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Arms・Front  作者: 白兎
舞鶴遠征任務
62/120

62話 認める

加奈はアルマの姿を捉えしゃがみ狙いがぶれないようにランチャーを支え右目に付けたスコープ越しに狙いを定める。そして加奈が引き金を引くと砲弾が勢い良く放たれる。そして放たれた砲弾は空中で分裂し小型のミサイルとなり飛行型アルマにぶら下がるアルマに命中し爆発する。更にその爆破により支えて居たアルマも巻き込まれ誘爆を起こす。加奈の射撃が正確に支えられているアルマを撃ち抜くのを見てマチルダは唖然となる。


「加奈って…射撃が得意なの?」

「いや、元々うちはあんまり得意じゃ無かったんやけど身内にそういう事を極めた人か居るから…強くなりたいって言ったら教えこまれたんや」


と話ながらも加奈はレバーを引き次弾を装填する。そして深呼吸をし桜花に狙いを定め引き金を引く。拡散したミサイルが桜花に向かうが桜花は剣を前に突き出し更に加速する。小型ミサイルは桜花とすれ違った瞬間爆発を起こす。


「加奈、後ろに飛んで!」

「えっ?わ…分かった!」


マチルダの言われるがまま後ろに飛ぶと大きく空に飛び上がる。それと同時に桜花は地面に激突しその衝撃で周囲の地面に亀裂か入り陥没する。


「なんて威力…」

「わっわっ!?」

「大丈夫だから落ち着いて」


想像以上に飛び上がり慌てる加奈をマチルダは落ち着かせ地面に着地させる。


「びっくりした…」

「慌てすぎ、っ!来るよ!」


桜花は更に加奈に向けて剣を突き出しながら突撃する。加奈は咄嗟に回避するが桜花は身を翻し剣を振り下ろし衝撃波で加奈は吹き飛ばされる。


「こうなったら!」


マチルダは多段ランチャーを操り桜花に向けて放つ。無数のミサイルが桜花目掛けて進むが桜花は素早く動きミサイルを地面に着弾させる。


「ちっ…!」

「マチルダいい方法があるよ!」

「えっ?」


ミサイルをかわしきり桜花は再び加奈との距離を詰め剣を突き出す。加奈は背後に立つ木に回り込むすると剣が木を貫き顔をだす。そして桜花はそのまま横に振り木をなぎ倒す。その隙に桜花との間合いを詰め砲塔を向ける。それに気づいた桜花は距離をとる。それと同時に砲弾が放たれ桜花を掠める。桜花は更に距離を詰める加奈を蹴り飛ばす。咄嗟に防御態勢を取り桜花の蹴りを防ぐ。


「どう?出来そう?」

「無茶苦茶だけど逆転するにはそれしかないみたい…」

「いくよ!」


加奈は狙撃ランチャーを展開し素早く弾を装填する。そして桜花に向けて砲弾を放つそれと同時にマチルダが操作する多段ランチャーからミサイルが放たれた砲弾が分裂し小型ミサイルとなり桜花に向かう。多段ランチャーから放たれたミサイルで逃げ場を断たれた桜花は小型ミサイルの合間をすり抜けながらかわす。しかし、次の瞬間なにかに狙われている気配を感じ桜花は加奈を見る。すると加奈は砲塔を桜花に向けていた。

(誘い込まれた!?)

慌てその場から離れようとするが一瞬立ち止まってしまったせいで前後をミサイルが通過し身動きが取れなくなる。


「今!」


その一瞬を狙っていた加奈は砲弾を放ち砲弾は直線上に立つ桜花に吸い込まれるように突き進み爆発が起きる。更に爆発が周りのミサイルに誘爆し大爆発が起こる。


「やった!」

「それ…戦闘中に言ったら駄目なやつや…」

「いやぁ危なかった」


桜花はで砲弾を突き刺し爆発の直撃を防いでいた。


「やっぱり」


加奈はそう呟きながら身構える。桜花は地面を強く蹴り土煙が上がると同時に加奈の目の前に現れる。突然目の前に現れた桜花に対応する暇も与えずに桜花は剣を突き出す。が、上からの衝撃で桜花の剣は加奈を掠め地面に突き刺さる。


「憐斗…」

「ったく…どうして無茶ばっかりするんだ」

「憐斗に認めてもらいたくて」

「全くお前達は…俺は認めていないなんて事言った覚えはないぞ、俺はお前達を認めているさ、だからこそ俺は死なせないとしていたのだが過保護だったな、すまない」

「憐斗は認めてくれてたんや…」

「あぁ加奈がどれだけ努力をしていたのかも知っているんだ認めない理由はないだろ」


と憐斗は加奈の頭を優しく撫でる。そして鋭い視線を桜花に向ける。その目に殺気を感じた桜花は素早く距離をとり構える。と、そこに結彩が憐斗に追いつく。


「形勢逆転だ、さっさと撤退しろ」

「断る!」


桜花は憐斗との間合いを詰め剣を振り上げる。その時桜花は更に腕に力を込め振り上げる速度を上げる。

(急な加速なら対処できない!)

しかし憐斗は1歩後ろに下がり桜花の剣が目の前を通過する。


「なっ…!?」

「さっきの剣の使い方を見て思ったが君は剣の扱いに慣れてないだろ」

「そんなことない!」


と剣を突き出す。が、憐斗は装甲を目の前に展開し桜花の剣を弾く、負けまいと桜花は更に正面から剣を憐斗に向けて突き出すが憐斗的確に装甲を展開し剣を弾く。ついに桜花は涙目になり


「なんで装甲で防ぐんだよぉ…卑怯だよぉ…」


と訴える。流石に憐斗もため息を付き呆れる。


「あのなぁ真正面から今から攻撃しますと言われてはいそうですかと攻撃をくらう馬鹿なんているわけないだろ…」

「じゃあどうしたらいいんだよぉ…」

「それを敵に聞くな」

「あの子…ポンコツね…」

「ポ…ポンコツ言うなー!き…今日の所はここまでにしておいてやる!覚えてろー!」


桜花は翼を広げ空に飛び立ち逃げいく。


「なんだったんだ…それより加奈大丈夫か?」

「平気や」

「これで分かっただろアームズとアルマの戦闘がどれだけ危険か」

「分かった、だからうちもアームズになって憐斗の力になる!それともやっぱり…うちの事は認めてないの?」

「分かった…好きにしろ」

「やった!」

「ねぇ!憐斗!認める認めないってなんの話!?加奈と何話してたの!?ねぇってばぁー!」


と結彩の声が辺りに響き渡った。



「奴を取り逃したと…?」

「はい、申し訳ありません」


梨絵は目の前に立つ人に謝る。


「ですが、憐斗達は必ずここに来ます、そこで迎え撃てば良いかと」

「お前に奴等を討てるのか?」


その問いかけに梨絵は表情には出さなかったが戸惑う。そして拳を握り


「はい、お任せ下さいマスター」


と感情を押し殺しながら言う。そして梨絵は強く拳を握ったため手から血が流れていた。

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