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Arms・Front  作者: 白兎
東京襲撃
97/120

97話 共闘

「…っ!」

葵と同じT-4の武装を纏った特殊部隊員がしまかぜの甲板からこちらに弓を構えている信濃に気づき無線で他の隊員に伝える。

「敵を発見!ですが確認できるのは一人です」

「1人だろうが全力でやれ」

「「了解」」

と特殊部隊員は一斉に甲板に立つ信濃に向かう。しかし無線を傍受していた信濃は

「無駄です!」

と弓を引く。すると弓の先端に魔法陣が現れさらに次の瞬間無数の魔法陣が信濃の背後に広がる。

「なんだ!?」

信濃が弓を手放すと魔法陣から艦載機が放たれる。

「迎撃!」

特殊部隊は艦載機を撃ち落としていくが確実に足止めをしていた。

「今よ!」

夏琳は、おおすみを動かししまかぜからの注意を引く。夏琳の思惑道理におおすみが逃げると勘違いした特殊部隊はかがを動かしおおすみの進路を妨害しようとする。

「っ…!」

「どうする?このままだと!」

「うっさい!分かってる!龍!私が合図するから急旋回して、それまではかがに突っ込んで!」

そして夏琳は無線を手に取り

「憐斗!合図したら全速力でここから離脱して!」

「わ…分かった」

戸惑って居るのが分かる憐斗の応答を聞き

「全速力で突っ込んで!」

夏琳は舵をとる龍に指示を出す。

「どうなっても知らないからな!」

やけになった龍はおおすみをかがに突撃させる。

おおすみの行動に気づき特殊部隊員はおおすみに向けてミサイルを向ける。しかし次の瞬間両翼が撃ち抜かれ浮力を失った特殊部隊員が海に落下する。更に撃ち抜かれ次々に海に落下していく。混乱する特殊部隊員の武装を羽根、蒼嵐、葵が破壊し更に撃退し海に落下させる。葵の武装を見たい特殊部隊員の1人が

「なぜ、裏切った」

「裏切って無い!あなた達こそ!騙されているわ!」

葵は説得しようとするが聞く耳をもたず武器を振りかざす。それに気づいた梨絵はすかさず武器を撃ち抜き、それと同時に蒼嵐が両翼を切り落とし海に落下させる。

「なにを言っても無駄よ!あっちにとっては私達はただの敵よ!」

「…分かってる!」

言葉に出来ない感情を無理やり言葉にしそれを蒼嵐にぶつける。そして銃を構え、迎撃に向かった。

「…っ!」

全速力でかがに突っ込むおおすみの甲板に立ち夏琳は無線を手に取る。

「10カウントで舵を右にきって!」

「え…あ…おい!」

「9.8.7…」

龍の戸惑う声を無視し夏琳はカウントする。

「おいおいまじかよ…」

「ふえぇ…」

隅で震える志那を見て龍は決心がついたように苦笑いを浮かべる。

「しっかり捕まってろよ!」

「3.2.1…今!」

かがの目の前でおおすみは大きく旋回し水飛沫を巻き上げながらかがと衝突し横付けする。しかし、船体が大きなかがはびくともせずおおすみは衝撃で大きく上下に揺れる。

甲板に立つ夏琳は振り落とされないように手すりを掴みながらも腰のベルトに装填された魚雷を手に取り空に向けて投げる。空中を舞う魚雷は重力に引っ張られ海に落下する。海に沈んだ魚雷は夏琳の指示で動き始めかがのスクリューに着弾しかがの動きを止める。

「憐斗!今よ!」

「了解!」


夏琳の合図を受けしまかぜの甲板にいた梨絵と信濃は艦内に戻り、憐斗は結彩を見る。そして結彩はしまかぜの速力を全開にする。

いきなり全開にしたためしまかぜの船首部が浮き上がる。一瞬の隙にかがの真後ろを通り過ぎる。

「はっや…」

唖然とする蒼嵐を見て

「早く追いかけないと見失いますよ!」

と羽根は言い追いかけてくる特殊部隊員に向けて弾幕を張る。

「羽根の言う通りなのだよ!」

映月も蒼嵐に撤退するように促す。

「でも…」

「ここは任せてあなた達は早く憐斗達に追いついて!」

「…っ!分かった!行くわよ!」

蒼嵐達は背後に弾幕を撒き散らしながら全速力でしまかぜを追いかける。

「で…俺達はどうするよ…?」

「逃げるしかないでしょ!」

「無茶苦茶だ…さっきのでこっちにもダメージを受けてるんだぞ」

「かっこつけすぎたわね…」

と夏琳は空を見る。その時、光の線が特殊部隊員の横を通り過ぎる。それと同時に特殊部隊員の武装が破壊され、一瞬のうちに全滅させる。

「止まらなぃぁぁぁーっ!」

と空から桜花がおおすみの甲板に激突する。

「だ…大丈夫?」

「うん…そんな事より憐斗達を追いかけるよ!急いで!」

切羽詰まった桜花は急がないといけない理由を伝える。それを聞いた夏琳は目を見開き言葉を失った。

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