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Apocalypse of Magical ages Online〜MMORPGは初プレイです〜  作者: 本山 カオル
第1章 EXクエスト「魔女のおつかい」
3/10

第3話 ちょっと理解できない

設定が固まったので汚染の番犬から汚染猟犬にモンスター名を変更しました(2020/11/19追記)

「……変わらないよなーここは…」


 噴水広場。

 今となっては立ち寄る用事もほとんど無い。それでもたまに訪れたくなるのは、一種のホームシックなんだろうか。

 新規プレイヤーとして初めてログインしたあの頃、何もわからずに街の外に出てレベルを上げようとして見事にモンスターに返り討ちにされた。

 その時に出会ったのは汚染猟犬デッドハウンドで、後で掲示板で調べたら推奨レベルは5+PS(プレイヤースキル)だったが、今では難なく倒せる。

 何せ今の俺のレベルは5()0()だ、ここ最初の街「イチューン」の周辺に湧くモンスターはよそ見をしていても勝てる。

 好奇心から路地裏にワクワクして迷い込んで、チンピラに絡まれたのも懐かしいな…って、ん?


「てめぇここが誰のナワバリか分かってんのかぁ?あぁん?」


「えっと…その…ゴメンナサイ…」



──



 ど、どうしたらいいだろう…まさかこんな絵に描いたようなチンピラに絵に描いたように絡まれるとは。

 ちなみに何故NPCと分かったかと言うと、名前が頭上に表示されていないからだ。通常プレイヤーは頭上に名前が表示されるが、NPCにはそれが無い。

 何故わかるかって?ロード画面中に出てくるTipsで書いてあった。


 さて、向こうはやる気満々だし、俺はまだこのゲーム始めたばっかりだから弱っちい。普通に戦ったらまず間違いなく俺が負ける。

 かと言って逃げようにもこの迷路だ…下手に迷って二度と帰れないとかなったら割とシャレにならない。

 いや待てよ?始めたばかりなら何も失うものは無いんじゃなかろうか?

 ……死ぬのは何か怖いからやっぱり却下で。

 お相手さんは拳をボキボキ鳴らして威圧をかけてくる…いやどこまで典型的なんだ、そこまで行くと逆に冷静になってくるぞ。

 とりあえず仕方ない、頼れる人もいないし助けを呼ぶ勇気も出ない以上逃げる方向で…


「おぉーこんな所にいたのかー!探したぞ!」


「ふへ??」


 急に高らかに後ろから声が飛んできたぞ、びっくりして変な声が出てしまった。

 というか、え?探した?誰を?この人?だとしたらまずい、2対1になったら流石に逃げられないが…

 恐る恐る振り返ってみるとなにやら鎧のような、それでいて身軽に動けるような格好をし、首には色とりどりの宝石が紐に通されたネックレス、腰には双剣、腕にはシンプルなデザインの金属製と思われるブレスレット、そして…何故それをつけてるんだと言いたくなるがグッとこらえる。吹き出さなかった自分を褒めてもらいたいところだ。


 彼の頭にフリフリの可愛らしいリボンが着いている…っ!しかもピンク!ピンク色!!


「んじゃっ、そういう事だからお兄さん、ケジメはまた今度にしてやってくれないか?」


「お前は封殺のっ…!くそっ!覚えてろよ…!」


 そしてテンプレセリフを吐き捨ててチンピラは去っていった……うん、今後会うかどうかわからないけど奴の事はテンピラと呼ぼう。

 そして様子を見る限り…これ俺を助けてくれたんだな、そうなんだな。…ぶふっ、ダメだギャップがすごすぎて直視できない…!名前は相手の頭上にあるってわかってるけど爆弾(リボン)も頭についてるから見ることが出来ない…とりあえず仮称命の恩人さんをテンピラは若干怯えたような目で見ていた気がする。それなりにNPCに力を見せつけた事があるんだろうか?


「えっと、ありがとうっ、ございます…」


 ヤバい突っかえてしまった。俺の表情がぎこちなくなっていればいいが。


「いやいやいいよ、昔の自分と重ねちゃったもんだから。」


「は、はぁ、昔の自分ですか…」


「君、新人プレイヤーだろ?シュンコウか…うんうん、いい名前だ。聞きたいことがあったら何でも聞いてくれ!教えられる情報は教えてやるからな。」


 て事はやはり熟練プレイヤーとやらか…俺の大大大先輩という事だ。聞きたいことは沢山あるが、とりあえず……1番気になっていることを聞こう。


「…何でリボンなんか付けてるんです…?」


「ん?あぁーこれ?やっぱ初見さんはビビるよなぁ…」


 ビビるとはちょっと違うけどまぁ、大体あってる。


「いや俺も、デザインはどうなんだ?とは思ったけど、効果絶大なんだよコレ。」


「はぁ、なるほど。」


「詳細は言えないけど、結構役に立つから仕方なく使ってるんだよ。」


 なるほど、性能が優秀だから多少見た目がアレでも付けざるを得ない…ってことか。まぁそれなら仕方ないな……俺のツボに大ダメージが来る効果もおまけ付きなのは…うん。

 とはいえしばらくすれば慣れてくるというもの、リボン(爆弾)を堪えられるようになったのでようやく名前が見れ


[†暗黒の摩天楼†ダークスカイスクレイパー]


「ほぶっふぅ!?」


「おうっ!?」


 俺の腹筋は無事ご臨終致しました。この後相手から顔真っ赤でどつき回されそうになったのは言うまでもなかろうて……

絵に描いたような

が2回続いてるのは誤字じゃないですよ(´・ω・`)

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