第二十七話「ステータス閲覧レベル10」
ステータス閲覧がレベル10になったわけだが。
色々と新しいステータス画面を触ってみて分かったことがあった。
まず初めにスキル詳細が見れるようになっていた。
スキルの部分をタップすると新しいウィンドウが表示されそこに詳細が書かれている。
例えば雷撃魔法では
《電撃魔法Lv.3》
オリジナルの魔法。作成者は斎藤レン。
スキルレベル1では《雷弾》。
スキルレベル3では《雷刃》。
スキルレベル5では《雷壁》。
スキルレベル7では《雷檻》。
スキルレベル9では《雷槍》。
スキルレベル10では《太陽の光の大剣》を使うことができる。
と書かれている。
そしてその効果で自分のステータス閲覧を見てみれば
《ステータス閲覧Lv.10》
汎用スキル。作成者は***。
スキルレベル1でステータスを閲覧することができる。
スキルレベル10になった場合。
・レベル上限を500から1000にアップ。
・スキルレベル上限を10から20までアップ。
・ステータス数値の振り分けが可能になる。
・スキルポイントが入手可能になる。
・スキルポイントを使用して今まで入手不可だったスキルを手に入れられる。
・スキルの詳細を確認可能になる。
そんなことが書かれていた。
作成者のところが文字化けしているが、これは教えるつもりはないのだろう。
しかし問題はそこではない。
スキルレベルの上限をアップし、レベル上限も上がった。
それに加えステータス数値も振り分け可能になるだって?
最強すぎる……。
上限が上がるのは目に見えて強さに直結するが、ステータス数値の振り分けも相当ヤバい。
なぜなら例えば使っていない筋力の数値を切り詰めて知力に振り分けたりできる、というわけだからだ。
他にも『今まで入手不可だった』スキルを手に入れられるってのも気になる。
そもそも今まで入手不可だったスキルがあったということだし、それを手に入れることもできるようになったということなのだから。
……これはヤバい。
絶対にヤバい。
そう思いながらステータス画面と睨めっこしていると、エレナが尋ねてきた。
「どうしたの? そんなに険しい顔をして」
「あ、ああ……これを見て欲しい」
少し話すか迷ったが、どうせ彼女たちもすぐに追いついてくると思って話すことにした。
ステータス閲覧のレベル10に関して話していると、だんだん少女たちの目が見開かれていった。
「……ヤバいわね、それは」
「だろう? なあ、アリエス。ステータス閲覧をレベル10にした奴は今までいるのか?」
「いないはずです。聞いたことがありません」
俺の言葉にアリエスは首を横に振りながら答えた。
そりゃそうか。
これだけのことを誰も知らないってなると、やっぱりれべる10までいったやつがいないということだろうな。
もしかしたら隠してるやつはいるかもしれないけど。
「ちなみに現在のスキルポイントというのはどうなっていますか?」
「ああ、今はまだ0だな」
「それじゃあまずは魔物を一体倒してみて、どれだけ入るか試してみますか」
アリエスに言われ、俺は頷くとリヴァイアサンに《雷刃》を使った。
一瞬で斬り刻まれ粒子になって死んでいくリヴァイアサン。
「どうですか?」
「ちょっと待ってろ。今見てみる」
そして再びステータス画面を開き、確認してみると。
――――――――――
名 前:斉藤レン
年 齢:27
レベル:304
体 力:3102
魔 力:3710
防御力:900
筋 力:3308
知 力:5071
幸 運:1101
スキルポイント:35
スキル:《ステータス閲覧Lv.10》《剣術Lv.10》《爆炎魔法Lv.10》《竜魔法Lv.5》《雷撃魔法Lv.3》
耐 性:《打撃耐性Lv.10》《炎耐性Lv.8》《氷耐性Lv.9》《炎耐性Lv.7》《水耐性Lv.3》
――――――――――
「スキルポイントが35入ってる」
「その35で何を入手できるかって見られるでしょうか?」
「うん、多分」
そして今度はスキルポイントのところをタップしてみた。
すると——。
――――――――――
入手可能スキル一覧
初級スキル……
近接系:槍術(25)、細剣術(25)、大剣術(25)、鞭術(25)・・・
魔術系:水魔法(30)、火魔法(30)、草魔法(30)・・・
強化系:身体強化(25)、魔力強化(25)、速度上昇(25)・・・
弱体系:筋力弱体(25)、魔力弱体(25)、速度低下(25)・・・
中級スキル……
無し
上級スキル……
無し
達人級スキル……
無し
――――――――――
俺はこんなことが書いてあるウィンドウをみんなに見せる。
「凄いです! たった一匹の魔物でこれだけスキルが手に入れられるなんて!」
ユイは純粋にぴょんぴょん跳ねているが、凄いなんてもんじゃない気がするぞ……。
それはアリエスも同じ考えなのか、重たいため息をついて言った。
「これは絶対に人には言わないでくださいね。世界のバランスが崩れる可能性だってあります」
「そ、そうだよな……。まだ中級以上が出てきてないが、どうせすぐ出てくるだろうし」
しかし倒した魔物がSランク相当の魔物だったから、この数値はもしかして適切なのか……?
そんなことを思ったりするが、それでもぶっ壊れなのには変わりないので、俺は黙っていようと固く心に決めたのだった。




