものを見る目も無くなった。
……異世界転生者が割といる世界なのかも。
言葉を教えてもらえないと習得出来ないと思われているなら、それもあり。
早くも小さめの石板とチョークみたいなものを渡されている。
石板が重いのがいまいちだが、子供用の台を設置してくれている。
納得いかないのが、最初の書き取りが「ゴブリン」だった事かな。
この世界のゴブリンって、そんなに重要なの?
昨日の絵本を元に、ゴブリン、コボルト、人間、の順で書き取り。
やはり、名詞に男女がある。
ゴブリンから始まるのは、単語が短くて、性別が無いからかもしれない。
むしろ、性別が無いゴブリン、が気になっちゃうけどね。
アルファベットの表みたいなのも部屋に貼ってもらった。
英語、というかヨーロッパ系の言語に近い感じだ。
文字はちょっと違う。ルーン文字とか近いかな。詳しくないから言い切れないけど。
いずれにせよ、覚えるの大変。
ランタンの書き取りと、自分の名前と思われる単語の書き取りも教わった。
自分の名前が一番長くて大変。
書き取りは、午前中だけ。
今回は、教わった事全部は、覚えきれないなぁ。
確実なのは、ランタンとゴブリンか。。。
ランタンも性別無し。
お昼ご飯とお昼寝挟んで、午後は見たこと無いお姉さんが来た。金髪金目。
乳母の様子を見ると、乳母よりも身分が上かもしれない。
その割に、態度は割と気さくな感じだ。
お姉さんはトランプを持って来てくれた。
手を伸ばすと、渡してもらえた。
数字や絵札は違うが、どう見てもトランプだ。
紙製ではなく革製。
紙がまだない世界なのか?
もし、異世界転生者がトランプを持ち込んだんだったら、異世界転生もの定番のリバーシとかもダメかもね。
過去に異世界転生者がいたから、今助かっているかもしれないが、過去に異世界転生者がいるから、これから定番無双は出来ないかもしれない。痛し痒し。
トランプは数字を覚えるのに良さそうなので、七並べみたいに並べてみる。
途中から、乳母とお姉さんが手伝ってくれた。
十進法らしい。ラッキー。
七進法とかだと、計算出来なさそうだからね。
数字を覚えたいので、午前中の石板に書き写そうとしてみる。
石板を引っ張り出そうとしたところで、乳母が気付いて出してくれた。
まだ幼児の手なので上手く書けない。
数字を書き取ろうとしている事に気づいたらしいお姉さんが、この世界の数字を1から10まで書いてくれた。
0があるのか気になるが保留。
上に私の書き途中の字が残してあったのを消して、お姉さんの字の上に、前世の数字を書き込んでみた。
書きあがって満足していると、周りがちょっとざわざわしてる気がする。何か?
さりげなく石板を取られた。
石板を気にしていると、お姉さん対私と乳母で、七並べをする事になったみたいだ。
ゲームに気を取られてる内に石板は、メイドさんが持って行ってしまった。
ゲームが終わる頃にはちゃんと戻されている。
謎が深まっちゃうね。
早く話せるようにならないと。
夕方になると、お姉さんは帰って行った。
食材の事を考えると若干恐怖の夕食終わって、私もベビーベッドへ。
暇なので、前世の歌を歌う。
ランタン達が貼り付いて来る。
ランタン達は、私が前世の事を考えていると、額にくっついてくる。
考えてる事を覗けるのかもしれない。
そのせいで経験値になるのではないかと思う。
ちょっと不気味かもとも思うが、割り切る事にした。
映像を思い浮かべるのが一番受けが良い気がする。
せっかくなので、桜が咲いているところを思い浮かべてみる。
出来る限り詳しく。
「らんた~ん」
目の前に桜の景色が広がっている。
乳母やメイドさんも驚いているので、私にだけ見えているのでは無い様だ。
ランタンがやってるのか?
くらっとしたと思ったら、意識を失っていたらしい。
また、口に蜂蜜?を突っ込まれていた。
読んで下さってありがとうございます。




