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続たかしの冒険

川の神の怒りに触れてしまった村人たちは川の神の指名した「たかし」を生贄に捧げることにした!

生贄にされてしまったたかしの運命やいかに!

紙片001-007


生贄に捧げられたたかしは白い死装束を着て他の供物とともに、川の神に供物を捧げる祭壇の茣蓙に横になっていた。

辺りは静まり返り、たかしの息をする音だけがやけに大きく響いていた。

たかしは頭に鈍い痛みを覚えて目を覚ましたが目隠しをされており、視界は真っ暗で何も見えなかった。加えて手足は荒縄で縛られており起き上がることもできなかった。

しばらく身じろぎを試したが縄が食い込み血がにじむに終わった。

たかしは諦めて茣蓙に身を任せた。


どれだけそうしていたのだろう。

たかしが腕の痛みから目をそらしていると不意に足音が聞こえた。

足音はゆっくりとたかしに近づいてくる。2足歩行の音だろうか。

そして、獣にしては迷いがない。人だろうか。

だが、この祭壇は村から離れた山奥、川が一望できる丘にしつらえてある。

村人が普段の生活で訪れることはまずない。

おじいさんもおばあさんも自分を捨てた身だ。今更助けになんて来ないだろう。

幼馴染のあかりも13を数えたあたりから「一緒にいて噂されたら嫌だし」と言われて挨拶すらしていない。助けに来る義理もないだろう。

片思い中のひとみさんもありえない。陰から見守るだけで声すらかけたこともないのだから。向こうはたかしを認知すらしていない。

するといつも干し肉をやっていた隣の家の飼い犬の金剛Mark2だろうか。あれだけ干し肉をもらえばたかしに恩義を覚えていてもおかしくない。いやまで、足音は2足歩行だ金剛Mark2は2足歩行できないだろう。いやしかし、たかしが見たことがないだけで本当はできるのかもしれない。いや、でも・・・。

たかしが足音の主を想像していると足音はたかしの傍らまで来ていた。


「あなたがたかし?」


得体のしれない何かがたかしに問いかけた。



金剛Mark2は先代金剛の子供で雑種です。

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