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Arms・Front  作者: 白兎
東京襲撃
99/120

99話 羽根

「でも、一方的なのも不平等ですね…」

と羽根はしばらく考え手を叩く。

「私は玖由の言う事を1度だけなんでも聞く、どうですか?…まぁ流石に自害しろとかは無理ですけど」

「……」

無言のまま玖由は羽根を見上げ言葉を発しようとするがその時、艦内にサイレンが鳴り響く。

「ゆっくりと話す暇も無いみたいですね」

羽根の言葉に応えはしなかったが玖由は手を引っ張り艦橋に向かった。

「なにがあったの?」

玖由の問いかけに憐斗はモニターを見る。それを見て玖由と羽根もモニターに目をやる。

「これは…」

「あまつかぜ…この艦の改良型、アイギス装備っていう武装をしてるはずよ、あんなものを私達に向けてくるなんて…」

「しまかぜなら…」

「無理よ…アイギス装備っていうのはイージス装備の改良版なの…けどしまかぜに対向できる力なんてないわ…」

その時無数のそれも前よりも多くの特殊部隊が現れる。

「もうすぐななんだ…っつ!」

悔しそうな憐斗の表情を見て玖由は羽根を見上げる。視線に気づいた羽根は玖由を見下ろす。

「なんでも聞いてくれる…なら今羽根にお願いする、ここで敵を殺さず無力化して」

「殺さず…ですか、私は殺す専門なのですよ…分かりました」

羽根は自ら手を上げ

「私が、この場をかき乱します、憐斗さん達はその隙に向かってください」

「かき乱すって…どうやって」

「大丈夫です、信じてください!」

と力強く答える羽根を見て憐斗は頷く。

「分かった、任せる」

それを聞いた羽根は笑みを浮かべ

「了解」

ーーーー

「っ!?」

あまつかぜから出撃した特殊部隊員はしまかぜの甲板に立つ羽根の姿を捉える。

「ふふっ…」

羽根は武装を纏うがその武装は更に変化し胸の武装の端に丙という文字が書かれていた。

「こんな時に答えてくれるなんて…ね」

こちらに向かって来る特殊部隊を見据え羽根は複数の短剣を取り出す。

次の瞬間、羽根は特殊部隊員の目の前に現れ、相手が瞬きをする前に姿を消す。特殊部隊員が我に返ると武装が粉々に砕かれ落下していた。

「私はものの弱点が直感で分かるのです、だからそんな事も出来るんです」

短剣を見ながら羽根は呟く。

そして羽根はそのまま急降下しあまつかぜの甲板に立つ。そして自分の周りを囲み銃を向ける特殊部隊員を見て

「あははっ!」

と笑いながら攻撃を仕掛けた。

ーーーー

「羽根…」

あまつかぜから上がる煙を見て蒼嵐は心配そうな声を上げる。

「今のうちに私達は秋葉原に向かわないと…!」

玖由の言葉を聞き憐斗は頷くが羽根を1人で戦わせ残す訳にもいかない為、判断を出来ずに居た。

そんな憐斗にいち早く気づいた渚は結晶を握り口を開く。

「私が羽根を助けに行く!だから憐斗達は敵を倒の親玉を倒して!」

「…分かった渚、任せる」

「うん!任せなさい!」

憐斗はそう言い艦橋を出る。それに続いて結彩達も艦橋を出ていく。

「行った…?」

「強がりしすぎよ…」

神風が呆れたように姿を表し渚の頭を撫でる。

「っ…!」

渚はしまかぜに残る仲間に指示をだし渚は甲板に立ち煙とかすかに聞こえる爆音を聞き渚は神風の手を掴む。

「行くよ…!」

神風は頷き渚に武装として纏う。渚は甲板から海に飛び降りる。

「あははっ!」

羽根は自分に銃口を向け銃弾を放つ特殊部隊員の間合いを素早く詰め銃を床に押し付け取り押さえる。身動きが取れない羽根を見て剣を持った特殊部隊員が四方から振り上げ襲いかかる。それに勘づいた羽根は素早くしゃがむ。その直後頭上で金属同士がぶつかり甲高い音が響く。それを合図に羽根は足を突き出し取り押さえていた相手を突き飛ばす。それと同時に銃を奪い取り両手に銃を構え自分に剣を振った者達の肩を狙い銃弾を放つ。撃ち抜かれた特殊部隊員の手から剣が落下するのを見て羽根は素早く立ち上がりつま先で剣を蹴り飛ばし遠距離から自分を狙う特殊部隊員のスナイパーを破壊する。蹴りあげた足を勢いよく下ろしかかとで背後に転がる剣を蹴り背後から襲いかかる敵を剣から放たれる風圧で吹き飛ばしあまつかぜから海へ落とす。

「このぉっ!」

圧倒的な力で特殊部隊員を蹴散らす羽根に一矢報いようと榴弾が装填された砲塔を羽根に向け放つ。羽根は両手に持つ銃を上に投げ床に落ちている二本の剣を手に取る。そして右手の剣を振り上げ榴弾が剣との間合い見て振り下ろし榴弾を叩き斬り爆発を起こさせる。叩き斬ると同時に右手の剣の刃が壊れる。煙で視界が塞がれる中、羽根は榴弾が飛んできた方角から敵の位置を予測し左手に持つ剣を投げる。その剣は煙を斬り分け榴弾を放った砲塔を貫通する。貫かれた砲弾を武装していた特殊部隊員は砲弾の爆発に巻き込まれ吹き飛ばされるが壁に受け止められそのまま気を失う。

「危ない所でした…ついつい熱くなりすぎて、殺ってしまいそうになりました…責めて自分が言った約束ぐらい守りたいですね…」

最後の一言だけ小さく呟き落下してくる自分の銃だけを掴む。直後背後から勢いよく迫って来るものに気づき身を翻しながら飛び上がり、奇襲を仕掛けたなにかに向け発砲する。が、それは触手のようなもので自分を覆い銃弾を防ぐ。羽根はその触手に見覚えがあった。羽根は地面に着地しそれを睨むように見る。

「また会うことになるとは思いませんでした…クズ野郎…!」

羽根は触手の盾の中から現れたのは榊だった。

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