魔力切れ?
疑問が解けないままに、ランタン達相手に発声練習を繰り返し、経験値をためる。
流石に発声練習だけでは、大した経験値にならない上に、一度聞かせた相手にはもう経験値にならないっぽい。
ぽい、というのは、全くならない訳では無いからだが、最初の発音が悪かったり、聞きそびれられたりが原因で、まぁほぼならないと考えている。
「さ~く~ら~、さ~く~ら~」
「「「らんた~ん」」」
という訳で、今は思い出せる限り歌を歌っている。
歌の方が経験値の効率は良い。
しかし、レベル4ではサビ部分しか思い出せなかったり、もどかしい。
目標は、最低限レベル7だと思っている。
レベル7まで行けば、それで生きていけると思う。
そして、謎が深まる一方のランタン達。
私の周りには常時1~3匹いる。
時々、私の額にくっついてくる。
くっついてるだけでなく何かしてる、というか何かされてるという感じがあるのだが、何をされているか分からない。
ただ、なんかスゴイ疲れる。
……ちょっと怖い。
しかし、これをされるとスキルの経験値が結構上がる。
なので、そのままにしてる。
本当にまずかったら、周りの人が止めてくれると信じて。
……なんて思ってそのままにしたのがまずかったらしい。
意識を失いました。
だからといって、他の選択肢があったかと言えば、無いんだけど。
気が付いたら、周りに見た事が無い人含めて大勢に囲まれて、涙目の乳母に口に何か突っ込まれていた。
ランタン達は、ちょっとしょんぼりした様子で、いつもより遠い位置にいる。
口に突っ込まれていたのは、多分、小さなスプーン。
蜂蜜っぽいものを掬ってあったと思われる。
甘くて美味しいのだが、何故かサイダーのような発泡感がある
とは言え、どうやらこれを食べて欲しいらしいので、そのまま舐めとって飲み込む。
明らかに周りがホッとした様子。
緊張した様子だったメイドさんや騎士たちは、元々下がり気味の位置だったが、壁際に下がっていった。
もう一度スプーンを差し出されたので、もう一度舐めとる。
白い服の人が手を伸ばしてきて、私の額や首に触る。
立場的に医者っぽいが、雰囲気は聖職者の様である。
触っただけでなく、何かされた気がする。
この感覚はもう少し、気にした方が良いんだろうかな。魔法的な何かなのかも。
白服の人が、私から離れて何事か話す。
診断結果なんだろうし、誰よりも私が知りたいのだが、さっぱり分からない。
凄いストレス。何とかなんないのかなぁ。
ところで、今更なのだが、この世界の人達は、髪と目の色が前世ではあり得ない色をしている。
乳母は青い髪と目。
実母と思われる女性は、なんと白い髪と目である。
髪ならともかく、目が白って?という感じだが、白黒の漫画の色素が薄い目の人の目のように、縁と中心だけ黒い。
……結構怖い。普段はにこやかだからそれほどでもなかったが、こうして無表情に近いとなおさら。
一言も分からないまま、診断結果が終わってしまった。
今まで会った事がなさそうな、中年の男性が私を抱き上げた。
父なのかな?
母(仮)は若そうなんだけど。
父(仮)は、水色の髪と目をしている。
どちらかというと瘦せているし、目の下に隈があり、くたびれた感じがする。
大丈夫なのかな?
父だとすると、結構身分が高い予想なんだけど。
赤ちゃんの内に父が病死とか、不遇転生予想が頭をよぎる。
父(仮)の頬に手を当てる。
なんか変な感じした。
父(仮)がハッとした感じになって、私をベビーベッドに戻し、白服の人に振り返って何か言う。
白服の人がもう一度私を診察。
蜂蜜?を再度舐めさせられる。
さっきの変な感じは、魔力では?
不謹慎かもしれないが、ワクワクしちゃう。
ランタン達は、私から魔力?を吸い取っていく方向の何かをして、私が魔力?切れになった。
あの蜂蜜っぽいのは魔力?が回復できる。
医者の診断では、医者から魔力?を渡される方向の何かがあった。
私はさっき父(仮)に魔力?を渡す方向の何かをして、蜂蜜?を再度与えられた。
今の所、矛盾はしていない。
魔力とは決められないけど。
その後しばらく、大人達の話し合いがされて、頑張って聞いてみたがやはり分からない。
でも、スキルの経験値が溜まっているような感覚があるので、続けてみた方がよさそうである。
早く言語スキルプリーズ。
読んで下さってありがとうございます。
もどかしい感じ続いてて申し訳ないです。
主人公ももどかしかろうが、作者ももどかしい。
次回あたりから、言葉を学び始めるはず。




