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Arms・Front  作者: 白兎
結彩救出作戦
49/120

49話 最悪の再会

「ぐっ!」


人型アルマと戦いながら憐斗は違和感を覚える。

(こいつらの戦い方…どこかで…)

そう思いながらも憐斗は人型アルマに向けて剣を振り上げる。しかしその剣を人型アルマは腕で憐斗の剣を弾き憐斗の手から剣が離れる。すぐさま憐斗は人型アルマを蹴り飛ばそうとするがそれも軽く受け流されアルマが拳を突き出す。それを憐斗は身体を横にし拳をかわす。が、人型アルマは足を突き出し憐斗の足を引っ掛けてバランスを崩させようとする。それに気づいた憐斗は飛び上がり地面を滑る足をかわす。しかし人型アルマが突き出していた腕を折り曲げ憐斗の腹部に肘を打ち込む。


「かはっ…」

(このやり方まさか…!)

「憐斗!」


地面に叩き付けられた憐斗を見て渚は駆け出し薙刀を突き出し憐斗に砲塔を向ける人型アルマを横から突き刺しそのまま振り上げ人型アルマが半分に割れる。


「渚、後ろだ!」


とっさに渚は振り返ると薙刀に衝撃が走りそのまま渚は吹き飛ばされる。

憐斗は目の前の人型アルマを見て目を見開く。


「仮面…まさかお前が…」

「いつの間に!?」


信濃は仮面のアルマが移動していた事に気付き驚き仮面のアルマを追いかける。

仮面のアルマは他の人型アルマとは違いはっきりとした人の形をしていた。そしてそれは憐斗を見る。憐斗は何も仕掛けない仮面のアルマに警戒しながら立ち上がり素早く剣を拾い構える。


「くっ…憐斗!気を付けてそいつ他のアルマと違うから!」

「分かってる…」


次の瞬間、仮面のアルマが地面を蹴り憐斗に向かって突き進む。それを見て憐斗も剣を突き出すが、仮面のアルマは憐斗を無視しその先に居る渚目掛けて刃を向ける。


「このっ!渚、かわせ!」


改大和に変形させ憐斗は砲塔から槍を放つ。仮面アルマは自分より速い光の槍を見て地面を横に蹴り進行方向を変え背後から向かってくる槍をかわす。渚は向かって来る槍を見て薙刀を構える。


「渚…何をする気」

「神風、あれって元々は砲弾なんだよね…なら!」


と薙刀を振り上げる。


「はぁぁぁぁぁぁっ」


と薙刀の側面を使い砲弾を打ち返す。


「よっこらぁぁぁしょぉぉっ!」


軋む薙刀を振り上げ光の槍の進行方向を仮面のアルマに向ける。仮面のアルマは渚の予想外の行動で対処しきれず仮面アルマに命中する。


「憐斗!」

「蒼嵐は他の人型アルマの対処、あと対空兵器の破壊を!」

「了解!」

「させません!」


人型アルマの腹から矢が飛び出し蒼嵐は咄嗟に剣を振り矢を弾く。


「味方を撃ち抜くなんて…」


人型アルマが倒れその先に居た信濃の姿を見て蒼嵐は呟く。


「こうでもしないとあなた方を殺す事が出来ませんから」


信濃は弓を構え弦を引くすると前方に何重に重なる魔法陣が展開され艦載機が放たれる。それを見て蒼嵐は持てるだけのミサイルを投げ艦載機を迎撃するが、対空兵器が反応しミサイルを撃ち落とされる。そのためミサイルを掻い潜り蒼嵐に向かってくる艦載機が現れる。


「このっ!」


サブマシンガンで艦載機を撃ち落し信濃を無視し先に対空兵器を破壊しようと試みるがそれを阻止しようと信濃が無数の矢を放つ。蒼嵐は素早く後ろに下がる。そしてマシンガンを連射し弾幕を張り矢を弾いていく、次の瞬間弾幕を掻い潜り信濃が体当たりをし地面に押し倒す。蒼嵐は自分にのしかかる信濃に向けてマシンガンを乱射する。信濃は素早く飛び退き蒼嵐と距離を取る。


