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Arms・Front  作者: 白兎
舞鶴遠征任務
72/120

72話 向き合う

「梨絵っ!」

「来ないで…来ないでください!」


梨絵はスコープを覗かずに砲弾を放つ。憐斗はそれらを全て斬り裂き梨絵との距離を詰める。そしてライフルの長さよりも近くまで間合いを詰め手を伸ばすがそれを梨絵は振り払う。そしてそのまま梨絵は短剣を抜きそれを憐斗に向けて振る。憐斗は梨絵の腕を掴み受け止める。その時梨絵の腕に付いたブレスレットが目に付く。


「これは…なんなんだ」


憐斗の問いかけに答えずに梨絵は手から短剣を手放す。が、落下する短剣を蹴り上げ憐斗の足の武装に短剣が突き刺さる。


「ぐっ…」


顔を顰めながら憐斗は足に突き刺さる短剣を抜き取る。


「もういいでしょう…早く帰ってください…」

「これくらいで帰ると思っているのか」

「…そうですよね…なら…憐斗…殺してあげます、心配しないでください憐斗を殺したあと私も後を追いますから憐斗を1人にさせませんから」


梨絵は胸部分の武装を引きちぎるように切り離し黒い菱形の部品をはめ込む。形や大きさは切り離した場所に綺麗にはめ込まれる。するとはめ込まれた場所から武装の上からさらに武装はまとわりつく。


「っ…!」

「くっ…あぁっ…」


ハウと梨絵は武装と身体にかかる想像以上の負担に苦しそうな表情をするが憐斗にそんな顔を見せないように下を向く。その間に武装は侵食され変形していく。


「あぁぁぁっ!」


変形が終わってもなお有り余るエネルギーを憐斗に向けて放つ。咄嗟に憐斗は側面にかわすが衝撃波が憐斗を襲う。

憐斗は梨絵の姿を見て目を見開く。ビークルのような装甲に所々から歯車が剥き出しになりさらに至る所に思いついた武器を付けたように武器を備えてある武装を纏っていた。


「うぅっ…はぁぁぁぁぁっ!」


梨絵は両肩に着いたガトリングガンで憐斗に弾丸の雨を喰らわせようとする。咄嗟に大和が装甲を展開し弾幕を防ごうとするが弾丸は装甲を貫き憐斗の頬を掠める。さらに梨絵は背中に背負わされたミサイルランチャーからミサイルを次々に放つ。


「憐斗逃げろ!あと砲塔を梨絵に放つんだ今の梨絵は正気じゃない!じゃないと本当に殺されるぞ!」

「くっ…!」


憐斗は走りその場から離れる。その直後ミサイルが背後に着弾し爆発が起こる。憐斗はやむを得ず残った砲塔を梨絵に向けて放つ。しかし放った砲塔を視界に捉えた梨絵は腕からアームを伸ばし砲塔を掴む。そして憐斗に向けてレールガンを放つ。かわしきれないと感じた憐斗はレールガンが放った衝撃波に向けて砲剣を突き出し衝撃波を引き裂き衝撃波を打ち消す。


「何でもありじゃないか…どうする憐斗」

「一つ方法はある」


そう言い憐斗は砲剣から剣を抜き取り砲塔を元の位置に戻す。そして砲塔からエネルギーの衝撃波を放ち梨絵に向かって突き進む。梨絵はそんな憐斗に向けて銃弾を撒き散らす。方向を帰ることが出来ず装甲を展開することも出来ない憐斗は銃弾を直接受け武装の至る所に風穴が開く。衝撃と痛みに耐え憐斗は梨絵の目の前で剣を大きく後ろへと振りかざす。


風車(かざくるま)っ!」


憐斗は身体を回転させ梨絵の横を通過する。一瞬の出来事に梨絵は理解が出来なかった。その時梨絵の武装に取り付けられた黒い部品が粉々に砕ける。すると梨絵の武装に覆い被さっていた武装が剥がれるように崩れ落ちる。ふらつく梨絵をすかさず憐斗が受け止める。


「れ…んと…ご…めん…なさい…」


梨絵は腕を伸ばし血が流れているの憐斗の頬を撫でる。


「でも…憐斗を守るには…こうするしか」

「それ、爆弾だよな…?」


憐斗は自分に伸ばされた梨絵の腕を掴みブレスレットを見る。


「そ…れは!…」

「やっぱりそうなんだな…」

「駄目っ!」


ブレスレットに触れようとする憐斗を梨絵は止める。


「それは…」

「言わなくていい、それより梨絵はどうしたいんだ?俺達の元に戻って来るかこのままあいつらの言いなりになるのか」

「…たい…戻りたいです!憐斗やみんなと居ると過去のことも忘れて美来梨絵として居ることが出来ました…でも!そんなんじゃ駄目なんです!過去と向き合う事が出来ない私にみんなといる資格なんて…」


その時憐斗が優しく梨絵の頭を叩く。


「馬鹿か」

「えっ…」

「誰だって向き合いたくない過去なんてあるでもそれを1人で向き合えなんて誰が言ったんだ、俺も過去の事を1人で抱え込んだりもした、けどその時は傍に結彩が居てくれた、だから過去と向き合う事も立ち直る事も出来た、だから梨絵も1人で向き合わなくていいんだ俺達が居るんだからさ」

「憐斗…ありがとう、でもこれは…」

「あぁ、これか」


憐斗はブレスレットを手に取り軽く引っ張るとブレスレットは千切れ梨絵の腕から外れる。咄嗟に梨絵は目をつぶるがしばらく経っても何も起こらず恐る恐る目を開ける。と、憐斗はブレスレット

を持ったままこちらを見ていた。


「爆発…しない…?」

「安心しろ梨絵の武装を破壊する時にこれも一緒に破壊しておいたのさ」

「どうやったのですか…」

「風車…これは父さんから教えて貰った技なんだ、剣を振った時の衝撃波が消える前に更に衝撃波を重ね風の刃を形成させる、そして俺が梨絵の武装を破壊したのと同時に風刃がまずブレスレットの爆薬部分を破壊その破壊したのをセンサーが感知する前にセンサーを破壊そして梨絵が理由を言うことが出来なかった原因の盗聴器を破壊したんだ」

「憐斗…」


その時憐斗の武装が弾け大和が姿を現しそのまま転がり憐斗は衝撃で壁に激突する。


「大和…大丈夫か…」


レンナの姿となった憐斗は立ち上がり大和に歩み寄る。


「あぁ…問題ない…けど…しばらくは武装として纏う事が出来ない…すまない…」

「大和が謝る事じゃないさ、無理をさせた俺の責任だ」

「私が…行きます…!憐斗達をこれ以上危険な事に巻き込むなんて…」

「あはははっ」


と笑い声が響きどこからとも無く夕立が姿を現す。


「誰が悪いとか言っている暇はありませんわよ…でも面白いですわね自ら自分を悪者に仕立て上げようとしているのですから」

「それを言いに来ただけか夕立」


夕立は敵意を向ける大和を見てさらに不敵な笑みを大和に向ける。


「なにも出来なくなったもなお敵を作ろうとするなんて…愚かですわよ、ですが心配無さなら無くても大丈夫ですわ」


と夕立はレンナを見る。


「憐斗様もといレンナ様私のパートナーになって下さいまし」

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