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Arms・Front  作者: 白兎
舞鶴遠征任務
65/120

65話 九花村事件編 日記

「遥姉さんにそんな事が…」

「確かに私達と初めて出会った時ずっと暗い表情だったから何かあったのかなと思っていたけどそんな事があったなんて…」

「言いたく無かったのだろうな…俺でもこんな事人に言いたくない」

「そうね…」


そう言い憐斗は再び日記に目を向けた。


ーーーー


警察に保護された私はまだ幼いということもあり施設に預けられました。生きる意味を失って居た私はひたすら殺して欲しいと大人に訴えましたが却下されました。そんな死を求め続けたある日1人の男性が私の元に訪れました。そしてその人は手を伸ばし私に向かってこう言いました。


「私達の元に来て欲しい、私達は君のような才能を探していた」


それを聞き私は『また必要されているのは自分の才能なのか』と思いました。しかし、このままここに居るというのも嫌だった私はその人の手を掴みました。いくらあの時の私でも普通の生活が出来なくなる事は分かっていた筈なのに…

それから4年様々な訓練を受け大人を凌駕する成績を出した私は実際に潜入捜査と言った事をする様になりました。

そんな時私は呼び出されいつものように司令室に入るとそこには上官の他に総理大臣などと言った国のトップの姿がありました。ただ事では無いと感じながら上官を見る。


「国に…いや人間に挑戦状を叩き込んで来た奴が居る、しかし手がかりは無く分かっているのはこれが送られた場所だ」

「と…今回の作戦はその犯人を探すのですか?」


と上官から渡された紙を見ると

『人間達よお前達は間も無く死ぬ事になる』

それを見てふと思った疑問を上官に問いかけました。


「誰かのイタズラでは無いのですか?」

「私も最初はそうかと思ったがこれは全世界にも送られているらしい、イタズラの限度を超えている」

「分かりました、それでこれが送られた場所というのは…」

「九花村だ、そして今回はお前一人では無い」


村に子供がたった一人でやって来るのは怪しすぎると言うことで父親、母親役として二人の潜入捜査官が同行する事になったのです。

以上が私が九花村に来た理由です。


ーーーー


「遥ねぇ…潜入捜査官だったんだ」

「だからサバイバル技術とか知ってたのね」


憐斗から離れ遥香の日記に見入っていた蒼嵐を見て加奈は音を立てないように背後に周り勢い良く背中を叩く。


「ひやぁぁぁぁぁぁっ!?なっ…なにするのよ!」

「ずっとシリアスだったから気分を変えようかとな」

「だぁからって!変な事しないでよ!」

「ごめんごめん」


そんな二人のやり取りを見ても憐斗は表情を変えることなく更に一ページ捲る。

『12月15日』

と日付が書かれその下に1日の出来事が事細かに書かれていた。


「この日って…」

「あぁ遥姉さんと始めて出会った日だ…忘れらる訳ないだろあんな出会い方をしたんだからさ」


憐斗はその時の記憶と遥香の日記を照らし合わせながら思い出す。


ーーーー


今日はこの村の事を知るために散歩に行く事にしました。私は記憶力が特に良いため人の顔を覚えることは簡単でした。

そして歩いていくうちに辿り着いた神社で出会う事になったのです。


「この神社は…」


遥香は鳥居を潜り境内を見渡す。その時草むらから勢い良く向かって来る気配を感じ構えると同時に結彩が飛び出して来る。

咄嗟に拳銃を抜き取り結彩に向ける。


「ふぇっ!?」


突然銃口を向けられて慌てる結彩の背後から憐斗が飛び出し腰に付けた短い木刀を振り遥香の拳銃を弾く。反射的に遥香は反撃をしようと身体を回転させ回し蹴りを入れようとするが憐斗はしゃがみこみ遥香の蹴りをかわす。そして立ち上がると同時に木刀を振り上げるが遥香は拳銃を振り下ろしそれを受け止め鈍い音が響く。


「あわわ…」

「あ…」


結彩のどうしたらいいか分からず慌てる声を聞き我に返る。


「ご…ごめんなさい、つい反射的に…」

「つい反射的に…いきなり変な物を向ける人なんて聞いた事無いんだけど…」

「ゴム弾ですから大丈夫ですよ」

「ゴム…弾?」

(この子は一体…訓練はされているようですが銃を知らないなんて…なにか分かるかもしれないですね…)

そう考えた遥香は拳銃を仕舞い


「それより自己紹介がまだでしたね、私は紺野遥香よろしくお願いしますね」

「俺は相良憐斗…でこれが紫萩結彩」

「これって言わないで!」

「ま…まってーや…二人とも速いねん…」


遅れて息を切らした加奈は憐斗達に追いつく。そして遥香を見て『誰?』と言いたげな目を憐斗に向ける。


「この人は紺野遥香さん、私達もさっき出会ったばかりだけど…」

「近藤加奈や、よろしくな〜」


と加奈は憐斗にもたれる。それを見て結彩が文句を言うが加奈は聞く耳を持たなかった。そして二人のあいだに挟まれた憐斗は二人に離れろと文句を言う。そんな3人を見て遥香は羨ましくも寂しくも感じ


「私も仲間に入れてくれませんか?」


と言ってしまう。

その言葉を発した直後私は自分の言葉に恥ずかしくなりましたが前言撤回も出来そうに無かったので私はこれを利用し情報を集める事にしたのです。


『12月16日』

調査開始2日目異常はありませんでした。

今日は朝から結彩が私の元にやって来ました。どうやら昨日憐斗との闘いを見て私に武術を習いたいという事でした。私は人に教えるという事が苦手でしたがそんな私の教えでも結彩は理解し自分のものにしました。これなら私以上に強くなれるでしょう。


「遥姉さんから習っていたのか…」

「はる姉…そんな事書かなくても…」


結彩は顔を赤らめ日記から目を逸らす。

そして17日、18日、19日と書かれた日記を読み続け20日の所で憐斗は目を止めた。日付の下に一行全て使い題名が書かれていた。


『12月20日』

理 由

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