「なっ!?」

「あれを直接喰らってるのに…!」


マフラーを前に出し槍を受けとめていた仮面アルマは再び渚に襲いかかろうとするが渚の前に憐斗が立ちはだかり仮面アルマの行く手を阻む。


「ぐっ!なんて力だ…」

「な…ん…で…」


憐斗は仮面アルマが喋った事に気付く。


「じゃま…す…る…の…れ…ん…と…」

「!?…今なんて!」


動揺してしまったせいで力が緩み仮面アルマに押し切られ仮面アルマの蹴りが腹部に直撃し吹き飛ばされる。


「かはっ…い…今の…声…」

「憐斗!大丈夫!?」

「あぁ…でも…」


こちらを向く仮面アルマを見て声が微かに震えている憐斗を見て大和は

(ここまでか…)


「憐斗…あの仮面を狙うんだ…そうすれば憐斗の疑問も晴れる」

「なんでそんなことを…」


憐斗の問いかけに大和が答える前に仮面アルマが

再び渚に襲いかかろうとする。それを見て再び憐斗は立ち上がり剣で仮面アルマの刃を受け止める。


「本当に仮面を破壊すれば分かるんだな…蒼嵐!」

「な…なに!?」


信濃の矢と艦載機と艦載機から放たれる機銃をかわすのに精一杯ながらも憐斗に呼ばれて反応する。


「俺が合図をするからそれに合わせて上昇してありったけのミサイルを思いっきり投げてくれ!」

「さ…流石に無理よ!」

「お願いだ!お前ならできる!俺はそう思ってる!」


蒼嵐は憐斗の『お前ならできる』という言葉が頭の中でループする。そして


「よし!分かった!やってやる!」

「あ…あなた…」


信濃は蒼嵐の様子の変わりようを見てそう呟く。

憐斗は全力の力で仮面アルマの刃を弾き隙を狙い剣を突き出し仮面アルマのてから刃を離す。さらに間髪入れず剣を仮面アルマの仮面目掛けて振り下ろすが仮面アルマは一歩後ろに下がり目の前を剣が通過する。


「今だ!」

「ありったけのミサイル!喰らえぇっ!」


信濃の攻撃をかわし蒼嵐は上昇する。すると対空兵器が蒼嵐を捉えるが、蒼嵐は対空兵器を無視しミサイルを投げ宙に舞うミサイルが仮面アルマに向かう。すると対空兵器の注意がミサイルに向き槍が放たれる。ミサイルと槍は仮面アルマと憐斗、渚の目の前で接触し爆発が起こる。爆発の衝撃で一瞬怯んだ仮面アルマを見て憐斗は飛び出し仮面アルマの仮面目掛けて剣を突き出す。しかし憐斗に気づいた仮面アルマは憐斗の突き出した剣をかわしすれ違いざまに蹴りを叩き込み憐斗を吹き飛ばす。


「渚!今だ!」


憐斗の言葉を聞き渚が飛び出し吹き飛ばされる憐斗の真上をすれ違うそしてお互いの足を合わせ


「いっけぇぇぇっ!」


憐斗は足を突き出し渚を勢いを上げる。仮面アルマは渚を止めるため拳を突き出すが煙で視界が悪いため渚の真横を拳が通過する。それを見て渚も拳を仮面に向けて突き出し仮面アルマを吹き飛ばす。


「何!?」

「隙あり!」


と信濃に向けて近距離でミサイルを投げる。


「まだあったのですか…!」

「あんたを倒すために一発残していたのよ!」

「ぐっ!」


信濃が装甲を展開するより先に着弾し爆発する。


「はぁはぁ…」


煙が晴れ憐斗達は仮面アルマを見る。すると仮面アルマの仮面の半分にヒビが入り粉々に砕ける。


「まさか本当に…っ!?」

「えっ!?」


仮面の中から見えた右目を見て憐斗と蒼嵐は自分の目を疑う。


「「結彩!?」」

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