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Arms・Front  作者: 白兎
東京襲撃
86/120

86話 理由

私はアームズが嫌いだ。

アルマが現れてから翌年1月アルマの進行は東京にも到達してきていた。

「お母さん早く!」

アルマの襲撃から私はお母さんを引っ張りながら逃げる。しかし目の前にアルマが現れ私は立ち止まる。

「っ!」

その時更に現れたアルマが腕に付いた刃を振り上げていた。

「葵っ!」

私が振り返りアルマを見上げた瞬間、お母さんがアルマの攻撃を受け私の額に赤い液体がかかる。

(血…!?)

「お母さん!」

私は倒れるお母さんを背負いアルマの攻撃を受けないように素早く左右に動きアルマの間から抜け出し駆け出す。

「お母さんしっかり!」

意識が朦朧としているお母さんに声をかけるながら私はアルマの気配を感じない場所でお母さんを下ろす。

「しっかりして!」

「逃げ…て…」

「嫌だよ!お母さんを置いてなんて…!」

私はどうしたらいいのか分からず焦りが募る。その時更に草から気配を感じお母さんを守るように前に立つ。嫌な予想が的中しアルマが現れる。そしてアルマは葵に向けて砲塔を向ける。

(このままだと…)

次の瞬間、砲撃音が響き渡る。私が目を開くと目の前のアルマが跡形も無く吹き飛びアルマがいた場所に一人のアームズが立っていた。

「お前は…?」

その人は私の問いかけに答えずお母さんを見る。

「早く君のお母さんから離れなさい」

「お前…いきなり何を…」

その瞬間、私の肩を背後から強く掴まれる。

「あ……あぁ…」

「お母…さん?」

「不味い…!」

アームズが私の肩を掴むお母さんの手を切り裂く。

「早く逃げろ!それはもう君のお母さんじゃない!」

「……お母…さん…」

そう呟いた瞬間先程と同じ砲撃音が響き砲弾がお母さんを貫くそして次の瞬間お母さんの身体が内側から破裂し跡形も無く消える。

「どうして…」

悲しみより大きな感情を込めて拳をアームズの鎧にぶつける。

「どうしてお母さんを殺した!」

「あのままだと君も殺されていた、それに君のお母さんはいずれにしろ助からなかった」

「違う!お前は不可能だからって…諦めて殺しただけだ!」

「……すまない」

「あぁぁぁぁぁぁっ!」

目を覚ました私は悪夢を見た余韻を感じながら荒い呼吸を整える。

「何もせず殺すだけしか脳がないアームズになんて許さない…だから私は特殊部隊(ここ)でアルマ化した人を殺さず助ける方法を見つけ出す…そのために私は特殊部隊になったんだ」

呼吸が落ち着き私自分の手を握る。

ーーーー

「二人のお母さんを殺したアームズは一体誰なんだ?」

「それは分から無いみたい…」

「「!?」」

実体化していた神風、大和、マチルダはドアの外から気配を察知しドアを勢いよく開け廊下に飛び出す。

「急にどうしたん!?」

「さっきクリークの気配を感じたんだけど…」

「またこのパターンか…」

大和はこの出来事に飽きたように頭をかきながら呟く。

「まぁまぁ」

神風が大和をなだめるように肩を優しく叩く。

「こんな所に一体…誰が…」

(アルマ…人間…クリーク…もしくは…)

盗み聞きをした者の正体を考えて居た憐斗に

「もしくは私達の知らないなにか…だったりして…」

結彩が口を開き憐斗の心の声を代弁する。

「なにかって一体なんなの…」

「あくまでも憶測よ」

「あった…」

「憐斗…っ?」

憐斗の笑みを見て結彩は恐怖を感じる。

(またこの笑み…)

以前、舞鶴での榊との戦いでも見た笑みだったのだ。そしてその憐斗の口から更に耳を疑った。

「戦争を起こす」

「な…なにを言ってるの?」

「政府と俺達で戦争をするその間に政府の秘密を暴いてやるのさ」

「………っ」

結彩はその作戦を否定したかったが言葉が思いつかず俯いた。

(私の知っている憐斗って…)

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