あっ・・・
「はーい。じゃ、月末恒例“超激祭ガチャ”引いていきたいと思います。今月も100連行っちゃおう!」
と言っているゲーム実況者さんの声を聞きながらその声に合わせて自分も100連を始めた。
今、自分がやっているゲームは、世界を見ても人気のゲームである。そして、これは、とあることで有名なゲームでもあった。その内容は、「世界一課金ゲー」だと。課金ゲーというのは、ゲーム内のアイテムをリアルマネーを使い買うことを言う。そして、このゲームには、ガチャという概念が存在する。多く課金勢は、ガチャを引くのに必要なサファイアを買っている。
「おーー。確定演出来たーーーー!」
その声は、今までの脳内の静寂を破った。そして俺は、画面に釘付けになった。このゲームで確定演出が出ることは珍しい。
「これで止まれば、夏季限定キャラ、リングリストの水着ver.です。さぁーさぁー・・・・・・あと2つ・・・・・・キッ、キターーー」
その声を聞いた瞬間俺は、スマホの電源を切った。凄いと思いつつも嫉妬心がある自分が憎い。なんやかんやしてたら、自分も100連引き終わっていた。結果は、爆死だった。
「はぁー。買いに行くか。」
こんな真夏にコンビニまで行く面倒くささと、限定キャラが欲しいという欲求心が葛藤している。まぁ、買いに行くんですけどね。魔法のカードを。ここからコンビニまでは、歩いて5分の距離だった。家の一階には母がいた。これからコンビニに行く旨を話し、家を出た。ここからが地獄だった。いくら5分の距離だと言っても暑すぎて、ダウン寸前だった。やっとの思いで付いたそこは天国だった。このまま定住したいくらいだ。それから幾らか涼んだ後、魔法のカードを手に取りお会計を済ませ出た。出た瞬間、俺は、スマホに魔法のカードのシリアルコードを入力し、ゲームのガチャ画面に変え100連を始めた。ちなみに100連するのにかかる金額は、優に万を超える。だが、気にしない!気にしたら負けだ。多くの人は言う。
「課金するぐらいならば他のものを買った方がマシじゃないかと。」
しかーし。俺には、関係ないね。寧ろ課金こそが全てだ。そんなことを思っていたら、折り返し地点である50連目に来ていた。そしてここでなんと念願の確定演出・・・・・・キターー!これで俺も夏季限定リングリストの水着ver.が手に入るかもしれない。期待を胸にスマホの画面を凝視する。一つ、一つとキャラが出てきて、そして止まった!止まったという事は、自分の持っていないキャラであることを示す。そして、課金厨の俺にとって持っていないキャラはいなーい。よってこのキャラは、リングである。以上QED!さぁーてその姿を拝もう。そう思った時、急に暗くなってしまった。それは、画面ではなく目の前が・・・
初めて小説に、触れてみました。自分では、なかなかゴチャゴチャとしているな感じています。何か意見等が御座いましたら今後の参考にしたいと思っています!
読んで頂き有難うございました!